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セラミックツイーター本領発揮後でも調整次第でまだまだ先がありました

日記・雑記
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ユニコーンと組み合わせたAccuton社の30ミリ径セラミックツイーターの低域側カットオフ用として、耐圧の高いデンマークJantzen Audio製0.68μF 800V耐圧のSilver Z-Capタイプというフィルムコンデンサーをすることで、ユニコーンから今まで聞こえることの無かったコントラバスの胴鳴りやグランカッサのマレットのトロモロから聞こえる最低音域が充分な音量で鳴り、パルシヴなティンパニーの打撃音や弦楽器の弓の摩擦音などが生々しさを感じさせるように聞こえるようになりました。

これは単にコンデンサーを交換したからだけの効果でないことも事実です。

それは、コンデンサー交換の為セラミックツイーターを取り外したユニコーン単体で、音場が綺麗に出る位置調整をやり直したことです。

今までのユニコーン位置調整は、GRFさんに教えてもらったリタ・シュトライヒのソプラノと伴奏のオーケストラがモノラルで収録されたトラックを使用して行い、その他にはFM放送でモノラル収録されているニュースや天気予報のアナウンサーの音声を使っていました。

FM放送のアナウンスはセンターに位置して聞こえるかどうかを確認するにはうってつけの音源ですが、やはり音楽信号を使って位置調整したいので、実際はリタ・シュトライヒの歌唱が実在感を持って聞こえるのか、伴奏のオーケストラの響きが音程によってソプラノの聞こえる位置に比べて左右にブレて聞こえたりしないか?などと聞き取るポイントを幾つか確認しながら調整していました。

しかしながら、私は右耳に低音感応性難聴の疾患を抱えていて、様々な楽器の音色や音程が含まれる音源を音楽として楽しむのなら問題なくても、位置調整という検聴目的で微細な差を聞き取ろうとすると、とても疲れるのが悩みです。

なので、根気よく位置調整を繰り返して最適と思えるポイントに辿り着く迄に根尽きてしまい、「まぁ?この辺りでいいかなぁ?」ということが多かったように思います。

今回、新たに位置調整のために用意したのは、ロストロポーヴィッチが弾いたバッハ無伴奏チェロ組曲のモノラル録音のものです。

これは1955年に第10回プラハの春音楽祭での演奏会を、チェコ放送局が収録したライブ音源をデジタルリマスターしてCD発売されたものをいただいたものです。

チェロの音域は聞き取りやすいことと高音域から低音域まで幅広いので、このモノラル音源なら単一楽器として聞き取り易く、位置調整にはピッタリだと思ったのですがその通りでした。

リタ・シュトライヒの音源では曖昧だった位置のズレ、具体的にはやや左側に音像がズレていたのですが、チェロの無伴奏を聞くとハッキリと左に引っ張られる感覚があったので、その引っ張られる感覚を解消して自然にセンターに位置するように位置調整しました。

これが大正解で、その後にリタ・シュトライヒのソプラノを聞いてヴォーカルの口のサイズが違和感の無いよう微調整するだけで、自然な音楽が聞こえるようになったので、再びセラミックツイーターを接続してからのツイーターの位置と角度調整が格段にし易くなったのです。

ユニコーンとセラミックツイーターとのセットから聞こえてくる、音楽がピッタリ合った状態というのが、先日書いたセラミックツイーター本領発揮やその後のデジタルFMチューナーアップグレード後の音質向上の記事なります。

ただし、ユニコーン位置調整もこれで終わりではなくて、微調整でガラッと変化するということは日々の微細な位置の変化で音が変わってしまうということでして、先日、ユニコーンの平行度を確認したらズレがあったので、そのズレが左右のユニコーンが一直線に並んで平行になるようにと、数ミリ単位で調整したところ、ガラッと音の出方が変わってしまったのです。

それはまるで慎重に積み上げてきた積み木が一瞬で崩れ去ったような気持ちでした。

ユニコーン単体での位置調整に僅かなズレを残したままでも、セラミックツイーターの位置調整次第では、セラミックツイーターの指向性によって音場の調整はある程度出来るのですが、それはユニコーンがピタッと合った状態に合わさったセラミックツイーターではなく、両者の間に僅かなズレが発生しているということで、一度でもストレスのない音を聞いてしまうと何かしらの違和感を感じてしまうのは事実でした。

ここ数日は二日酔い?の影響で体調が万全ではなく根を詰めた位置調整を控えていましたので、今日は確認音源を繰り返し聞きながら最適の位置を求めて調整を進めています。

GRFさんのアドバイスだと、右側のユニコーンを間隔を拡げる方向に位置調整して行ってたのを元に戻す方向に位置調整して、打ち消し合いが無くなりストレスなくなる位置を探すようにということでした。

そこで僅かに膝で押す程度の位置調整を行ったところで、チェロの響きがフワッと広がるような感じになるポイントがありました。

チェロ無伴奏からリタ・シュトライヒに切り替えて聞いてみても良い感覚でしたので、このままFM放送の天気予報を聞いたところでも音場がセンターに位置して綺麗な響きを伴って聞こえます。

これで、新たな実験を検証する基礎が整いました。

それは、同じJantzen Audio製800V耐圧のSilver Z-Capコンデンサーですが、容量が0.68μFを並列にした1.36μFから単体で1.5μFの容量のに変えることです。

これも、GRFさんの先行実験でも「1.36では19.5KHzだったカットオフ周波数も、1.5だと17.67KHzまで降りてきます。わずか2KHzの違いですが、音はガラリと変わります。音は全体的に元気になりますね。」

ということで、ユニコーンとセラミックツイーターとの組み合わせでは1.36μFと1.5μFを比較すると、ユニコーンの帯域に重なるセラミックツイーターの帯域が僅かに下に降りることで音圧も僅かに上がる効果が、この音の変化に現れているのでしょうね?

ケーブルにコンデンサーのリード線をハンダ付けしている箇所をハンダコテで溶かして、コンデンサーを1.5μFのに差し替えすればコンデンサー容量の変更完了。

ユニコーン単体での位置調整も終えているので、ツイーターをバイワイヤリング接続に戻して試聴します。

先ずは、最近良く視聴していた地デジ録画したラトル指揮バイエルン放送交響楽団によるマーラー第7番夜の歌から。

1.36μFで聴いていた時よりも音のエッジが立ったように聞こえますが、PARC Audio製の1.5μFを使った時のように音色の明度が上がり腰高になることもなく、低音域ではコントラバスの胴鳴りやティンパニーの打撃音がよりリアリティを持って聞こえるようになり、弦楽器のボウイングで弓が弦を擦る高音域のアタック音も感じ取れるようになりました。

続いて、FMエアチェックした同じ演奏を試聴すると、これも地デジより更にエネルギッシュな演奏を聞かせてくれます。

GRFさんから、コンデンサー交換で極低音域がとてもリアルに聞こえるようになったと聞いていた、ベルリンフィルのデジタルコンサートホールのアーカイブを視聴しました。

オルソップ指揮ベルリンフィルがオーストラリアの森林火災から着想を得たという、ディーン作曲ファイアーミュージックの演奏で使用されている、大きな鉄板をコントラバスの弓で擦る極低音や、シンセサイザーの地を這う低音、地響きのように響くグランカッサのマレットによるトレモロ等々、遠くの森林火災が徐々に燃え広がり近づいてくる恐怖感を、肌に感じるような音が聞こえてくるのです。

同じJantzen Audio製800V耐圧のSilver Z-Capコンデンサーでも1.36μFと1.5μFとの差は、音質面ではそんなに差を感じませんが、総じて低音域の充実に加えて中音域にエネルギーが増して、音のメリハリがハッキリしたようになる変化を感じさせるようです。

この変化を改善と捉えるのかは好みの問題なのですが、同じ音楽ソフトを繰り返し聴いていれば、このメリハリ感を煩わしいと感じる可能性はあるかも知れませんね。

しかし、今までの私のように、生演奏で聞くコントラバスやティンパニーの音と、自宅のオーディオで聞く音との厳然とした差に愕然としていたのが、今回のコンデンサー交換後の音であれば、十分満足できるようなエネルギッシュな音が聞こえてくるようになったので、当面はこのままで聴き続けて次回の生演奏でどう感じるのかを楽しみにしたいと思います。

しかし、オーディオの世界はこれで終わりということが無いのを、今回つくづく思い知りました。

http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2025/03/post-91f868.html

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