年末にさぬきオデオ倶楽部の教授が来られた時のことです。以前にSongbirdさんが訪問されて評判が良かったオルフィ邸に教授、くされももんがさんと共に訪問させてもらった。
午前中はARISTOCRATに視察に行った後でオルフィ邸に向かった。表参道から埼玉県に電車で行ったのだが、またここでもハプニングが起こる。最初は自分が上野継由で行こうとしてしまったことだ。都内に勤務するくされももんがさんは怪訝そうな顔をしている。渋谷継由の方が良いのではないかと言うのだ。最初は調べて来たからと強引に言って上野に廻ろうとしたのだが、くされももんがさんは怪訝そうな顔つきが治まらない。手帳を調べてみると渋谷周りと書いてあった。ポリポリしながら渋谷へ向かう。すると、くされももんがさんが逆だ!と言いだした。どうやら逆向きの電車に乗ってしまったらしい。予定の時刻には間に合わないということで、オルフィさんに電話をして遅れる旨を伝えた。
仕方がないので、駅の喫茶室に入って昼食をとることにした。時間はあまりなかった。早く出来るものと言うことでサンドウィッチを注文した。5分でできるという。10分は食べる時間が取れるはずだった。そこでも趣味仲間の会話は盛り上がる。そうこうするうちにサンドウィッチは出来た。だが1人前のみ。時間を見るとあと5分で電車は出発だ。すかさず教授は言った。「後は全部キャンセルする!」さすがに判断が早い。何時も5秒かからない。音楽を聴いても同じなのだ。イヤ音楽は聴いていない。音を聴いて判断しているのだ。サンドウィッチ1人前を3人でむさぼった後で、ホームに向かう。すると電車は遅れているという。ガクっと来たが、この時間で肉まんを立ち食いした。
ようやく電車が来て最寄駅に着いたのだがオルフィさんは居なかった。まだ腹が空いているということでコンビニでおにぎりを買って食べていた。すぐにオルフィさんは到着した。車はスポーツタイプだった。教授と後部座席に乗り込むが横にならないと座っていられないほどのスペースしかなかった。そして車は走り出した。凄い加速だ。信号間をフル加速で走り抜ける。前の車はカーチェイスの如く追い越していく。これはシアターの迫力の何十倍もの迫力だった。正直に言えばすぐにでも車から降ろしてもらいたいと思った。10分ほど走っただろうか、オルフィ邸に到着した。
2階にリスニングルームはあった。
ソナスファーベルのガルネリをお使いだ。ルームチューニングも完備している。澄みきりとキンツキ防止にこだわりがあると聞く。ご使用の機材などは>>こちらからどうぞ。<<
時間がないので早速試聴に移った。一曲目は自分が良く試聴に使っているフェイキーをかけてくれた。コメント出来なかった。自分の感覚からするとエネルギー感がなくて優しいだけのサウンドに感じてしまったためだ。2曲目は演歌。美空ひばりがかかった。これはすぐに良いと思った。音楽が全身に訴えてくる。心地よくエネルギーも感じ、音色も綺麗だった。その後、演歌が続く。石川さゆり、大川栄作。どれも良い。演歌が合っていると思った。その後はアニソン。教授に受けていた。自分はあまりピンと来なかった。やはり音楽の好みとサウンドの良し悪しの両方があってこそ感性に訴えるものが出て来るのだろうと思った。
その後は自分がリクエストしてヴァイオリンをかけてもらった。オルフィさんはヴァイオリン演奏者を自宅に招いて音質を研究していると聞いていたので、どうしてもヴァイオリンが聴いてみたかったのだ。結果は素晴らしいの一言だった。同じCDでちがうヴァイオリンの音色を聴き比べるDISKがあるのだが、見事に音色の違いを鳴らし分けていた。その後、ヴァイオリン協奏曲を聴く。13cmのウーファーでも低域の不満はなかった。非常にバランスよく鳴らされているので気持ちが良かった。
持ち込みDISKも聴かせてもらった。ヤンセンの四季や幸田浩子のカリヨンだ。持ち込みDISKだと自宅との違いを聞くことになる。やはり違いはあった。オルフィ邸ではヴァイオリンの音色がきれいで透明感がある。キンツキもしない。ただエネルギー感や熱気が感じられないのだ。この辺りは自分のこだわりとは大きく異なっていると思った。それでも十分満足した。良いサウンドを聴かせてもらったと思った。
その後、手持ちのカーマの試聴
ガルネリの記念モデルの試聴
も実施させてもらった。カーマは高解像度型。記念モデルはまったり型だと思った。だが、やはりメインでお使いのガルネリのシステムの心地良い癒し系のサウンドの完成度には遠く及ばないと思った。
今回の訪問で一番心に残ったのは、オルフィさんも自分も生演奏を聴いて、生を彷彿させるようなサウンドを目指しているのだが、同じ生音でも捉え方がこれほどまでに違うのかということだ。とても興味深かい。次回は拙宅にもお越しいただき自分のサウンドを聴いてもらい感想をもらいたいと思っている。自分の視点からは、志向は違えど今後もオーディオの仲間として楽しめる相手に思えた。そんな意味でも今回の訪問は行って良かったと思えた。
帰りは安全運転で駅まで送ってもらった。
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クロさん どもです。
やはりトップでお見えになりましたね。
当日訪問先でも、Phile-webのクロ大好きさんが・・・・・大奥見たいだと言われていました・・・・・私もそう思いました。などと話していたんですよ。
確かに和のテイストですね。それで演歌が良かったのでしょうかね。
心地よい音楽を鳴らされていて、とてもあの運転からは想像できるものではありませんでしたね。優しい方なのだが、たぶんエネルギーが有り余っておられるのだと思いました。
byヒジヤン at2010-01-03 10:43 [このレスを削除する]
クロさん
ハハハ~です。
今回の教授来襲は暴露で始まり暴露で終わる、そんな奇襲攻撃の来訪だったのかも知れません。私も教授ウィルスに感染して、暴露してしまったのかも(汗)あの方と接していると、どうも自然とそのようになってしまうようです。もう関東では生きては行けない体になったかもです(笑)
暴走は溢れんばかりのエネルギーと秘めたるパワーの象徴なんでしょうね。でも降ろして欲しいと心の叫びが出てしまいました。ムンクの叫びのように・・・・・・(笑)
byヒジヤン at2010-01-03 11:00 [このレスを削除する]
ドヒャ~!四国に引越ですか~そりゃ身が持ちません。
あそこはオデキチの巣窟です。たまに遊びに行くのは良いのですが住んでしまった日には1週間で鼓膜と脳が破壊されてしまうかも知れません。それこそ、ムンクの叫びですよ~(^_^;)
わらすの菌はボケ菌で、教授の菌は極悪非道菌かもしれません(笑)
byヒジヤン at2010-01-03 11:19 [このレスを削除する]
ヒジヤン 明けましてお目出度うございます
本年もヨロシクお願い申し上げます。
アレレ、WHさん少し貫禄がついた様な。この体力を持ってお江戸でひと暴れされたのでしょうネ。
オルフィ邸は見るからに透明感ある、清楚な音楽を奏でられている印象を受けます。
真空管でならすガルネリはクラッシックにぴったり当てはまる様な。
縦長の長方形のお部屋を美味く調整されているみたいですね。
byRay at2010-01-03 11:33 [このレスを削除する]
Rayさん あけましておめでとうございます。
そうでしたか。WHこと教授はRayさんが会われた時から貫禄を付けられていたのですね。こちらも溢れるパワーで大暴れをされて行きました(^_^;)
オルフィ邸は本当に透明で優しく心地良いサウンドでした。周波数特性も綺麗なかまぼこ型のようです。部屋の使い方も工夫されていてかなり追い込まれている様子がサウンドに表れて居ると思いました。
今年もよろしくお願い致します。
また、関東にも遊びに来て下さいませ。
byヒジヤン at2010-01-03 11:43 [このレスを削除する]
ほほぉ~
なかなか素晴らしい佇まいのお部屋ですね。
写真からだけでも、素晴らしい音が聞こえてきそうです。
by吉田兼好 at2010-01-03 13:05 [このレスを削除する]
吉田兼好さん さすがですね。
目が肥えて来ると写真を見ただけでもサウンドが聴こえてくるようです。
素晴らしいと思います。
この方も兼好さんと同じ超マニアの方でした(^_^;)
byヒジヤン at2010-01-03 18:14 [このレスを削除する]
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
オルフィ邸雰囲気がいいですね。長方形で天井が高そうに見えますが、どうなんでしょうか。
Rayさんもおっしゃってますが、真空管アンプでならすガルネリということで、ホール感豊かな優しいきつい音のでないクラシック向きの音がしそうですね。
埼玉と言うことで、私の家からも比較的行きやすいんでしょうか。今度是非聞いてみたいです。
byMac_cel at2010-01-04 10:50 [このレスを削除する]
Mac_celさん あけましておめでとうございます。
このお宅は良いサウンドで鳴らされていました。
刺激的な音は一切出さずに、滑らかで透明な音楽が流れていく感じですね。多少不満があったのがエネルギー感が不足することです。音量で補おうとするとガルネリは破たんしそうになるのでそれもかなわず、やはり何を重視するかでサウンド作りは決まってくるようです。
ただ、かなりの完成度のサウンドなので是非聴きに行かれることをお勧めしたいです。東方向に走れば1時間ぐらいではないでしょうか。
本年もよろしくお願い致します(^_^;)
byヒジヤン at2010-01-04 11:20 [このレスを削除する]
●ひじやんさん
先日はお疲れ様でした。
ちょっと柔らかさにシフトしすぎているので調整をしなおしています。
音の悪い糞録音でバランスを合わせていると普通の録音が悪くなったりするのが頂けません(笑)
いつもの事ですが中々思うように行きませんね。
拘ってるのは澄みきりよりも抜けですかね。
B&Wみたいなスピーカーには澄みきりに関しては殆ど不要ですが
ソナスはモワッとしているのである程度、澄みきらせないとお話になりませんwあと抜けが悪いですし。
ヒジヤンさんの802はエネルギー感を重視したバランス型にシフトしていそうです。
視聴、楽しみにしていますね!
●クロさん
ソナスは基本的に抜けが悪いスピーカーですので手を入れないとお話になりません。モニターとはかけ離れていますが
あの持ち味が好きですなので色々とチューンをしてしまいます。
●Rayさん
特に管球じゃないとお話にならないスピーカーです。
昔はいくつか石で鳴らしていましたが低音がやたらボワ付いてやばかったです。FM Acoustics、PASSのアンプだと低域もボワ付き難く相性が良かったです。
●吉田さん
いつも不満に感じてて納得がいかない音になっています。
実験(改造含)のしすぎで機材に傷が増えていく日々です。
●Mac_celさん
都合が合いましたら遊びに来られますか?
ある程度の実験が終わりましたらお呼びしましょうか。
byオルフィ at2010-01-05 15:59 [このレスを削除する]
オルフィさん 訪問させていただきありがとうございました。
伺う手前では、あんなことになっていたんですよ(笑)
そしてオルフィ邸では噂にたがわぬ良いサウンドを聴かせてもらったと思います。自分の所と比較してもなるほどね~と思わせる所が多々ありました。
次回は拙宅でも聴いて頂き、屈託のない意見をお聞かせ下さい。ただし、大笑いはなしでね(^^;) 今後もいろいろとやり取りができそうな予感が楽しいです。
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