トールボーイに限らず縦長やスタンドに載せると当然、重心が高くなりがちです。スピーカーによってはかなり細長く見た目からも不安定と感じるものが多くあります。海外では地震がない地域が多いためか、スピーカーの耐震対策のアクセサリーなどは見かけません。しかしながら、日本は地震大国で、過去の大地震で帰宅後トールボーイが無惨に転倒した姿も記憶に鮮明に残っています。そこで、音質は決して損ねず美観をあまり損ねない範囲で耐震を考えてみました。
石材とスタンド
WST-C60HBと、手芸用という少しでも目立たない色のPPバンドで締めました。やはり見かけが今ひとつになっています。
スピーカーとスタンド
スピーカーとスタンド間をネジで止めていますがあまりきつく閉めると音質に良くないとの話も聞くので、落下防止程度の締め付けにしています。スタンドやネジ穴は当然金属なので、金属ボルトとは音の比較をしていませんが金属同士の接触での振動を避けるため、RENYのM6(ポリアミドMXD6をベースポリマーとし、ガラス繊維50%で強化した結晶性のエンジニアリングプラスチック)で、間にハネナイト平ワッシャを挟み固定しました。いずれもウィルコで1本1個から販売しているようで助かりました。
スピーカーとスタンド間はTAOCなどのインシュレータや木材などいろいろ試したのですが、音がきつく癖が出たりと意外にも薄い円形アクリルを挟んだのが無難でしたので、アクリルにしています。
材質: 石材(トラバーチン)
サイズ:400×300×30㎜
加工内容:上面のみ穴埋め、全6面艶なしの磨き仕上げ(上面と仮面の平面は研磨調整)、12辺全て1mm程度の面取り
発送2口で購入したので、2枚ですと30 kgは超えます。
おそらく石材のためと思いますが、音質は向上しました。大音量時に床に伝わる振動も減り、音の透明度が上がったように感じます。見かけは今ひとつですがスピーカーの支持、固定がしっかりできたのでしばらくこれで使ってみようと思います。
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sonnenblueさん
はじめまして。
重量物を下に配置することで重量バランスを下げる(重心を下げる)と色々と安心感が増しますね。
低音が締まる方向に変化したのではないかと想像します。
固定の仕方は悩ましいですね。
石板にアンカーボルトを打ち込めれば、スッキリと留められるのでしょうが難易度が高いかもしれません。
CENYAさん、こちらこそ初めまして。
感染してしばらく寝込んでおりすっかり時間が経ってしまい失礼しました。
なるほど。確かに重量増が効いたのか、低音がスッキリ締まったような、良い意味での変化がありました。
そうですね。裏側をザグってアンカーボルトを通せば良いとは思いますが、石材に穴を開けるのは専門家に発注しないと難しそうです。同時に、これまでの比較試聴からピンスパイクでのコンタクトは維持したいと思っています。
地震列島に住んでいる限り仕方がないのですが、しばらくは耐震を考えて使ってみたいと思います。