エレクトロボイスの「ARISTOCRAT2」と言う中古スピーカーを入手しました。入手額は専用台付きの税込ペア35万でヤフオクでは30万を切った落札額もありますが、現在、入手できる額は49万超で4年前から他店で目をつけていたブツでございます。
年末に体調を崩して高熱が3日3晩も続き、ちょっぴり死の恐怖も感じて「生きているウチに‥」と体調が回復したら入手することに しました。入手に際してはARISTOCRAT2に関するレビューが少ない事が難点でしたが灯台下暗しで本サイトの管理人様であるHermitageさまのサイトで記事を拝見し購入を決意しました。(Hermitageさま感謝します。) 見た目はコンパクトで30cmウーファーとホーンツイーターのシンプルな2way構成ですが、中身は強力なマグネットを用いたスタジオモニター用のユニットを使い、買い求めた当日に自宅のBDP-XL88⇒バランス接続⇒AU-a907DRに繋いで一聴した印象として当方手持ちのDIATONE DS-2000が国産スポーツカーとしたらARISTOCRAT2はエンジンが強力でサスのガチガチな米国製レーシングカーのようで大音量を出さなくても強力な磁石と軽い振動板で生音のように音の衝撃波が伝わって来るのです。手持ちの様々なソースを聴いてみるとPA系スピーカーが苦手としている音の解像度が高く、昨年11月に試聴したペア160万円のTAD CE1を彷彿させる鳴り方で少なくとも買い求めた額の35万では絶対に得られないサウンドです。そう言えば1990年代頃まで仙台市内の中心部にあった今は無き文化堂オーディオの高級機フロアーでEXCLUSIVE model2252と言うARISTOCRAT2に酷似したTADのコンパクトモニタースピーカーを聴かせてもらい欲しくなったことがあります。当時は見た目より3倍くらい高価で1台60万の値段に諦めましたが何か引き付けるものがあったのでしょう。
ARISTOCRAT2のウイークポイントとしては当時の定価である127万円にはとても見えないことでカタログ右隅に消費税が表記されていないことから、平成元年以前にリリースされたスピーカーで間違いありません。 ※ネットでシツコク調べたら1993年(平成5年)のリリースでした。30年以上昔のスピーカーでも現在の買取額は25万で福島市内の専門店では10万 消費税を差し引くと6.8万ほどの利潤があったかと思いますが、他店のように専用台もサランネットもない状態で49.5万になっていないため、今回は良心的な値付けと思うことにしています。
2つ目のアレは音源の良否が即座に判別できることでDS-2000だと適度にいなしてくれたアナログ盤とデジタル系ソースの音質差をアカラサマにしてくれ、半日くらい大音量でエージングをしたら少し丸くなりましたが、持ち込んだ当日は極端な差があり過ぎ今後アナログ盤は聴けないかと思いました。
そのほか箱が小さいため重低音が出にくい事でサブウーファーを追加したくなりますが、せっかくのハイスピード感が削がれてしまうことから帯域ごとに遅延時間の調整が出来るAVレシーバーSC-LX901との共存を模索したいと思っています。
そこでの課題は既存のJBL4770AとDS-2000で両者ともそれなりに素晴らしいスピーカーなのですが、ARISTOCRAT2とは音質的な落差が有り過ぎるのと、現在の仮設状態では120インチスクリーンが下ろせず、スピーカーだらけで置き場所がないため、スピーカー軍団を整理したくなりました。
オーディオについては家族から見放され?今では何も言われなくなりましたが、さすがにJBLの巨大PAスピーカーは間違いなく将来の負の遺産なことから、早めに処分したほうが得策かと・・美品のDS-2000も手放すのが勿体ないのですがペア10万くらいで買値よりも高く売れるならと妄想中。(汗々)
【1/6追記】このスピーカーを見た家族からは「ログハウスみたい」と言われてしまいました。当方も何となくどこかで見たようなとは思っていたのですが、正にログハウスに設置したら壁面と一体化しそうなデザインです。(笑)
【1/7追記】同一のスピーカーが49.5万で売っていた酒田市内のハードオフでは店員同士の雰囲気が微妙に険悪気味(そう言う風に見えただけですよ‥)で、ちょっと試聴をお願いできる雰囲気でなく、例え試聴ができても機材が安物のAVアンプだったりするためマトモな試聴は難しいことから、試聴可能な機会を狙っていたら、やっと福島市内の専門店でじっくり試聴ができました。当方が所有しているCDがありましたので聴き慣れた歌い手で確認をさせてもらいました。そのCDとはJVCのxrcd2収録の「BEST AUDIOPHILE VOICESⅡ」で9曲目Alison Krauss嬢の「Stay」と言う楽曲を2回ほど再生させてもらいシッカリと確認できました。
もしも店員氏が当方の頼みを嫌がるようだったら「急用を思い出したんで‥」と即座に店を抜け出すつもりでしたが、嫌がらず実直に鳴らしてくれ「お好きな音量に調整して下さい」とまで言ってくれ、ある程度大音量で再生し確認することができました。売値を確認したら専用台込み35万とのことで当方は45万くらいを覚悟していたので即決でした。当日は、まさか目的のスピーカーが入手できると思わなかったためアルトの荷室には空の灯油缶4缶が入ったままで只でさえ狭い荷室が狭く比較的コンパクトなARISTOCRAT2でも専用台と一緒に積むと後席を倒してもギリギリでした。
ちなみにAlison Krauss嬢の作品のお勧めとしては「Forget About It」と言うカントリー系のCDで少女のような高いトーンのヴォーカルに微妙にハスキーがかっていて俗に言うキャンディーヴォイスに魅了されてしまいます。
【1/9追記】「ARISTOCRAT 12 N/DYM」で検索すると49,750円のペアも有り愕然としましたが注意書きを良く見るとウーファーが業務用の汎用ユニットに換装されネジ穴もダメになっている所があるのと会社概要に記してある住所をグーグルマップのストリートビューで確認すると2022年10月の画像なのに該当する株式会社の看板が無く販売業者名を検索しても当該住所ではヒットせず販売責任者は外国人。大量の中古品を扱っていても古物商許可は「必要なし」なのか・・そして写真や注意書きも過去のヤフオクをそのまま使っているし元値も199,000円のまま。
ARISTOCRATを倍の値段で転売しようと19.9万で落札したらトンデモなく無価値なモノで49,750円で処分しようとしているのか・・だったら箱とユニットをバラして個々に売れば良いと思うが、そうできないほど各部の痛みが酷いのかと勝手に妄想が膨らみますがネット販売の怖さを垣間見れたような気がします。(汗)
【1/14追記】このスピーカーが我が家にやって来て一週間ほど経過した1月中旬、スピーカーケーブルを延長して左右のスピーカー間隔を拡げ120インチ電動スクリーンを降ろせるようにしました。テレビ番組などは70インチ4K液晶テレビで必要十分なんですが、視覚に訴えるような特別な作品は120インチスクリーンで鑑賞すると素晴らしい体験ができ画面サイズは正義かなと思ってしまいます。
右チャンネル甩アンプのスピーカー出力をARISTOCRAT2に繋いだことから、遊んでいたDS-2000は左チャンネル用で使っているアンプに繋ぎました。
JBL4770Aは38cmウーファ2本構成で左右だと計4本のウーファを駆動する必要があり、アンプの片側チャンネルに2本ずつウーファを接続すろと合成インピーダンス4Ωとアンプ側の負荷が厳しくなります。
そこでステレオアンプAU-a907DRを2台用いてスピーカー出力1チャンネルに1本ずつウーファを繋ぎ、各スピーカーの真上にアンプを置いてアンプ内蔵スピーカーのように最短距離で接続しウーファの振動板を強力に制動しています。ホーンツィーターはAVアンプからの左右のスピーカー出力を繋いでマルチアンプ駆動にしています。
ステレオアンプですから入力をステレオ信号に切替え、アンプのスピーカー出力を単体スピーカー側に切り替えるだけで使えますから、今回は左チャンネル用アンプにDS-2000を繋ぎステレオ入力はユニバーサルプレーヤーBDP-LX88のRCA出力を繫ぎました。年末の体調不良もあり、DS-2000では1ヶ月間ほど音を出さないでいたらツイーターがダメになったかと思うほど曇った音で焦りましたが寒い時期であり部屋を徐々に暖かくし音を出していたらマトモに鳴るようになりました。
ほぼ、ニア・イコール環境でDS-2000とARISTOCRAT2を聴き比べると、DS-2000とARISTOCRAT2は天と地ほどの落差はないかも知れないけど、ARISTOCRAT2のほうが、もっと聴きたいと言う思いが強くなります。
JBL4770Aと比較すると2チャンネルのステレオ再生では、ARISTOCRAT2のほうがまとまりの良い音質だけど、JBL4770AにはARISTOCRAT2には出せないような音もあり、特にサラウンド再生では周りの多数のスピーカー軍団に埋もれないで鳴っているためJBL4770Aの存在意義はあると思いました。
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タカケンさん、
メインスピーカーの交換ですか!
ラッキーなことがあるものですね。
日頃から様々なお店ををマメにチェックしているおかげなんでしょう。
私は経験値が少なくこのスピーカーを聴いたことはありませんが、ボーカルよさそうですね。
Best Voices IIは持っているので早速チェックしてみようと思います。
冒頭のユーミンのLP,コンプリート狙っているのですね。
コレクターの性としてコンプリートしたくなるのはよくわかります。
ヤフオクなどで一発で全部購入するのもありかもしれませんが、少しずつ集めていくのも楽しみですよね。
そういったアーティストに出会えるのもいろいろな体験があってこそだと思いますし、そのようなアーティストに出会うために日頃から音楽に触れて楽しめるのだと思います。
遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします。 今後も楽しみにしております。
ギコリンさま、返信ありがとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
12月下旬の新型コロナワクチン接種4回目の副反応と言うか立派な「副作用」でクリスマス前から大晦日前日まで散々でしたが、これで厄払いを済ませたることができたのか、年明けは今回のようにちょっと良いこともありました。もしかしたら今年1年の運を使い果たしたかも知れませんが‥(汗)
≫メインスピーカーの交換ですか!
確かにメインスピーカー交換を目論んでいますが、以前の誰か様のように「メインスピーカー交換に向けての第ゼロ歩目?」の仮設状態で、現在は一気に入手したユーミンのアナログ盤をチェックしています。今のところ半分くらいチェックしましたが、針飛びがするような致命的な盤もなく比較的雑音も少なく良盤揃いです。
ただし今回入手したスピーカーは録音のアラが顕著に出てしまう傾向が強くスタジオモニターに限りなく近いスピーカーで高音域に少し艶っぽい部分があって悪くないキャラです。
≫私は経験値が少なくこのスピーカーを聴いたことはありませんが、ボーカルよさそうですね。
おそらくEVのARISTOCRAT2はコンパクトな見た目の割に新品が127万とトンデモ価格だったんで国内で出回っているタマは少なく昭和時代のブツのため絶滅危惧種かもしれません。当方も2019年から昨年まではハードオフ酒田店でラップに厳重に包まれ49.5万で売られている実機を年に1度眺めるだけで試聴する機会なんてありませんでした。
「オーディオの足跡」にも未掲載で詳しいスペック等が皆無で、今回、ヤフオクの落札済みのカタログ写真を見つけたくらいです。
自分的には同じメーカーでユニット構成が近いSENTRY500シリーズを3種類所有していたことから、その屈託のないキャラクターは存じていましたので、ARISTOCRAT2は、その延長線上にあるのではと思っていましたが、今般、実際に聞き慣れたBest VoicesⅡを使って試聴してみたら予想以上の音質で、特にヴォーカルモノが生々しく人間の胴鳴りまで伝わって来るので入手できて良かったです。
≫Best VoicesⅡは持っているので早速チェックしてみようと思います。
Alison Krauss嬢ですが、Best Voices2曲目に収録されている「It Wouldn’t Have Made Any Difference」そしてBest VoicesⅡの9曲目に収録されている「Stay」が特に気に入ってしまい、両方の曲が収録されている「Forget About It」のCDを入手した次第で、カントリー色が薄くヴォーカル曲メインですからギコリン様もお気に入られると思います。(笑)
その他のオススメとしては荒川静香選手の「金の舞い」で流れた「You Raise Me Up」が収録されているCeltic Womanのファースト・アルバム、メジャー曲のカバー集「SONGS FROM THE HEART」のヴォーカル曲が素晴らしいと思っています。ちなみにジャケットに写っている美女はメンバーに実在せずメンバー全員のお顔を合成したらナゼか美女になったらしいです・・(汗)