最近、このコミュでホットな電源品質関連の話題に影響され、私も電源フィルターを試してみました。
そもそも拙宅は、平蔵邸のようにきちんとした測定値があるわけでなく、にゃんす邸のように電源ノイズで困っているわけでもありません。またグルマン師のようなノイズ感度の高い耳も持っておりません。最近のコミュの所謂流行追いですが、電源品質はオーディオの基本中の基本ですから興味深く取り組みました。
私が試したのは、TDKラムダのRSMN2020。
英国の家庭用電源電圧240Vでも使用できて定格電流が20A、ディファレンシャル(ノーマル)モードノイズ、コモンモードノイズの両方に効果があるとされています。TDKラムダにには実に多種多様な電源用ノイズフィルターがありますが、RSMNシリーズは値段も手頃ですから他のオーディオファイルの方々も使用されているようです。
ユニットに結線するだけですからすぐに使用することは可能ですが、安全と放熱のためにそれなりのケースに入れることにしました。
先の日本出張の際にユニットと共に以下の部材を揃えました。
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• ケース:タカチ【MB型アルミケース】 MB10-7-20
• 電源ケーブル:オヤイデL/i50 OFC
• 防水ケーブルクランプ: オヤイデRPG16-14
• インシュレーター:オーディオ・テクニカAT6089FT
• IECインレット:フルテック FI-15 Plus
• UK電源プラグ:MS HD POWER COPPER UK MAINS PLUG
加工は、リーマーでケーブルクランプ用の穴あけとユニット固定用の3mmのネジ・タップを切って結線するだけです。作業準備に1時間ほど要しましたが、実際の作業は1個当たり1時間程度ですみました。
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とりあえずの安全確認後、音質に一番影響がありそうなプリアンプの電源ラインに挿入して聴いてみます。
背景ノイズが少し静かになったような気がしますが、何となく音の勢いが削がれるような印象です。
さすがにバーンインが足りないと判断し、電源を入れたまま丸一日待ちます。
再度試聴。印象はあまり変わりません。どちらかというとメリットよりデメリットの方が大きい感じです。なかなか評判通りにはいきません。
とりあえずPCオーディオ用のPC関連機器の給電用として使用し様子をみることにしました。PC関連機器は全て独立したISOTEK製のタップに接続しているので、PC機器から音声ラインへのノイズの混入を防ぐ効果を期待しています。
そもそも拙宅はロンドン市内の北限で周りは住戸が点在するような環境ですから、電源品質の問題は大きくありません(と思います)。電力容量は単相240Vの100Aが3系統。
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オーディオ用だけを分離している訳ではありませんが、ボイラー、水道ポンプ関連、台所家電とは別のブレーカー・ボックスから給電されています。全館温水暖房ですがエアコンは(近隣家庭にも)無くインバーター・ノイズも少ないのだと思います。結構な電力消費でも電源が揺らいだ経験はありません。
ということで、細々とした対策を打つ前にアースの取り方や電源ノイズのことをもう少し勉強することにしました。
最近目を通したもので参考になったものを紹介します。
平蔵さんが紹介されていたこの本
イラストでよむアースとノイズのはなし 伊藤健一[著]
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村田製作所のサイトにある「ノイズ対策 基礎講座 第1部」
https://www.murata.com/ja-jp/products/emc/emifil/knowhow/basic#part1
相当奥が深いですね。
勉強の成果についてはまた後日報告させて頂きます。
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