新規会員登録の際、X(旧Twitter)のフォローやメッセージをご確認頂けず、登録保留の方もいらっしゃいますので、Xへログイン頂きご確認をお願いします。

GRF邸訪問記 - ついに和室のUnicornとTannoy GRFも

日記・雑記
Sponsored Link

GRFさんのお宅におうかがいするのは1年4か月ぶりになります。
今回が3度目で、今まで運悪く和室のユニコーンを聴くことができませんでしたので、今回はそれが楽しみ。

前回と同様、同行はHarubaruさんですが、Harubaruさんが前もってGRFさんにTannoy GRFも聴きたいとのお願いをしてくださったので、それも今回の大きな目玉になっています。
GRFさんのところでは私はハナから分析的に聴くことはほとんど放棄しています。
ひたすらGRFさんの繰り出す音楽を楽しみたい。そんな気持ちです。

午前中に到着して、まずは早速和室のユニコーンからと思ったのですが、ちょっとトラブル発生。
和室のシステムで数秒から10数秒(あるいはそれ以上か?)毎にプップッという感じのノイズが発生するとのことで、GRFさんがプリアンプの球を換えたりいろいろ試されたのですが、どうもうまく治らない。
GRFさんが作業されている間に試聴はメイン・ルームからということになって、まずはあの無指向性システムと久しぶりにご対面。

[:image4:]

上の写真はGRFさんのblogからお借りしています。
前回と異なるのは
1.正面の窓が2重(内窓付き)になってお部屋のS/Nが向上したこと
2.プリアンプが真空管の特注品からMola-MolaのDAC付きになったこと
  (DACはEMMとMola-Mola内蔵のものを適宜切り替えて使用)
3.EMM DACのヴァージョンアップ
4.正面のデコラがどいたこと 

それに加えてGerman Physiksの下を支えるT-3のウーファ・ユニットがより馴染んできたこともあるようです。

最初はこのサンサーンスから。

[:image8:]

この空間表現は何度聴いても思わず声が出るくらい心地よいものです。
前回よりも静けさ、低域の安定感が増してさらなる落ち着きを感じます。

つい最近、ミューザ川崎でストラヴィンスキーの3大バレエ曲を聴いたのですがその感じを彷彿とさせられます。ちょっとオーケストラを俯瞰する感じで、GRFさん曰く、ミューザ川崎の1階席上空から聴いている感じとのこと。
もちろんそんな場所で聴くことはできないので想像するしかありませんが、まさにそんな感じがします。

[:image7:]

上の写真の1階席上空、高さ的には2階席の中段くらいの場所でしょうか?
(笑)
午後も含めてこのお部屋で多種多彩な音源をお聴きしたのですが、今回特に印象に残ったCDはコレ。

[:image5:]

ファウストのベートーヴェン、ヴァイオリン・ソナタは前回も聴いているのですが同じ曲だったか記憶にありません。Sleeping Beautyの美音、すさまじい演奏の迫力に圧倒されました。私にはヴァイオリン・ソナタは未知の領域なのですが、参りました。

そしてコレ。

[:image6:]

メジューエワのリサイタル集。
リストのエステ荘の噴水、ヴィンテージのニューヨーク・スタインウェイがまさに唄っている。

この2セットのCDは購入リストに登録しました。
最近散財し過ぎている身にはちょっとつらいのですが…たぶんすぐに我慢できなくなるでしょう。

昼食をはさんで午後一から和室のユニコーン。
残念ながらノイズの原因はわからなかったのですが、ノイズの性格上あまり気になることはないので、試聴を決行。

[:image1:]

上の写真もGRFさんのblogからお借りしています。
(これも撮り忘れました。ゴメンナサイ。)
こちらでは女性ヴォーカルをメインに聴かせていただきました。
ダイアナ・クラール、柴田淳、渚ゆう子、八代亜紀…と多彩。
メイン・ルームと比べると部屋のサイズのせいかグッと濃い音。
これを聴かせていただくとこの部屋を訪れた方がウーファはどこにあるんですか?と質問されたというその感覚がよくわかります。不思議です。とてもフルレンジ・ユニット一発で鳴らしているとは思えない。

GRFさんによるとこのシステムも進化していて以前に比べると低域の再生限界が1オクターブ下がったとのこと。低音フェチの方ならその帯域で1オクターブ低いところまで再生するのに通常どのくらいの物量が必要なのかお分かりになると思いますが、並大抵のことではないはずなのに…。
その改善に寄与したことの一つがプリアンプのようなのですが、ノイズのトラブルの原因調査のためGRFさんが裏蓋を開けたところを少し見ることができました。
特注の真空管プリ、すごい物量と手間がかかった構造。それでも、目で見てわかるのはその一部にすぎないのでしょうが…。

再びメイン・ルームに戻ってまたとっかえひっかえいろいろ聴かせていただいたのち、いよいよTannoy GRF。
German Physiks をウーファシステムから降ろして脇へ避難。

[:image2:] 

まずはCDから…。
GRFさんが言われるように音のバランスや音の空間のつくり方は不思議なくらいGerman Physiks と似ている。全く違和感なし。
これは私が持っていたTannoyのイメージからかけ離れています。
最もそのイメージは某所で聴かせていただいたプレステージ・シリーズのものなのでそれでイメージするのが間違いだったのでしょうが…
あのでかいGRFでみごとに立体的な音響空間が再現できているし、高域も爽やかで全くきつさみたいなものがない。
それでもGRFさん曰く「以前の専用でならしていたときの冴え冴えとした音にはほど遠い」とのこと。久しぶりに鳴らしたのでまだ完全に目覚めていないということなのです。
ここでもすぐに音楽没頭モードに入るのですが、ここでビックリしたのはカラヤンのベートーヴェン「英雄」シンフォニー1962年版。

[:image3:]

実はブラインドで聴かされて指揮者は誰?と質問されて私もHarubaruさんも答えられなかったのです。ゆったりとしたテンポで朗々と唄うオーケストラ。このゆったりとした感じがカラヤンというのはあり得ないと思ってました。これも固定概念からの思い込み。

最後はアナログ。

[:image10:]

クーべリックのスメタナ。
これはCDでも聴かせていただいたのですが、やはりアナログのネットリ感がいい感じです。

最後の最後はDCCでこんな曲を

[:image9:]

スティングのナレーション付きのピーターと狼。
CDとの比較も面白かった。

比較と言えばMola-Mola DACとEMM DACの比較も興味深いものでした。
スッキリ系のMola-Molaに対しちょっぴり華やかなEMM。私の好みはEMMか…。
GRFさんは曲や気分によって切り替えて使われているのかもしれませんが、何とも贅沢なお話です。

完全にお腹がいっぱいになったところでお開きです。
帰りに最寄駅近くのBAR(洋食屋さん?)でビールを飲みながら軽くお食事。
ここでもいろんなお話で楽しい時間を持ちました。

すごく濃い1日でした。
GRFさん、お忙しいところ私たちのためにここまでしていただきましたこと本当に感謝しております。
ありがとうございました。
Harubaruさん、今回も楽しいオフ会でした。
ありがとうござました。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました