MoFi(Mobil Fidelity Sound Lab)はアナログレコード(ヴァイナル)が絶滅品種だった80年代から一貫して高品質、高音質のヴァイナルレコードを作成販売してきた会社です。
2016年からはUltra Disc One Step Super Vinylと称して従来のレコード製造過程からFather、Motherの2ステップを省いてラッカー盤から1ステップで製造するシリーズを展開しています。
ラッカー盤のカッティングは”Original Master Recording”を使用とうたっています。
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ラッカー盤から直接スタンパーを作成してレコードプレスするので劣化の少ない高品質を得られるということらしい。
スタンパーから何枚レコードを作成できるのか知りませんが、それほど多くないでしょう。
スタンパーが劣化したら新たに作る必要がありますが、ラッカー盤から直接作っているのでこれは一回限り。 二度目はない。 つまり新たなスタンパーを作るためには新しくカッティングしてラッカー盤を作る必要がある。 だから各作品リリースの枚数は限られています。
ところが最近マイケルジャクソンのThrillerをOne Stepで4万枚売ると宣伝を始めた。 4万枚もOne Stepで作成するには少なくとも数十回はカッティングしなおす必要が生じる、そのたびにオリジナルのマスターテープを使うなどと言うことを所有会社のSonyが許すはずはない。 (磁気テープは再生するたびに劣化が進みます)
”Original Master Recording”と言う宣伝文句は偽りではないかという話題が出てきました。 それにOriginal Master Tape使用とは言っていないのでいろいろ解釈できそう。
さらには内部告発と称してMoFiは2015年からすべてのレコーディングはマスターのディジタルコピーを使っているなどと言う爆弾発言まで出てくる始末。 これはあくまでも噂話のレベルで真偽のほどは全く不明です。
アナログのご意見番ともいえるMichael FremerはOne Step Vinylのあるリリースに関してはマスターテープのコピーテープを使っているとMoFiが明言したと証言しています。
つまりは”Original Master Recording”はオリジナルマスターテープを使っているとは限らないということはこれからわかります。
MoFiのOne Step Super Vinylシリーズは高音質で非常に評判が良いのだそうですが、問題視されているのはMoFiの不透明さです。
意見としては大まかに二つに分かれるようです。
もしディジタルコピーをマスターとしているのなら買わないという人。
あるいはどっちにしても素晴らしい音なのだから買う。 しかしそれならそうとはっきり言ってくれ。
どちらにしても1枚$100もするような高額なレコードなのだから消費者には知る権利があるということだけは言えると思います。
The “In” Grooveというレコードショップを経営しつつYoutubeもやっているMikeがMoFiに招待されて、そこで包み隠さずすべて話すと言われたそうで、今週火曜日に行くそうです。
ここで全てがはっきりするのかどうか、今アメリカのオーディオファイルのレコードコレクター(の一部)が注目している話題です。
この件以外にも最近のMoFi作品は仕上げが荒い(ジャケットとか封印の仕方とか)という話題も多く聞きます。
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