アナログ再調整(再挑戦) その1

日記・雑記
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先日のpharoahさんの日記に刺激を受けて、早速、課題のディスクを入手しました。
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http://community.phileweb.com/mypage/entry/1638/20200512/65049/

レスで触れましたが、私の友人がこの英国のレーベルでテクニカル・エンジニアを務めているので、彼にアナログ・ディスク、2トラ38のテープ、192/24のデジタル・ファイルを注文。まずディスクが届けられました。当初、彼はこのレコーディングには参加していないと思っていましたが、何とテープ録音を担当しておりました!

「完璧に再生するのは結構大変」と聞いていたので、まずプレーヤーを調整してから挑みます。
メインに使用しているAirforce Oneは少なくとも1年に1度、大体半年毎に調整が必要です。プレーヤー本体をサポートするエア・インシュレータに空気を補充する必要があるのです。後発のPremiumではその機能が半自動化されていますが、私が所有するオリジナルのAirforce Oneは手動ポンプです。
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ベルトのテンションも再調整して再生準備完了。
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プレーヤー周りの構成は以下の通りです。
Cartridge: Benz Micro LPS
Tonearm: SME Series V, VTF=2.0g
Equaliser & Preamp: EAR912
Impedance: 40 ohm, Gain: 0dB
EAR912のパネル面のインピーダンスは負荷インピーダンスではなくカートリッジの内部インピーダンスが表記されています。

まずはA面の「悲愴」から。ダイレクト・カットということで、導入の無音部分が少し長めにとられています。冒頭の音量感から少しボリュームを上げたくなりますが、フォルテでは十分な音量になります。ダイナミック・レンジの結構大きい録音です。音場感はオン。ピアノが原寸大でスピーカー間に展開します。ピアノはベーゼンドルファーで太目の音。フレームやペダルの響きもたっぷりと入っています。

録音場所はロンドン近郊のAIR Studio。あのGeorge Martinが設立した録音スタジオで私の自宅からクルマで15分ほどの距離にあります。この演奏・録音は共に好みが分かれると思いますが、間違いなく高音質ディスクです。この録音のかなり詳しい背景はAbsolute Soundのサイトに記されています。この記事は一読に値するので是非!
https://www.theabsolutesound.com/articles/close-enough-for-jazzand-maybe-even-classical/

ということでA面を一気に聴き終えました。「音は割れません。」

EAR912のピークメーターは最大で+2dBくらいまで振れますが、EAR912はヘッドルームが大きくその程度では全く問題ありません。内周部分でも大丈夫でした。
フレームの響きが相当入っているので、それで音が割れるように聴こえるのかもしれません。私の手元にあるディスクはプレスも良好でスクラッチ・ノイズも傷も極少です。

サブ・アームのSME3012Rと光悦ONYXの組み合わせでも音は割れなかったです。
私はCS PortのIME-1で静電気対策を施していますが、静電気も音割れのように聴こえることがあります。

Pharoahさん宅のシステムの何が原因で音が割れるのかは分かりませんが、ディスクとプリアンプが原因では無いと思います。

実はロックダウン中にアナログを徹底的に調整しようと計画しており、幾つか「道具」も入手しています。「道具」を用いた調整に関しては次回以降にレポートします。
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