2024年7月のTIASで聞き惚れた音は、TAIKO AUDIOのOlympus Server XDMIであった。以前、5年前との記載がカタログにあったが、当時、TAIKO Extreme Serverを聴いて音の鮮烈さを強く印象づけられた。今回のOlympusはさらにその上を目指したものとのことであった。Extreme ServerにD/Aコンバーターとバッテリー駆動のリニア電源を載せたものであるが、デモでdcs VivaldiのApex DACを使って再生したものと比べていたが、同じか、Olympusから直接にNAGRAのアンプに繋いだときの方が良いかもともおもわれた。
TAIYOインターナショナルのブースでは、AVALONのPrecision Monitorの最高機種が鳴っていて、スピーカーの存在を忘れるような、中央に幾つもの楽器が現れるような素晴らしい音であった。
Extreme Serverのカタログによる説明には、「SSDストレージがデジタルソースの全体的なパフォーマンスにとって大きな障害であることが解りました」「そのため、SSDの最大4倍の速度を実現し、全体的なレイテンシーとシステムノイズとを大幅に削減し、最高のLPレコードおよびテープ再生システムに匹敵する、漆黒な音楽の背景、広大な空間表現を実現し、ミュージシャンのパフォーマンス、サウンドステージを利き手の前に容易に再現します」と書かれていた。いまここで書き写していて、やっと理解できた。なるほど、我が家のDELAからLINN DSに流している音に、SSDからの音に遅延が生じているから、漆黒な音楽の背景がない、ということか。そういえば、会場で聴いていたときは、音の消え入る様が、言い過ぎかもしれないがブラックホールに吸い込まれるようにすっと消える様子に驚いたことなのだと思った。
では、TAIKO Extreme Serverの価値は何であろうか。Roon serverになることであろう。自前でLPや音源を用意しなくても、LPの音をRoonの多くの音源から聴くことが出来るということ。では次の目標は、Olympusとまでは無理なので、TAIKO Extreme ServerをRoon serverとしてLINN DSのDACを用いて世界中の音楽を聴くことを考えてみるかなと、暑さでうなされてあらぬ事を考えている。
TIASに出かけて何を得ることが出来るのか、わざわざ暑い中を出かけて、家で音楽を聴いているより得られるものがあるのか、とつらつら考えていたが、やはり出かけて音の素晴らしさを体感すること、また社長さんやTAIKOのEDOさんと話すことが出来たので機器についての理解が深まりとても価値があった。
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