すでにだいぶ日にちが経っているのですが、Auro3D系コアーユーザーの集まるフォッサマグナツアーに行って来て、2日間、X1 おやじ邸, グランドスラム邸を訪問してきました。お二方の準備、歓待本当にありがとうございました。
自分としては、Auro3Dのこれだって音を確認して自分のシステム構築に役立てようという気持ちだったのですが、それ以前に、それぞれのシステムの音がすごかったので、Auro3D的にどうか、というより、システムをそれぞれ苦労して構築している方の音が面白かったです。
X1おやじ邸:私は、前のりでシステムをじっくり聴かせてもらう時間がありました。システムは、Wilson Audioのシステム(これが拡張されてAuroになる)とYGのシステムの2つ。そして、2chのLPシステムにもかなり入れ込んでおられるシステム。色々聴かせていただいたのですが、なかでも、JazzのLPで自分の愛聴盤でもあるエリントン+レイ・ブラウンのThis ones for BlantonをYGで聴かせて頂いた音が素晴らしかったです。このCDは、まあまあという感じでLPのなまなましい感じがないのですが、このLPはすごかった。レイ・ブラウンのベースの低音がビンと響いて心地よい。
で、Auro3Dはどうかというと、2chの音以上にすごい立体感をもって現れるかと思うと、なんというか2chで十分っていう感じに聴こえるんですよ。X1おやじ邸のような広い部屋だと、2chの音が広がって十分立体的に鳴るんで、Auro3D無理に要らないんじゃないかという感じをもちました。
そのあと、メンバー揃って課題曲を順に聴いて行ったのですが、課題曲が段々自分には過大曲になって負担になって、まあオーディオって好きな曲を楽しんで聴けるのが良いんで、めったに聴かない曲を何度も聴くのは苦痛、もう少し、静かで穏当な曲にしてもらいたかったなー。
さて、楽しい夕食会やら、修学旅行さながらの夜を経て、次は会津のグランドスラム邸。これが、また素晴らしいオーディオルーム、スピーカーはX1おやじと同系列のWilson Audioのグランドスラム。ただいまひとつ自分はWilson Audioに相性が悪いのか、高域の澄んだ感じが少なく、やや荒れた音に聴こえる感じ。しかし、Auro3Dには包まれる感があって、なんとなくAuroの良さがわかったかなと感じました。
結局、で自宅に戻って色々聴き直したり、自分のシステムの問題的をみつけたり、これがツアーでの一番の成果だとは思うのですが、先ず、Auro3D的に見直すと
1)やっぱりちゃんとセオリー通りにスピーカーを配置するのが重要
HR, HLのスピーカーは、皆さん縦置きだったので、自分の所も縦にして高さも30度位の所に置き直しました。これで、課題曲でいえばニューイヤーのボーイソプラノ合唱がすこしオケの上の方から聴こえる気がしてきました。これ、じつは前の2邸でもそんなに上でないことも確かめてあったので、うーんこの感じかなと。
おなじくサラウンドリアーの位置も、再度見直して、推奨に近い位置にしてみると、サラウンドの明瞭度が増した感じ。ただし奥行き感は少し薄れるかといった所です。
2)ハイト系のスピーカーの選択
これは、今回も色々なスピーカーがあったのですが、皆さんハイト系のスピーカーの選択には苦労されているようでした。ハイトだから適当で良い、というのが私の選択方法なんですが(なにせ2chの1/100程度の費用で済まそうとしている)、つながりの感じなど、色々問題点が出てくるなと感じました。
という訳で、自分のシステムのAuro3Dは、まだまだ正解というような所に至っていないことを再確認した状態です。これからどう進めるかという戦略として、先ずは2ch、そして次にサラウンド、これでまあまあという所になったら、その上にスピーカー置いてAuro3Dらしい包まれる感の出る環境にする、こんな感じでゆっくりやるかなという所です。その点に関しては、このツアーの3日目には、ちょうど自分のシステムに近いJBLでシステムをまとめられている軽男GT4さんのシステムを聴けなかったのが残念な所です。
2chに関しては、Wilson Audioの高音がなんとなくきつく感じたのが、両邸での印象。その理由として、自分の所は、毎週位にJazzのライブやっていて、生の音を聴く機会が多いです。生の音はやかましいという感じはなくて、透明さとストレートさがあるように思います。それがシステム作りに影響してるように感じました。
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満を持して、今回のゲスト最後の試聴記ですね(笑)。
これを受けて、ホスト側の私の方でも「総括」をブログにUPしておきましたので、ご笑読ください。
http://koutarou.way-nifty.com/auro3d/2023/09/post-b9196c.html
各人、自分のシステムや好みの音楽・音があるので、その感想が分かれるのは当然ですが、その「違い」の原因を考えてみることは、自分のシステムのBrush Upには非常に有益です。
オーディオは元より、生音楽経験も豊富なCmiyajiさんによる、研究者らしい詳細で論理的な分析レポートを期待しています!