宵桜にピアノ:ケンプとプレスラー

日記・雑記
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このかた胃の調子があまり芳しくなく、
せっかちに早食いをしてしまうと、もたれたり痛んだりと
やはりもう若くはないので、暴飲暴食は慎まないといけませんね。。。
幸い潰瘍というほどではなく安心しましたが
医者で薬を処方されて服用すると、これがまたよく効いてしまいます。。。
そんな折、昨日、焼き肉屋に久々に行きまして
たらふく美味しい焼き肉をたいらげたのですが
現金なもので、上等の肉は胃にもたれないのです。。。笑

そんな何度聞いても、どんなにあびるように聞いても
滋養となり、もたれない音楽。。。のお話になるか?
このところ毎晩のように聞いているピアノソロ作品をご紹介します。

まず最初はメナヘム・プレスラーの最新作
『月の光~ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ:作品集』 です。
http://tower.jp/article/feature_item/2018/02/01/1102

どんぐりさんの日記に触発されて、購入して以来、ずっと聞き続けています。
ボザール・トリオ(1955年結成)を解散後、
2008年からソリストとして活動を始め
なんだか「レジェンド」的存在のピアニストとして
リスペクトされることの多いプレスラー翁。
正直申し上げると、ボザール・トリオの時代の音楽は
存じ上げませんでした。。。汗

独特の「間」と「響き」を持つピアノだと思います。
なかには古いと感じられる方もおられるかもしれません。
テクニックをどういう観点でとらえるかでしょうが
超絶。。。もいいと思いますし、私も好きです。
精巧っていうのも必要なんだと思います。
でも今作のプレスラーは、そういう次元で聞けない感じがしています。
表現したいコアがご本人のなかではっきりしており
語弊がありますが、それ以外は頓着していない風情が感じられるのです。。。
聞き手に届けるべきものをしっかり届けてくれているので
それに身を任せようというふうに、なんだかこちらもなってしまうのです。
ちょっと不思議な感覚の音楽体験です。。。

続いては、ケンプの自身によるピアノアレンジの作品等が聞ける
『主よ、人の望みの喜びよ~ケンプ バッハを弾く
+平均律クラヴィーア曲集抜粋<タワーレコード限定>』
http://tower.jp/item/3932066/

これもパグ太郎さんの日記のレスにて教えていただいたものです。
このタワレコの再発盤は、3枚のLPを2枚組のCDに収録したもので
ここでとりあげたいのは特に
『主よ、人の望みの喜びよ~ケンプ バッハを弾く』(1975)です。

バッハのコラールを主にして、ヘンデルを1曲、グルックを2曲
ケンプ自身のアレンジによるピアノ演奏を聞かせてくれています。
平明なんだけれど、味わい深いというのでしょうか。。。
さんざんバッハと対話しつくした一人の音楽家が
ありがたくも遺言のように我々に残してくれた作品
という気がしています。
ケンプ翁がどういう経緯で、この作品を手掛けたのか
調べられなかったのですが、おそらくいつものように
遠い目をしながらピアノに向かい、坦々と弾いている姿が
想像されます。

一気に春めいて、今晩はお花見という方もいらしたでしょう。
私などはこの季節の急激な移り変わりに体も心もついていけなくて
なんだか昼間は気が急いてしまい、バタバタ落ち着かない心地で
暮らしています。
夜になると少し自分を顧みてみたい気になって
この2作品を聞いているように思います。
そんな心境の方?にはぜひおすすめしたい作品です。。。

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