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レコード芸術を聴く悦楽 @ステレオサウンド

日記・雑記
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他社雑誌ですが、ステレオサウンド誌に岡崎哲也氏が連載されている「レコード芸術を聴く悦楽」を楽しみにしています。2017年の202号からの連載で、最新号でちょうど連載20回を迎えました。

取り上げられる作品の多くは著名なもので、私のような平均レベルのクラシック・ファンにも馴染みのあるものです。私が気に入っている点は、曲(作曲家)、演奏(演奏者)、録音(録音スタッフ)に関する解説のバランスが良いこと。この連載を読んで購入したレコード/CDが幾つもあります。

そのうちの一部を紹介すると:

213号のレコード#38『マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」』

213号のレコード#40『マーラー:交響曲第8番 変ホ長調「千人の交響曲」』

215号のレコード#44『リムスキー=コルサコフ:交響曲「シェエラザード」』

219号のレコード#63『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 ロ短調 作品23』

220号のレコード#64『ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98』

221号のレコード#68『モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 K271「ジュノーム」』

室内楽曲も多く紹介されているのですが、私は交響曲とピアノ協奏曲が好きなので購入したレコードは明らかに偏りがあります(苦笑)。

丁寧にクリーニングすれば数十年前のレコードでも殆どスクラッチ・ノイズの無い再生が可能で、当時のアナログ録音のクォリティに驚かされます。編集をしても位相を殆ど弄っていないからか、「千人の交響曲」のソフィーエンザールのような大空間を確保した「スタジオ録音」が可能だったからか、ダイナミックな音場は最新のデジタル録音盤に引けをとりません。

1960年代から1980年頃までの作品が多いので、購入はほぼ全てdiscogs経由です。

https://www.discogs.com/

1枚30ユーロくらいを上限に、なるべくオリジナル・プレスで状態の良い(Near Mint)盤を探します。多くの場合、10ユーロ程度で納得のいく盤が見つかります。クラシックの場合、稀代の名盤以外は大体そのようなものです。 Decca、Deutsche Grammophon、Philipsの作品が多いので、欧州大陸か英国国内からの発送になり、送料は10ユーロ以内で収まります。

近年では多くの場合、レコード専用の段ボール箱で送られて来るので輸送中に商品が傷んでいたことはありません。開封する時のワクワク感は何度経験しても楽しいものです。ジャケットや盤の状態を観察した後、焦る気持ちを抑えてまず盤を丁寧にクリーニングします。期待に違わない音が流れた時の感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。

一通り聴いた後、盤を再度クリーニングして、アンダンテラルゴのグラシン紙のインナースリーブに入れます。新しい透明ビニールケースに外装ジャケットとレコードを別々に入れて片付けるのが私の流儀です。

このような話をしても「日本からは送料も時間もかかる」と言われそうですが、殆どの盤は欧州でのオリジナル盤の発売と同じ頃に日本でも発売されており、日本盤の品質は国際的にも高評価です。日本盤は当然ながら日本に最も多くの在庫がありdiscogsのサイトでも日本盤は相当数取引されているようです。送料もリーズナブルだと思います。

 なんかdiscogsの宣伝のようになってしまいましたが、クラシック好きな方は是非一度試してみて下さい。病みつきになりますよ。

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