以下の内容は私の専用室でのことであり、登場する個人法人との利害関係はありません。環境についてはマイルームをご覧ください。
Direttaでクラシック向けとジャズ・ロック向けに使い分けている、キャラクターの異なる2種類のDACの設定と接続について参考になれば幸いです。
ガーディナーとモンテヴェルディ合唱団によるハイドン「天地創造」が正しく天上の音楽として聞こえます。
最新のWindows 10 Proバージョン21H1、Ditretta安定版ASIOdriver_1_97_3とTarget_1_97_7の組み合わせでは、クラシック向けに以下の設定に変更しました。
Preset Profile >Sync_Low、ASIO Buffer >512、Target Latency >Prefer
電源オプション「省電力」プロセッサの電源管理も最小と最大を80%に変更、CPU速度を上げました。それでもCPU使用率は1%となっています。
最新DAC ES9068ASは電圧出力のためキャラクターが分かりやすいのですが、根布チューンNebTuneの電源強化によって中低音がさらに明解になりました。アコースティック楽器と声楽、特にクラシックの再現性が優れているように感じます。ES9068ASのデジタルボリュームからS/N比125dbのパワーアンプ直結で、透明感と空気感の描写、奥に広がる音場と音像の定位が向上しました。
PCMフィルタは M-SLOW でアナログテイストの柔らかい高音にしています。
*M-SLOW is a minimum phase slow roll-off filter. It has smooth signal out-of-band attenuation characteristics, and because of its in-band attenuation characteristics, it will soften the sound.
NOS modeでは再生側でアップサンプリングする必要があるため、私は使っておりません。
*In NOS mode, due to the design of the ESS chip, when directly playing back a lower sampling rate such as 44.1kHz, the output analog signal frequency bandwidth will only be 8kHz. Therefore, it is not recommended to play back CD format in NOS mode.
ガーディナー指揮ヘンデル「アレクサンダーの饗宴」のような古いデジタル録音(1987年@ゲッティンゲン)もアナログのように響きます。ドライデン作詞ハミルトン編のオリジナル・タイトル ALEXANDER’S FEAST or The Power of Musick(古語:アレクサンダーの饗宴すなわち音楽の力)が象徴的です。
井上銘、弱冠二十歳でメセニー並みのテクニックとクリエイティブに驚きます。
ジャズ・ロック向けの設定は変わりません。クラシック向けと異なるパラメータが多く間違いやすいため、設定済のDirettaドライバに切り替えています。
Preset Profile >Sync、ASIO Buffer >16、Target Latency >100
DAC PCM1794AはオペアンプOPA627AUに加え、ファインメットビーズを追加したトロイダルコア特注リニア電源12V5Aにより、パワー感と低音の切れがたいへん向上しました。解像度が高く前に出る音場、アタックが強く迫り来る音像がジャズやロックの熱気を運んでくれます。
ソースダイレクト接続したプリアンプの電子ボリュームで音量調節していますが、トーンコントロールを経由させることもできます。プリ入力段とボリューム段のバッファ経由となるため、Diretta設定でレイテンシーを稼いでいる形です。
TargetPC LIVA-Z2背面のUSBに接続されたこの2台のDACは Diretta ASIO configure > Connect Target で切り替えできますので、PCM1794Aをクラシック向け設定で、ES9068ASをジャズ・ロック向け設定で聴くこともできます。
キャラクターの異なる2種類のスピーカーを使う方もいらっしゃいますが、私の専用室は狭いため2種類のDACでキャラクターを切り替えています。リスニングポジションでの瞬間最大音圧106dbAを目標にこれからシステム改善していくつもりです。
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