始めに書いておくと、CDなどステレオ音源にセンタースピーカー必要だなんて思っていません。それと、この日記でそんな程度の低い議論をするつもりもありません。要・否は、鑑賞する作品や各家庭の事情で決まります。こんな事を書かなければいけないとは何とも情けない。それもこれも、そういった前提条件を蔑ろにしてのらりくらりと書き込みを続けるとある御人のせい。
Phile-webコミュニティでセンタースピーカーの要・否を語るべきではないというのが現状の私の判断。
という訳で?、今回の記事この日記は、かるーーく、流してください。
私はインターネットをよく活用するが、ネット上は当然のことながら
Phile-webコミュニティ上では2007年頃からセンターは必要かどうか?
サブウーファーは邪道なのか?といった議論が幾度となく繰り返されて
いるのは、日記を 『検索』 してみれば 分かること。
とりあえず、何かを知りたいという人は Phile-webコミュニティの
過去日記を漁ってみるところから始めてみたらイイかもしれない。
しかしながら私のスタンスは実に単純で、『人それぞれ好きすりゃイイ』です。
2ch音源は2chで(センタースピーカー使わないで)聴くし、
5.1ch音源は5.1chで(センタースピーカー,ウーファー有り)聴く。
それが私のやり方。
ところが、そーでない人もいる。
センターやウーファーは不要だとする人々。
独りで好きにしてくれていればよいのだが、人の日記に殴り込みかけてくる手合いもいて閉口する。
こういう人らに上手に説明できないものか・・・と考えていたら、丁度よいページ
が見つかりました。勿体ぶらず、紹介しましょう。20年前のホームページです。
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六畳間シアターより愛をこめて センタースピーカーの逆襲(前編)2001.09
http://www.sf-fantasy.com/magazine/dvd/200109.shtml
[:image3:]『センター不要論はプロロジック時代ではともかく、
DD・dts時代では説得力を持たない』
『ストーリー進行上一番重要な台詞、打撃、銃声、衝撃音、音響面での主役は、
前面に出るように分離されたセンタースピーカーからの音であり、
左右スピーカーは残響音で深みを増したり、BGMで気分を盛り上げるなど、
あくまで引き立て役なのだ。各チャンネルの役割、重みづけが違う。』
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てか、↑こちらの リンク先 を 読んでもらえれば、今日の日記はお仕舞です。
これを書くためだけにこの日記を立ち上げたので(笑)
今から20年前から現在の状況を予言していたかのような分析力に脱帽です。
読んでみると・・・
ファントムセンターの話題を出すとき、
20年前より以前 と 以後 と では
まったく状況が変わってしまっているらしかったです。
1996年頃が、丁度 Dolby Pro Logic II と DolbyDigital の切り替わりの時期
だったらしい。 長岡鉄男氏はセンター不要の立場でしたが、それは前者 Dolby Pro Logic IIの時代においては・・・という前提条件が付く。
■Dolby Pro Logic II とは?
2ch から 5.1chへ拡張して再生するもの(アナログ)
製作中
トラック
[001]┐
[002]┤
・ ┤ <アナログ2ch> 拡張 <スピーカー>
・ ┤ M ──[L]──→┐ [Dolby pro] ┌───→[FL]
・ ┤ i ──[R]──→┘ [ logicⅡ ] ├───→[C]
・ ┤ x ├───→[FR]
・ ┤ D ├───→[SL]
・ ┤ o ├───→[SR]
・ ┤ w └───→[SW]
・ ┤ n
[022]┤
[023]┤
[024]┘
製作途中はどうであれメディアとして世に出す時には2chへミックスダウン(トラック・ダウン)する。
元が2チャンネルで、そこからセンターを作り出す。”元が2チャンネル” なので
よくできたステレオ装置ならセンターを不使用としてセンターを新たに作り出す必要はない。これが四半世紀前の長岡鉄男氏の考え方だと推測される。CD音源、モノラル音源も*1同じこと。 しかし、この2chの姿をしたものからセンターチャンネルを作り出すという・・・・これは、新たなDolby Digitalの時代には通用しない。
*1:「風立ちぬ」のようにセンタースピーカー1発での再生を
製作側が望む場合は例外として。
■Dolby Digital とは? DTSもあるけど
5.1chそのもの(デジタル)
製作中
トラック
[001]┐
[002]┤
・ ┤ <DVD や bluray> <スピーカー>
・ ┤ M ──[FL]───→┐ D ┌───→[FL]
・ ┤ i ──[ C ]───→│ o ├───→[C]
・ ┤ x ──[FR]───→│ l ├───→[FR]
・ ┤ D ──[SL]───→│ b ├───→[SL]
・ ┤ o ──[SR]───→│ y ├───→[SR]
・ ┤ w ──[SW]───→┘ D └───→[SW]
・ ┤ n
[448]┤
[449]┤
[450]┘
製作途中はどうであれメディアとして世に出すときには5.1chにミックスダウン(トラック・ダウン)する。
チャンネルごとに込められる音は別々であるがその匙加減は製作者次第。
元々の5.1chは全て独立したチャンネルなので、それをそのまま5.1chのスピーカーに送る再生が ”ピュア” だと言えます。
センタースピーカーが無い場合は、センターの音声を
FLとFR 場合によっては SLとSRにまで振り分けるかもしれない。ロジック次第。
センタースピーカーが無い場合、製作者がDISCに込めたチャンネル、音声情報を弄ることになる(センター以外のchに対して、波形の電気的合成が行われる)ので ”ピュア” ではないかも? それを避けるにはDISCに同梱の音声データ 「PCM 2.0ch」 を選択して ステレオ再生すれば、電気的合成は行われないので ”ピュア” と 言えます。
今日は 5.1chドルビーデジタルな DVDを観ていました。
へぷるすさんが薦めてくれた?サイコホラー映画です。
[:image4:]ジャケットそのまんまの内容でした(笑)
深くないので気楽に観れますが女性の絶叫が続くので音量を控えめにしないとご家族の方が迷惑するかも?
センター、フロント、サラウンドとハッキリと出す音が分けられたシンプルな音造りでした。音響効果スタジオが物語の中心なので自然と映画の音作りが沢山観れます(^^)
以下は、テキトウに書きたいこと書きます。
https://www.avid.com/ja/customer-stories/avatar?product=sibelius より
[:image1:]Avid社のSIBELIUSとProToolによって映画「アバター」のサウンドトラックは作成されたといいます。引用ここから
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サイモン・ローズ氏は説明します。
「オーケストラはあるPro Tools | HD機器で96 kHzで録音し、
シンセサイザーは別のPro Tools | HD機器で48 kHzで録音しました。
その後、3番目のPro Tools | HD機器にミックスし、
この機器でフィルムのすべてのステムを録音しました。
最終的に、オリジナルのマルチトラックの他に
96以上のステム・トラックを作成しました。」
3台のPro Tools機器はSatellite Linkを使用してロックされ、
Video Satelliteを介して映像に同期します。
ローズ氏はこれらの機器とICON D-Commandコンソールを使って、
5.1サラウンドでプロジェクトをミックスしました。
[:image2:]
このプロジェクトの純然たる複雑さはPro Tools | Ultimateなしでは扱えなかったとフラングレン氏は語ります。
「私にとって最も画期的なのは、
もうファイル・サイズやトラック数を心配しなくていいということです。
たとえば、ある9分のキューでは、トラック数はほぼ450、
ファイル・サイズは約56 GBに達しました。」
「技術の進化には本当に驚かされるばかりです」。フラングレン氏は続けます。「『タイタニック』では2トンの機材を運びました。しかし『アバター』で使用したのは、Mac Pro、Pro Tools | HD、16 GBのRAM、6 TBのハード・ディスクだけでした。1台の外部シンセサイザーすらなく、すべてが箱の中で行われました。『タイタニック』のときは単に次のセッションを準備するだけで途方もない工程が必要でしたが、今ではディスプレイを接続するのにほんの10分しかかかりません?その先にはPro Tools | HDがあるだけです。」
——————————————————————
引用ここまで
そんなこんなで、頭の中が ”四半世紀前” で 『停止』 していると、
最近の 人々 と 話がまったく噛み合わないという現象が起きる・・・のかな?
と考察してみました。
私の持っているDISCに限っていえば、センターはとても重要で音量も大きい。
フロント2chはどちらかというと黒子。スキーで言えば、ストックの役割に変化する。センターはスキー板、左右chはストック。スキーやらない人には分からないかもしれないが・・・。とにかく、”音楽の” 2chステレオ再生時と、”映画の”5.1ch再生時とで、左右chの鳴り方はまったく違う。
5.1ch再生時(センター有り)のときは、フロントの左右chは殆どサボッっていてたまにカチャン!などの物音を再生する。それ以外はあまり存在感を感じない。正面の映像に意識が集中する。
ステレオ2chでは、音像は定位によって(虚像が)作られる感じでしたが、5.1chではスピーカー本体が音の発生源という感じに音造りが?ガラリと変わります。これはスピーカーの数が増えていくに従い(7.1chやAuro3D)顕著になって行くものと想像されます。ピュアオーディオのミリ単位のセッティングは不必要になっていく方向ともいえます。この事は、”簡単に” 最高の結果に 『近付ける』 という事です。何十年もの苦行が必要なピュア2ch再生とは、そこが決定的に異なると思われます。
最後に、
音盤モノラルで1920~1930年代の映画なら、
トーキー時代と同じような構成(生まれていないので知らんけど)スクリーン後ろから
ALTEC A7 を 複数台並べてみたり・・・
愛知県立半田高等学校の体育館のように WesternElectric WE15A復刻版 で
鳴らすのが ”粋” かもしれません。
http://ahchawachaghichon.blog.fc2.com/blog-entry-573.html より体育館の様子
[:image10:]
現代スピーカーだと定位がシャープ過ぎるきらいがあるかもしれませんが
これくらい大きなスピーカーでスクリーンから原寸大の音を出すのも
胸のすくとても気持ちの良いものでしょう(^ー^。
大艦巨砲主義も昔の映画にはマッチして良いのかもかも・・・
時代に合ったスピーカー選び?
これも ミリ単位のセッテイングとは 無縁ですね。 おおらか(笑)
おまけ:
逸品館のステレオをサラウンド化してセンターを付け足したデモ
https://youtu.be/7kd_eo7yiGM
逸品館 ホームシアターのスピーカーのセッティングの間違いと正しい選択について
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/newpage35.htm
ONKIO HAUS
https://www.onkio.co.jp/music/mastering.html
[:image8:]
Aavc
https://corp.avac.co.jp/contents/select/details-4
[:image7:]
3×7 ventuono
http://www.3×7.jp/studio.php
[:image6:]
アビーロード・スタジオのコントロールルーム2
[:image9:]
アビーロード・スタジオ
[:image5:]
スタジオではセンタースピーカーを使って5.1chなどマルチチャンネルの作品を製作している(この世の全てのスタジオがそうだとは言わないが)。それなのに、家庭では不要という事はあるだろうか・・・。
半世紀から1世紀前の話を持ち出して、そもそもセンタスピーカーというものは映画館の中抜け防止のために生まれたと主張する人。『誕生秘話』 は そうだったとして、誕生後に成長しないのは何故なのか? 百年経って未だ赤ん坊のままではあるまいて?
いつまで経っても半世紀前の頭から前進できない人々。。。
センタースピーカーがあるスタジオはみんな 『生半可なセッティング』 なのだろうか?
入手できる映画や音楽、世間の音声フォーマットがセンター無しの4.0chにならず、圧倒的にセンター有りの5.0chや5.1chなのは何故なのだろうか?なぜ不要なものが消えないで残っているのか? 必要だから在るのだと思えないものか?
(ステレオかモノラルの二択しか無いような古い時代の映画や記録映像を除く)
スピーカーの数が多い事は果たして本当にスピーカーを沢山売りたいだけの業界の 『陰謀』 だと言えるのだろうか?
ちなみに、2.0ch(MONO)なソースを、最近のAVアンプに入力すると、センタースピーカー1台とサブウーファー1台が鳴るようにマッピング?される事は・・・容易に想像できる。DTS:NeuralXが搭載された最近のAVアンプなら、センタースピーカーの鳴りは実用レベル。ステレオ放送のテレビ番組をみているとき、これを使うとセンタースピーカーから音声が出てテレビ本体から音を出しているような感覚に近くなるので便利です(^^。言うまでもなく、テレビ本体に内蔵のスピーカーに比べてクオリティは段違いにアップします(^^
https://blog.son-video.com/en/2018/05/dts-neuralx-and-dolby-surround-the-new-post-processing-technologies-from-dolby-and-dts/
モノラルやステレオの映画にDTS:NeuralXを適用すると、とってもイイ感じかも(^^♪
(※センタースピーカー利用者に限る)
繰り返しますが、いつでも、なんでも、どうしても、センタスピーカーが必要だという事は言っていません。必要なときもあるだろう程度。
『それともUraraさんは、センターレスでは絶対ダメだと否定されているのでしょうか。』
こういう ”極論” でもって トピ主 を 追い詰めるやり方はよくない。しかも ”お詫び” の なかで(笑)
当のUraraさんは視聴ソースを提示しているのだから ”それについては” そう言えるということ。 たとえば HANS ZIMMER LIVE IN PRAGUE このブルーレイ。
一方、”どれの” 話をしているのかさっぱり明かさないで、
『それともUraraさんは、センターレスでは絶対ダメだと否定されているのでしょうか。』
このような ”言葉遊び” に 興じていることは、『議論』というものと
かけ離れたものです。 絶対などは、無い。必要なときに使えばヨロシイ。使えないなら使わなければイイ。
■おまけ: Uraraさんの日記の一幕
>>Uraraさん 私のレスをご不快に思われたのならお詫びいたします。
↓
>>ベルウッドさん 私は不快に思っていません。
↓
>>Uraraさん ありがとうございます。安心いたしました。
不快に思っていなかったんだねー安心安心♪ と 解釈されていたら
オオマチガイです。
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