OmniMicを購入して、前回は周波数特性とWavelet解析を試してみましたが、さらにちょっと遊んでみました。
今回試してみたのは、生ピアノの音圧測定と超低音を含むソフトのFFT解析。
まず最初は生ピアノの音圧測定から…
キャリブレーションされたマイクを利用して生ピアノの音圧がどのくらいのものなのかを測定してみました。
以下はその記録。
場所 : 拙宅音楽室
ピアノ : Steinway & Sons Type B
マイク位置 : ピアノのリスニング側の縁から2.4m
曲 : ドビュッシー前奏曲集#1より「沈める寺」
SPL (Peak) : 110.6 dB
このマイクの位置は拙宅で生ピアノをお聴きになったgenmiさんやakazuさんが座られていた場所に近いと思います。
SPLはもう少し大きいかと思っていましたが…
でも、これと同じレベルの音をスピーカーで再現しようとするとかなり大変です。
例えば、スピーカーから3m離れた位置でステレオで聴くとすると…
スピーカーから1mの距離では+9dBの音圧が必要ですが、ステレオなので左右半々だとして1本あたりは-3dB、差引+6dB。つまり1mの距離で116.6dBの音圧を得る必要があります。
簡単のため1mの距離で117dBの音圧を得るものとし、スピーカーの能率が97dB/W/mとすると20dBの差ですから1Wの百倍、100Wのパワーが必要だという計算になります。
まあ、この音を自宅のリスニングルームで再現しようと思う方はまずいないでしょうし、その必要もないわけなのであくまでも参考にすぎませんが…
次に私が知っている中で一番低い音が出ているのではないかと思っている音楽ソフトで実際にどのらいの低音が録音されているのかを測定してみました。
[:image1:]
エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管のオルガン付きの曲のSACDですが、
特にトラック1のバーバーの祝祭トッカータのオルガンの低音が半端ではありません。トラック1の初めから約1分くらいのところをリスニングポイントにマイクを置いてFFTで記録したのが以下のグラフ。
[:image3:]
なんと17.5Hzで99.9dBSPL。
たぶん20Hz以下の音が出ているとは思っていましたが、ここまでの音量で出ていたとは…
このフィラデルフィアのVerison Hallのオルガンは一度生で聴いてみたいものです。
低音フェチの方はぜひこのSACDを試して見ることをお勧めします。(笑)
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