宇多田ヒカルさんの「First LOVE」は以前からアナログ盤で聴きたかった作品で初版は中古で1万円超ですが、2022年の再発盤はまだ在庫があるようで¥4,209と-17%で購入でき「Distance」も-25%の¥3,824で入手できました。両方とも重量盤2枚組の33回転盤で以下、再生環境 KENWOOD KP-9010+ortofon MC–Q20⇒YAMAHA A-2000aのプリアウト⇒SUNSUI AU-α907DRのパワーアンプダイレクト入力⇒JBL 4770A+PYRAMID TW44の構成でレビューを記します。
「First LOVE」・・1999年3月リリースで日本国内のアルバムセールス歴代1位を記録した作品で当方ごときが多くを語る必要もないと思います。率直に言ってCDのほうが音質そのものは良い。と記すと身も蓋もありませんが、やはり聴き比べると軍配はCD再生のほうで濁りがなくワイドレンジ。もちろん音質のみを求めてアナログ盤を入手した訳じゃないので「結構CDに肉薄して音が分厚いかも」と感じるだけで満足。
「Distance」・・「First LOVE」から2年後のリリースでドラマ主題歌「Can You Keep A Secret?」を始め、大ヒット曲満載で個人的にはジャケ買い。音質的には前作のラジオに近いような音質から比べるとハイファイ調になった印象で曲間ノイズがなければCDとの音質差に殆ど気がつかないかもしれません。ちょっと皮肉なのは2枚目A面1曲目「Addicted To You」と2曲目「For You」の冒頭にアナログ盤特有のスクラッチノイズが最初から収録されていますが、アナログ盤にはスクラッチノイズなしバージョンがあるとちょっと面白かったかもしれませんね。(笑) 両作品とも宇多田ヒカルさんの才能が溢れるほど勢いがあった頃の作品で自分的には間違いなく名盤かと思います。
「Fantome」・・2023年3月にこちらでレビューしていますが機材が変わったので久しぶりに聴いてみました。2016年9月のリリースで最初の2作品とは収録機材も完全に変わっていますから一聴して空気感も変化し、当時のカッティング・スタッフ達の「ハイレゾなんかに負けないぞ」と言う心意気も感じ取れますね。(もちろん当方が勝手に感じただけですけど・・(汗))
「JBL4770A」・・2019年暮に入手して以来、音質にクセがありすぎて専らシネマやライブ作品の鑑賞で使っていたJBL4770Aですが、所詮PA/SR用なことからハイファイ再生に向かないものと思っていました。巨大で重いことから一時は処分も検討しましたがハードオフで入手したのに何故か敬遠され二束三文で「このままだと老後のお荷物かいな・・」と言う状態でした。
それが激安ホーンツイーターPYRAMID TW44の追加で「化け」ました。元々ある巨大ホーンツイーター(2445J+2380A)とダブル38cmウーファーのうち下側の方を休ませると低音の濁りが解消し「使える」スピーカーシステムになりました。いままで中・高音域レベルが大き過ぎる「変な音質」を強く補正して使っていたのが、素のままでかなり聴けるようになった事が大きくアナログ盤との相性がとても良くなり何度もハイレゾで聴いていた「Fantome」がアナログ盤でも相当頑張っていることが分かり、他のアナログ盤も巨大スピーカーで聴く楽しみが増えました。(笑)
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