インテルがサーバあるいはワークステーション向けに製造販売しているXeon(ジーオン)と、ECCメモリの容量と差し方の違いによる音質変化を報告します。Taiko Audioハイエンド機を参考にします。Direttaとイーサネットの設定もアップデートしました。
ジャニーヌ・ヤンセンのヴァイオリンとヴィオラ、リッカルド・シャイー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管楽による メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」 ブルッフ「ヴィオラと管弦楽のためのロマンツェ」「ヴァイオリン協奏曲1番」です。2006年、ドイツ・ライプツィヒのゲヴァントハウスでのデジタル録音。
参考:Taiko Audio Extreme
・デュアルCPU:Xeonスケーラブルプロセッサー 40スレッド(10コア、20スレッドCPU)x 2個
・ECCメモリ:48GB=4GB x 12枚 並列使用により帯域12倍(デュアルチャンネルの6倍)
専用室のPCトランスポートのECCメモリは8GB x 4枚差しです。スロット1と3でデュアルチャンネルA、スロット2と4でデュアルチャンネルBとなっています。
スロット4から順に一枚ずつ抜いていくと低音の量感が減っていき、響きは増えていきます。音のイメージとしては32GBの屈折ピラミッド、16GBの真正ピラミッド、そして8GBのオベリスクといったところです。デスメタルは32GB欲しいと思うでしょうし、バロックは8GBで楽しみたいと思うでしょう。
中庸の16GBでデュアルチャンネルAとスロット1と2のシングル2枚刺しを比較すると、デュアルチャンネルAのほうが透明感があるように感じます。
これら変化が帯域差によるレイテンシーの差によるものか、メモリ使用量の差やメモリ間隔による輻射ノイズの差によるものか、あるいは両方なのでしょうか。以下のようにメモリ使用量が1.9GBから1.4GBに減るのです。
クラシック向けイーサネットの設定もアップデートしました。速度「100 Mbps フルデュプレックス」で、以下の項目以外は「無効」にします。
・RSSキュー:最大(4キュー)
・WOLとシャットダウン:速度低下しない
・フローコントロール:受信・伝送 有効
・割り込みモデレーション:有効
・受信バッファ:64
・受信側スケーリング:有効
・伝送バッファ:64
クラシック向けDirettaの設定は以下のように変更しました。イーサネット送受信バッファ同様にTarget Latencyを3秒に増やし、AlsaLatencyは1と最速にして解像度を上げました。
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MacWinFanさん、おはようございます。
メモリーの検証ありがとうございました!
やはり枚数で音は変化するのですね。
枚数と低音に比例的な関係がありそうな結果で興味深いです。
いつかは私も試してみると思いますので、その時は改めて報告しますね。
ワークステーション向けのオーディオ転用ですか、、、とても気になります。
行き着く先はコレかもなあと薄々感じてます。
CENYAさん、こんにちは。
私のワークステーションは純正メモリだけ使うように指示があり、クロック設定項目がないのでOCは試せません。Taiko Audioが4GB x 12枚並列駆動でスループット帯域を12倍に上げ、レイテンシーが良く、かつ安定しているのがひとつの答えだと思っています。カスタムRAMモジュールで「非常に低いリフレッシュノイズレベル」にできていればこそですけれど。
サーバーとワークステーション向きとは安定性・耐久性で、ゲーム向きの俊足力・OC耐性ではないと思います。
MacWinFanさん、こんばんは。
OCの件、承知しました。
安定性耐久性の違いの部分に関してですが、その通りだと私も思います。
音の余裕感や安定感にワークステーション向けの方が有利じゃないかなと想像しています。
カリカリの高細密音を目指すならゲーミング。
高細密音と厚みのある音を両立させるのは至難の業ですが、少しでも両立できるように工夫していきたいと思っています。
CENYAさん、メモリの件で質問です。
スロット毎に有効無効を切り替え、クァッドチャンネルからシングルまで自由に変更できるBIOSはありますか。電圧調整でクロック変更していると思いますのでありそうですけれども。アナログでカートリッジ交換するようにBIOSでPCハード変更ができると、音質調整の幅がアナログ以上に広がると思います。
MacWinFanさん
うーん、出来そうな気はしますが、私がBIOSをいまいち理解できていないのですよね。
メモリーのOCはなんとなく触ったら出来た感じなのですが、メモリーの動作の設定となると私がやると動かなる恐れがあり躊躇します。
というのも昨年11月にBIOSをいじっていてOSが入ったSSDを初期化して「無」にしてしまったので、その恐怖が残っています。
オフ会がしばらくない時期とかに触ってみたいと思います。
「なるほど、ここの設定でも音が変わるなあ」と気付かされました。
アイデアありがとうございました。
MacWinFanさん、こんばんは。
私も次のアップデートは、製品サイクルの長いワークステーション版かなと思っています。
ところで、私のDiretta HostのTipsを紹介します。日記にするほどの内容では無いので、申し訳ありませんが、この場をお借りします。
Diretta Hostはサイクルを上げると結構CPU稼働率が上がります。デフォルトだとすべてのCPUコアにタスクが分散され稼働率の上下動が大きいのですが、特定のコアをDiretta専用にしてHostの仕事に専念してもらうと全体の稼働率が安定するようです。
Direttaが「良い感じ」で稼働すると、CPU稼働率は100%をコア数で割った値(8コアだと13%)より少し大きな数字で安定します。
preset.infのThredMode設定を変更すると出来ます(3番コアが占有されてます。写真が見にくくてすみません。)
https://help.diretta.link/ja-JP/support/solutions/articles/73000511756-thredmode-%E8%A8%AD%E5%AE%9A
このことによる音の差は私の環境では分からないのですが、特定のコアは邪魔されずDirettaのためにフル稼働して、他のコアは余裕たっぷりなので気持ち良いです。
のびーさん、ご教示ありがとうございます。
ジャズ・ロック向け高速設定ではCPU稼働率13%(本文のメモリ8GBの図)に上がりますが、私の環境ではDirettaが物理4コア(ハイパースレッディングは無効設定)を定期的に切り替えて稼働してます。Album Playerのコア指定も無効にし、Direttaと奪い合いにならないようにOS任せにしています。使用率冒頭の小山はSnippingTool起動によるもの。
スレッドの優先度もAlbum Playerをサービスモードでリアルタイムにしているので、競合が心配です。
setting_org_infに文字列OcupiedCPU=16をを追加しても「アクセス許可がありません」とエラー表示で書き換えできませんでした。現状で不満はありませんので触らないことにします。