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VTA (Vertical Tracking Angle)はスタイラスを盤面に対して垂直にする。
トーンアームをレコード面に平行に、トレースする針が垂直(90度)になるように設定するのが推奨されている。 後は実際に聴きこんで微調整といったところか。 少しアームを低めにしたほうが音が良いといわれることもある。
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それに対してSRA(Stylus Rake Angle)という考え方が存在する。
SRAはレコードをカッティングするときのスタイラスの角度(92度くらい)に合わせるのが良いという考え方。 理にはかなっている。
つまりアームを少し高めにする。
中にはUSBマイクロスコープを使って92度に合わせる猛者もいるらしい。
でもみんな気づいているようにレコードの厚さは一定ではない。 やたら薄い盤もあれば高音質ということで180g、200gと重量を増やしやたらと分厚くなっているレコードもたくさんある。 それに測定は針が静止状態。 実際にはレコードは回転してカンチレバー、サスペンションが振動して針の角度も微妙に変わる。 だからあまり精密に追求することに意味があるのかはわからない。
理想としてはレコード盤の厚みに合わせてそのつどアームの高さを微調整するのだろうが、たいていのトーンアームはそんなに簡単に高さ調整は出来ない。 結局どこかで妥協するしかない。 たとえ高さ調整が簡単に出来るとしてもレコードを変えるたびに調整するなんて全く現実的ではない。
私が使用しているアームはSME Series IV
高さ調整はやはり簡単にはいかない。 どこに合わせるか、私の場合は(たぶんみんな大体同じと思うけど)薄すぎず厚すぎずの普通のレコードで平行に合わせている。 ほぼ平行になるように目し確認のみ。
でももしかするとSRAの考え方を踏襲するなら厚めのレコードで平行に合わせたほうがよいのかもしれない。
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