意外とオーディオマニア様向けの面白いネタって中々ないため、現在、自宅リビングに飾ってあるアナログ盤をご紹介いたします。思い出のエピソードとかありましたら遠慮なくレスを書き込んで下さい。
SACDなどで昔の名録音の復刻版がリリースされていますが、ダイレクトカッティングでリリースされたレコードだけは、当然ですが全く同じものがリリースできませんので予算の範囲で手当たり次第に入手しています。
いくら名盤と言っても原則としてリリース当事から安価になったものしか入手しません。(それでもレアもので2枚だけ例外はありますが‥)
と、言うことで、手始めにオーディオマニア様が興味を持たれるダイレクトカッティング盤からご紹介していこうかと思います。[:image1:]アナログレコードに復帰するキッカケになったダイレクト・ディスク盤です。
1980年前半、レンタルレコード屋さんに下ろし立てのこのレコード盤があり、借りてカセットテープに録音してましたが、カセットで再生しても飛び抜けて音質の良い作品でした。
数年後CD化作品を真っ先に入手し、CD制作は当事のPCM収録テイクを用いたそうですが、演奏そのものが何度もカセットで聴いたものと違い音質は良いのだけど相当ガッカリした記憶があります。
そんな記憶も薄れた2012年、たまたま寄ったハードオフでアナログ盤を見つけ速攻で捕獲したレコードで、暫くは飾っておいたのですが、結局、中古のアナログ・プレーヤー3台(フルオート機で物足りなくなり、マニュアル高級機を2台)入手してしまいました。
CD初版もありますが、元々のオリジナルがダイレクト・カッティングでCDとレコードではドラムの演奏が異なっていて、ダイレクト版のテイクのほうが演奏の乗りが良い印象です。(3曲目の「ON THE LINE」の冒頭のドラムがCDだと1拍子多い。) 演奏はリー・リトナーを始め、ハービー・メイソン、デイブ・グルーシンなど超一流ミュージシャン達がオーディオのデモ演奏に使われそうな緊張感のある演奏とユッタリとした演奏とが交互に入り、誰が聴いても高音質を実感できます。ちなみに、ダイレクト・カッティングとは演奏した音声信号をレコードのマスター盤に直接刻む録音手法で、現在のCDの音質を上回るほどの録音方法でしたが、一発勝負で失敗は許されないため、演奏や録音技術が優れていないと実現できない録音方法です。
去年の7月に中古レコード店で使用感が少なく、しかも帯つきのが300円で売ってましたので速攻で捕獲しました。中身も雑音が皆無で良い買い物をしました。最新カートリッジ(audio-technica VM740ML)を装着して聴いてみました。PCに取り込んでスペアナ機能で確認するとダイレクトカッティング盤だけあって23kHzあたりまで高域成分がガンガン入ってます。
15kHzあたりまでしか聴こえない耳でも、正に「ON THE LINE」感覚で英語の本来の意味とは違いますが、日本人感覚では、第一線収録現場のラインケーブルが自宅アンプに時空を超えて接続された印象です。
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