既存の内窓のサッシ枠に防音ガラスを入れる計画ですが、業者と打ち合わせをしていたら、その業者が信頼するに当たらないと判断したため中止になりました。
一言で言えば、「誠実ではない業者」といえます。
まあ、車関係と建築関係はこういう業者がかなり多い傾向にはありますが。
内部の防音ガラスだけでも結構な出費になるので、中途半端な事をするくらいなら、最初から最高峰の防音サッシを入れた方が良いので、その方向で行きます。
以前の日記で最高峰の防音サッシは、大信工業の「プラスト」と日本板硝子(NSG)の建築用ソノグラス12.8㎜と書きましたが、近年、これを超えるモノが出てきていました。
それは、旭硝子(AGC)の「まどまどPlus」に、同じく同社の防音合わせガラスの「マイミュート」です。オーディオ銘機賞にもなっているとの事。
これは、合わせガラスの内部に、世界初吸音レゾネーターが付いています↓
サッシ枠も、通常は内窓枠は樹脂製ですが、まどまどPlusは内部にアルミとスチールシャーシを内蔵し、通常の防音サッシでは難しい低音域のカットに貢献しているのだとか↓
AGCのまどまどPlusにマイミュートを入れると、防音規格のT-5(本来はT-4までなので実際には存在しない規格)相当に防音度合いが上がるそうです。
ただ、大信工業のプラストにしろ、AGCのまどまどPlusにしろ、このレベルになると基本は部品単体で販売してくれないので業者に施工を頼むことになります。
ですが、何件かの業者と打ち合わせた結果、法人である事と、サッシ施工が技術的に可能である事を伝えれば、部品販売可能な業者を見つけました。
という事で、AGCのまどまどPlusにマイミュート仕様でDIY施工となります。
サッシ施工を頼む場合、T-4、T-5クラスのサッシ施工業者はかなり限られており、AGC、NSG、大信工業の推奨施工会社は全国でも数が少なく遠方から来てもらう事になるケースが多いようです(特に大信工業のプラストはその傾向が大きい)。
某、東京の23区外の防音サッシ施工業者は、最遠方で福島の相馬市まで施工に行った実績もあるとの事でした。
ちなみに、T-3、T-4、T-5での施工相場ですが、最安値で2万円前後。最高値で5万円位。
遠方なので配送手数料も入り、500円/km(※業者によって左右されえる)くらい。
これらを大きく超える業者は敬遠した方が良いです。
ただ、上記価格は1カ所の2枚引き違いガラスでの価格なので、サッシ交換場所が複数あれば複数値引きがあります。
注意点ですが、T-4、T-5クラスの防音サッシだと総重量がかなり重くなり、特に掃き出し窓サイズで900×1800の2枚引き違いだと、建築用ソノグラス12.8mmでは100kg近い重量となる事もあります。
なので、サッシ板枠強度が確保出来ていないと、板が撓んでサッシの開け閉めが経年でし難くなる傾向にありますね。
まあ、板が撓まずともサッシ重量自体が重いので、ただでさえ開け閉めがし難くなりますが(非力な女性ではほぼ無理)。
この場合、サッシ枠板の最下部を補強しますが、1800サイズだと床とツラ面である事が多いため、床材を剥がし、根太から補強する必要が出てくるのでかなり大掛かりになります。
あともう一つ注意点が、誠実でない業者だと、防音目的が最重要である事を伝えても、断熱ペアガラスを強く推奨する業者がいます。何故なら、断熱ペアガラスの方が物理的にガラス量が多く、値段的に高額である事が多いため。
詳しく書くと長くなりますが、高額でも、残念ながら防音性能はかなり落ちます。
施工をお願いするにしても、ある程度は勉強した方が良いでしょう。
最後に、T-4、T-5クラスのサッシ枠の場合、サッシ木枠奥行き幅は最低でも80mm幅が必要です(画像は150mm幅)↓
この奥行き幅が取れない場合は、別途ふかし工事が必要ですが、DIYでのふかし工事は、耐荷重計算が必要なのでお勧めしません。
特に掃き出し窓ではかなりハードルが高くなります。





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