相互訪問の折り返しでにゃんす邸に訪問させてもらいました。オーディオとシアターを併設して、2chステレオとマルチサラウンドを駆使しておられるサウンドはいかなるものかと興味津々です。初回の訪問ですが、今後も音キチ仲間としてのお付き合いがあると思いますので、よかった点も、もう一つだった点も感じたままに書き留めておくことにしました。
(注:音キチはすでに死語ですが、昼食の歓談時に盛り上がったので、あえて記載しています)
2階にあるオーディオ&シアタールームは適度な広さを持つ和室を改修したAVルームです。
鳴らしているスピーカーはB&W800D3でした。現在は借用品とのことですが、これをLINNのKlimax Soloで駆動し、前段は同じLINNのネットワーク・プレーヤーで構成されています。そして、こだわりは電源です。バッテリー、トランス、安定化電源、仮想アース~接地アースなどの電源機器が所狭しに並べられていました。
この中でも特に効果が大きく、お勧めなのがASUKAの電源ノイズフィルターとのことです。
一連の説明が終わった後にオーディオの試聴が始まりました。今回はオーナーと相談して、800D3をクロスセッティングでの試聴です。
1曲目は拙宅にお越しいただいた時に気に入ったと言われたケルティック・ウーマンから始まりました。
第1印象は、もやっとした感覚で鮮度にこだわっての電源周りとは思えなく渋めの顔をしていると、オーナーから早速のドクターストップ(休憩タイム)の要望が出ます。もしかすると、いつもにゃんすさんが言われている電源事情が最悪の日かと焦ったのですが、部屋の外で話をしていると、壁の向こうから聞こえてくる音が、みるみると鮮度が増してくるではないですか。どうやら機材が暖まっていなかったようです。暖機が出来ていなかったとのこと、これはいけません。オフ会での第1印象は大事です。始まる前に念入りに暖め、その日にかける音源での事前確認をしておかないとですね。
試聴1:常用オーディオ・システムで、オーナー選曲での試聴
その後は本調子になったようで、次々にオーナーが聴かせたいという選曲で鳴らされました。ボーカル系、ジャズ系、ニッチな音源など、ネットワークの選曲窓口であるRoonから連続での音出しです。これは便利ですね。湾曲した幅広の画面いっぱいに並ぶ音源のジャケット写真からワンタッチで選曲されます。反面ゲストは、誰のどんなアルバムの中から何という曲が選曲されたのかについて行けず、個別の感想が書けません。ですが、どの曲も鮮度が高く気持ちの良いサウンドを聴かせてもらいました。
拙宅にお越しいただいた時に、電源事情が時間で変化してしまい聞き苦しい時がある、低音の再生に不満があるなどをお聞きしていたのですが、そんな悩みは微塵も感じさせない素敵なサウンドでした。
試聴2:LINNシステムとDAVE&Direttaの比較
一連のサウンドを聴かせてもらった後で、ネットワーク・システム違いでの音質比較タイムです。先ほど聴かせてもらった音源を使ってDAVE&Direttaでの音を聴かせてもらいました。印象としては、DAVE&DirettaはLINNと比べてカチッとしているのですが、時おり耳障りな刺激的な音を感じます。自分好みとしてはLINNシステムが合うと感じたので、検証のために自分が聴き込んだ音源で比較させてもらいます。
音源は冒頭で聴いたケルティック・ウーマンです。冒頭の1分くらいを両システムで比較した結果は、LINNシステムの方がよいと感じました。DAVE&Direttaと比較して、音色は柔らかくて音も広がります。
試聴3:確認用音源での試聴
オフ会も終盤に差し掛かっています。ようやく自分の確認用音源での試聴が許可されました。やはりチェックポイントを設けた確認用音源がわかりやすいのでリクエストしました。カリヨン/幸田浩子とカノン/オルフェウス室内管弦楽団です。
試聴結果は、定位が甘いなどの点はあるものの、数々のチェックポイントはみな合格です。そして特筆すべきは、「高級な音がする!」という点でした。とことん電源を追い込み、800D3が奏でる音。それは一言でいえば高級な音だったと思います。厚みと深みとコクがある素敵な音でした。
試聴4:シアターシステム
確認用音源での試聴の後は休憩を挟んでシアターシステムです。800D3を通常のセッティングに戻してサラウンド再生を楽しみました。120インチの大画面は迫力もあり綺麗な映像でした。ですが、音が・・・。デモ用の映像ソフトや、持ち込んだセリーヌ・ディオンのライブ映像を観たのですが、映像は綺麗です。でも音が・・・。
前段機器はシアター用に換えてはいるものの、先ほど絶賛した高級な音が残念な音に変貌してしまいました。スピーカーもパワーアンプも同じです。それがこんなにも音が変わってしまうとは・・・。渋い顔をしていると、オーナーからの説明で、これが電源事情の変動だそうです。確かにこの変動は許容できるものではないと思いました。
そこで、バッテリーをオフしたり、240Vの電源に変更したり、様々な比較をしてみます。それぞれにメリット/デメリットはあるもののベースは同じで解決策にはならなかったです。この点については、数日後に電話をいただいて、「リベンジさせてほしい」との提示をもらっています。
最後のシアターで躓いてしまいましたが、2chオーディオが素敵で高級な音でしたので大満足です。いろいろな比較も聴かせてもらって勉強になりました。お昼にはうなぎをご馳走になってのパワーもりもりのオフ会でした。にゃんすさん、今後も音キチ交流をよろしくお願いします。
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