先々週のミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサートオフ会からお誘いを受けていた湘南オフ会。
今日はオーディオと音楽をダブルで楽しもうという企画で午前中はマイミクのH氏邸を訪問してオーディオを楽しみ、午後からはmixiつながりで他のマイミクさんと合流して茅ヶ崎交響楽団の定期演奏会を楽しもうという、なんとも贅沢な企画である。
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午前10時に湘南は藤沢駅前でH氏の車にピックアップしてもらい、自宅へ案内される。
氏は自身のリスニングルームの音響をミューザ川崎の響きに触発されて夏休み期間中にDIYで壁面を木材で音響処理されたという。
小生ならリフォーム業者に見積もりを頼むところだが、H氏は壁面のサイズを測りホームセンターで好みの木材を指定サイズに切断してもらうだけで、後は全て自身で施工されたというから恐れ入る。
部屋に通されると、なるほどリスニングポイント後ろの壁面に1×4材が両面テープで貼り付けられていて、入り口ドアも同様に処理されている。それだけではなく、自作の音響拡散モジュールがリスニングチェアの真後ろの壁面に取り付けられて、音の定位を安定させている。
壁面処理しただけでは、かえって風呂屋の音響のごとくで大変なことになったと思われたそうだが、そこは長年の音響処理の経験から自作の音響拡散モジュールを使うことで、今では90%満足するところまできたそうだ。
前置きが長くなったが、音の定位の良さはそのままに、ごく自然で綺麗な響きを伴うリスニングルームに変身を遂げていた。
特に壁面の厚みと質量が増したことで後方壁面からの音漏れが格段に減ったというから、マンション暮らしからすれば羨ましい限りである。
持ち込んだCDも聴かせていただいたが、メルクスのバイオリン、ブレハッチのピアノ、そしてマリーザのファド。
そのどれもが以前にもまして自然な響きを伴う暖かいサウンドで、好ましい変化だと思った。
H氏も、最近はコンサートに出かける機会が増えたというが、この好ましい響きはやはりミューザの素晴いホールの響きを体験しているからこそ、実現できたのだろう。
再び電車で茅ヶ崎駅に移動し、駅ビルで昼食を摂ったら、駅から北へ歩いて5分ほどのところにある茅ヶ崎市文化会館に向かう。
昭和55年(1980年)竣工のこのホールは一般的な多目的ホール。
今日は、ここを拠点として1983年に創立され、ずっと茅ヶ崎市民とともに活動している、茅ヶ崎交響楽団の第54回定期演奏会。
ここで直接待ち合わせていたmixiつながりのN氏とK氏と合流し、自由席というのでH氏とN氏は前列3列目までかぶりつき。
小生とK氏は丁度中央の王様席に陣取る。
指揮者は小田野宏之氏。
曲目はモーツァルト作曲:「フィガロの結婚」序曲K.492、モーツァルト作曲:交響曲第40番ト短調K.550。
休憩をはさんで、チャイコフスキー作曲:交響曲第4番ヘ短調Op.36。
前半のモーツァルトの配置は第2バイオリンを右側に配置する両翼型で、メインのチャイコはチェロが右側にくる現在一番オーソドックスな配置で、作曲家が意図した音響効果がよくわかるよう工夫されていた。
冒頭のフィガロの結婚は、軽快なリズムとメロデイが印象的な好演奏。
続く第40番シンフォニーは、ややアップテンポな演奏で終始一貫。
木管アンサンブルが時折バランスを崩しそうになるが、ちゃんとリカバリーしてくるのは経験の裏づけだろうか?
終楽章は息をもつかせないほどの快速演奏が好ましい効果を出していた。
メインのチャイ4は、金管楽器が大活躍する交響曲だが、冒頭の金管ファンファーレから木管アンサンブルに引き継がれるところも手馴れたもの。
これも第1楽章冒頭から届いたメッセージが終楽章で再び演奏されると、演奏のテンションは最高潮に達し、そのままクライマックスまで一気に駆け抜けていった。
演奏技術云々よりもアマチュアならではの情熱が熱ければ熱いほど、観客も一体となった満足感があることを、今日の演奏会が教えてくれた。
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