Lo-D HS-500をフロントに4本、リアに2本、そしてマルチ・アンプ構成のためSansui MOS FETアンプをフロント用に4台、リア用に2台配置してこれ以上ないほどのおバカなシステムを構築してきたのですが、さらなるおバカの高みがあったとは…僕自身もついこのあいだまで気づいてはいなかったのです。
ひょんなことからオークションに中古のパイオニアの旧型ベリリウム・リボン・トゥイータが出ていることを見たのがきっかけ。
フロントには前からベリリウム・リボン・トゥイータ、PT-R100を8KHz以上に使って3wayとしていたのですが、リアはそこまで高音を伸ばさなくてもと思っていたのです。でも、リア用のリボン・トゥイータを手に入れればフロントとほぼ完全に同じ構成が実現できることに気が付いたのです。リア用のチャンネル・ディバイダ(Crossover) は3wayまで対応できるようになっているし、8KHzでクロスさせるための追加基板もこれをオーダーした時に万一のため(?)を考慮して同時発注していたので簡単に変更可能。アンプもAU-α607MOS Premiumの予備を持っていたことを思い出しました。
リボン・トゥイータはもっと安く手に入れられるかと思ったのですが、そこはそうはうまくいきませんでしたが…。
入手したのはPT-R9。PT-R100と同様のベリリウム・リボンですがマグネットはネオジウムではなく、アルニコ。特性的には能率もほぼ同じだし、周波数特性もかなり近い。
ただ、フロント、リアを同じにするのがサラウンドの理想とはいえ、リアのかなり高い周波数帯域だけの差なので、この変更による効果がどのくらいあるものかはかなり懐疑的でした。
だってウチの場合今までフロント3way、リア2wayとはいえ基本部分は同じスピーカーだし、マルチ・アンプ構成でクロスオーバーは Linkwitz-Riley 24dB/oct で、すべてのスピーカー・ユニットは正相で統一されているため、位相の整合は完璧。アンプもSansui MOS FETアンプなので音色的にも違和感はないはず。
でも、実際にリアにPT-R9を追加してみた結果は…何か前と違うのがわかるのです。こればかりは簡単に元に戻して比較してみることができないので、記憶を頼りの比較なのですけれど。
言葉ではうまく表現できませんがサラウンド特有の浮遊感ががさらに増して、空気が軽くなった感じとでもいうのでしょうか、何かふわっとした独特の雰囲気。
やっぱり、どこか微妙な位相差が改善されたことによる効果なのかどうか。
この差が投資効果に見合ったものかどうかはわかりませんが、僕としては結構満足しています。
今、片っ端からSACDマルチのDiscを聴きなおしているところです。
下の写真はリア用のチャンネル・ディバイダ(Crossover) Marchand Electronics XM44 の内部。今回3way用の基板を追加。外装の高級感はありませんが、使っている部品は高品質。
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下の写真はリアの右側のスピーカー。上に乗っているのがPT-R9。
左側のアンプは下側がリアのウーファ用のB-2103MOS Vintage、その上に乗っているのが今回追加したPT-R9駆動用のAU-α607MOS Premium。プリメインアンプですが、パワー部のみを利用しています。
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メインの別blogはこちらですが、ほとんど同じ内容をコピーしています。
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