phile webを媒介して知り合った同じ愛知県の のり・り〜んさんのお宅にお邪魔させていただきました。
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1. 前置き
最近はあまり表立っての活動はされていない のり・り〜んさん。誰かの記事のレスでお見かけしたときにダメ元でメッセージを送っておりましたらなんとOKとのお返事が。多忙なスケジュールの中、貴重なお休みの日に訪問させて頂く運びとなりました。
ところでオーディオ訪問には様々なスタイルがあります。その中で最も気になるのは訪問する側の持ち込み音源 vs 訪問される側の普段聞く音源。様々なマナーと御法度が錯綜します。
例えば順序。「high speedさんの音源からどうぞ」と言われても実はこれが社交辞令。「いえいえのり・り〜んさんの音源から」と切り返すのがマナー
なんてこともあるかもしれません。あくまで仮定の話です。
ホストの方によっては訪問者の好みを事前にリサーチし、それこそ寝る間も惜しんでお品書きを作ったのに、メニューの半分も消化しない内に やれ持ち込み音源を聞かせろだの、時間だから帰るだの、失礼にも程があります。あくまで仮定の話です。
もしかしたら将来は、音源が入ったHDDあるいはDELAを名刺代わりに交換する、HDDあるいはDELAを持って来なかったらマナー違反。なんてこともあるかもしれません。
2. 前置きはさておき(音を聞く)
どうぞどうぞと促されて真ん中の席へ。JBL K2 9800SEのコンプレッションドライバーと目が合います。椅子が高さ合わせされています。
やや大きめの音で床や肘掛がブルブル振動します。熱気を帯びたギター、ボーカル、ややシェイプ気味の位置の分かるベースがスピーカーからリスナーに近い側にかけて定位します。いわゆる 前に出る音 で、狙い通りとのこと。
‘上がり’を強く意識されているだけあって空間表現もとても充実しています。回転音源は頭の後ろまで回り込みますしflower crownのアウトフェーズも頭の後ろでセンター定位です。上下方向もバッチリ。
低音も量と質感が高いレベルでバランスしています。9800ってこんなに低音出たっけ、とうっかり失礼なことを思ってしまいます。そしてDSD再生の生々しさは圧巻で持って帰りたいくらいでした。
3. 秘訣は
機器を揃えただけでは上手くいかないのがオーディオ。秘訣を伺います。
実は教えていただいた秘訣の多くは2018年2月12日の のり・り〜んさんの記事 で既に紹介されています。重複するものもありますが
・新築時に音楽教室レベルの防音工事を近所の大工さんにやってもらった(だから深夜でも大音量!ただし高かったらしい)
・壁紙がふかふかで柔らかい(これも音楽教室御用達仕様とのこと)
・ルームチューニングは部屋の前を吸音、後ろを反射で固める
最初の大音量が出せるというのはふざけているわけでも煽っているわけでもなく、9800をご機嫌に鳴らすには一定以上の音量が必要だというのは身をもって体感させていただきました。(最初小音量で聞いてすみません)
ルームチューニングは前後が逆(前が反射、後ろが吸音)の派閥も存在しますが、吸音と反射/拡散を部屋の部位ごとに分ける手法はやはり良い音への秘訣の1つだと思いました。
本体の足元だけでなくケーブルインシュレーターにも統一感があることがもう一つの特徴でした。(聞けば100均グッズとか)
4. その他
床はコチコチのハード系ではなく、しっかりしていますが注意深く歩くと軋むのが分かる程度のしなやかさが残っています。このくらいの方が良いのかも。
機器が高額ゆえ私の麻痺した感覚ではケーブル類はほとんど無料状態。しかしこれだけの音が出ているのですから安易に交換など勧められません。「ケーブルは値段だけではない」を改めて思い知らされました。
いくつか課題を持ち帰らせていただきました。
5. 謝辞
今はオーディオ熱は冷めているとのこと。凝っていることをお伺いすると目をキラキラさせて声もワントーンあがって楽しそうに語っておられました。いつかまたオーディオもそのトーンで語って下さい。
のり・り〜んさん 本日は手厚いもてなしと聞く機会を与えて頂きありがとうございました。
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