専用室のパワーアンプをオランダの新興OEMメーカーHYPEXのフラッグシップ NCore NC500 に変更しました。実装のプリメインアンプ型番はマランツ MODEL 30 で、全高調波歪率0.005%、ダンピングファクター500が特長です。定格出力100W+100W(8Ω、1kHz、T.H.D.0.05%)ありますので、大音量対応(ボリューム ー30dBで使用中)と考えました。リモコンが金属製で重厚感があり、0.5dB刻みのリニアボリューム操作がたいへん楽です。
ちなみにこのメーカーや販売会社と利害関係は一切ありませんので念のため。宣伝広告の意図はなく、メーカーリンクも張りません。
スピーカー端子に直結されているのがNCore NC500パワーアンプユニットで、左隣がそのスイッチング電源ユニットです。センターのトロイダルコアのリニア電源とその下と右がプリアンプ回路。NC500本体がたいへん小さいため、パワーアンプが3分の一の体積で済み、プリアンプが充実しているのが特長です。
NC500本体のスペックは飛び抜けてます。全高調波歪率0.001%が出音の透明度と定位、ダンピングファクター5000が解像度と関連すると思います。スイッチング・パワーアンプに付き物だった残留ノイズもありません。これはスイッチング周波数450kHz(未確認ですが)という高さゆえ、ローパスフィルターがうまく効いているということでしょうか。周波数特性が0~50kHz(ー3dB)とスイッチング方式にしては広いことがその証左です。
応接室のプリメインアンプはリニア電源AB級のままですが、視聴位置で85dBAと決して大音量ではないため高調波歪みも気にならず、おそらくダンピングファクターが理由で低域の解像度が劣るとはいえ、ピアニストが驚くほどリアルな出音にできています。これは部屋のエアボリュームとアンビエンスの影響が大きいと思われます。
NCore NC500で特に驚くのは低域の解像度です。ダンプドバスレフの限界と諦めていたジャズベースが歌います。曖昧だったクラシックの低音楽器が際立ちます。高域もシンバルやトライアングルの自然な音色、中域もボーカルの生々しさや迫力に魅せられます。
この解像度と透明感ゆえ、古いアナログ録音はノイズや瑕疵が耳について嫌になります。応接室の古き良きAB級で楽しむことにします。
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