昨日、11月2日、A氏邸を訪問させていただきました。
今回うかがったのはAさんがレコードプレーヤーのトーンアームに自作のオイルダンプ機構を追加されたと聞いたのでぜひ拝見させていただきたいというのが第一の目的。
一般にトーンアームはその回転方向の慣性質量とカートリッジのカンチレバーのコンプライアンスとの関係で必ず共振点を持つ。
その共振点を適切にダンプしない限り、共振周波数の振動の影響が出る。
だからメーカー製のアームはカウンターウエイト側をゴムなどで保持したりしてダンプを図っているのだが、オイルダンプなどの本格的なダンプ機構を設けないとその共振点での振動はまず避けられないのだ。
僕の持っているGT-2000のアームは軸受のフリクションはかなり小さいようで感度は優秀なのだけれど、ダンプはやはり十分ではないようで、針を下した直後から信号波形を見ていると、針を下した後、少しの間約9Hzくらいの振動が続くのが見られる。
GT-2000はアームが弱点と言われることがあるけれど、もしそうだとしたら感度ではなく共振のダンプに問題があるのだと思う。だからオイルダンプ機構は前から気になっていた。
AさんはProjectのRPM-9というプレーヤーを使われているのだが、オイルダンプ機構はそのトーンアームの根元付近に取り付けられている。
ProjectのRPM-9
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オイルバスは銅板を曲げ加工して作った枠にやはり銅板の底板をはんだ付けして作られている。
使用した部品は模型屋さんで調達したものを加工したとのこと。
それとオイルもラジコンカーのサスペンションのダンパー用のものを使われたとのこと。そのダンパー用のオイルは柔らかさの違いで3種類あるとのこと。
恐るべし、ラジコンカー。ダンパーオイルの種類まで用意されているとは…。
見事な工作。すごい。どうぞ写真をご覧ください。
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作り方をお聞きして、その概要はある程度理解できた。
僕のGT-2000にも加えたいけれど、う~ん、やっぱり不器用な僕には無理のような…。
この後はLPやCDをいろいろ聴かせていただいた。
最後に聴かせていただいたフランク・シナトラの若々しい声が印象的だった。
低い方は拙宅の方が伸びているのだけれど、ジャズを聴くにはAさんのシステムのようにもっとすっきりした低域の方が聴きやすい感じ。
それと改めて大型システム特有の安定感の魅力を感じた。
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