ウチのスピーカーはマルチアンプでドライブされています。
フロント側はこんな感じ。
[:image1:]
ウーファの駆動を担当しているのはサンスイB-2105MOS V 2台。
ラック内の左側のB-2105が左側のバーチカル・ツインのHS-500のウーファを1個づつ受け持っています。同様に右側のB-2105は右側のウーファを駆動していますから左右はモノラル駆動ということになります。
でも、トゥイータとスーパー・トゥイータの駆動にはAU-α607MOS P2台がそれぞれ担当していました。つまり左右のトゥイータは1台のステレオ・アンプによって駆動されていたわけです。そして、左右のスーパー・トゥイータも1台のステレオ・アンプで駆動されていたのです。
ところが先日拙宅にお出でになったGRFさんからトゥイータとスーパー・トゥイータもアンプは左右別々になるように配置した方がいいんじゃないとのアドバイスをいただいたのです。つまり1台のステレオ・アンプで片側のトゥイータとスーパー・トゥイータを駆動する方法。
AU-α607MOS PはBTL駆動でGNDラインにはスピーカーの駆動電流が流れないので、セパレーションに関してはかなり良いはず…従って今までの方法でも音には特に大きな影響はないと思っていたのですが…。
それにHS-500のトゥイータはホーン型で能率がかなり高いので、今まではアンプの入力ヴォリュームを使って減衰させることができたのでそれが便利でした。
アンプのヴォリュームは左右独立させて調整できないため、左右別々方式ですと、トゥイータとスーパー・トゥイータのレベル合わせはチャンデバでやることになります。
マルチ・アンプをやっている方はご存じだと思うのですが、レベル調整はアンプ側で行った方がS/Nは若干ですがよいのです。
というわけで、本当に左右別々が効果を上げるかどうかは半信半疑でしたが、今まで試したことがなかったのでとにかくやってみることにしました。
チャンデバのゲイン設定は今までは
[:image2:]
一番下段がチャンデバでサブ・ウーファも含めて片側4ch。
左側の4つのつまみが左ch用で左から3番目がトゥイータのレベル調整用。
この変更前の状態では+1dB。
変更後は
[:image3:]
今までアンプ側で減衰させていた分チャンデバで持たせることになったので-5dBになりました。
で、その音なのですが、アラアラ不思議、ちょっと今までと違うのです。
まずは女性ヴォーカルで聴いてみたのですが…
一瞬、定位がやや不安定になったのかと思ったのですが、そうではなくて奥行き感が増しているのです。
ヴォーカルは今までよりも後ろに下がった感じ。
続けていろんな曲を聴いてみたのですがオーケストラでも小編成のアンサンブルでも印象は同じで、奥行き感、立体感がいい感じなのです。
結局これはしばらくこのまま聴いて様子を見ていこうということになったのですが、しばらくたった今の時点でもやはり変更後の方がいいという結論です。
恐れ入りました。
GRFさん、ありがとうございました。
こういう効果は予想外でした。非常に勉強になりました。
そういえば確かニッキーさんもバイアンプ駆動で左右別々配置(モノラル駆動)されていたことを思い出しました。
ニッキーさん、あなたはエライ。
お見それいたしました。
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