新規会員登録の際、X(旧Twitter)のフォローやメッセージをご確認頂けず、登録保留の方もいらっしゃいますので、Xへログイン頂きご確認をお願いします。

秋色の音楽:或る日のソングリスト

日記・雑記
日記・雑記
Sponsored Link

                     2020年10月17日

急の秋寒。
殊に風の冷たさを感じる雨の中
今朝早々に石油ストーブをひっぱり出して
灯油を買い出しに走ってしまいましたが
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

今日は最近よく聞いている音楽のご紹介を
気のおもむくまま書き綴ってみようと思います。

ジャケットにひかれて聞いてみた
アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアンのこのアルバム

冒頭に収録されているのは
ギヨーム・ルクーのヴァイオリン・ソナタ ト長調なのですが
いいな~と思って、
例によって、ちがうデュオの演奏を調べていました。
グリュミオーの名演でよく知られるこの曲は
ルクーの楽曲の中では最も演奏される機会の多いものだと思うのですが
彼の全集が出ていまして、
(お値打ちなので)DL版を思わず入手してしまいました。。。

やはり冒頭に収録されているこの曲の演奏が
何となく気に入ってしまったからなのですが
ヴァイオリンが良かった!
「Philippe Hirshhorn playing Lekeu Sonata I Mov Part.1」
https://www.youtube.com/watch?v=ONzUIi8eJ8g

弾いていたのはフィリップ・ヒルシュホルン。
誤解を恐れずに言えば、中庸の美なんでしょう。
グリュミオーの切々たる感じとイブラギモヴァの怜悧な感じの
中間にある音という印象で、私にとってはちょうどいい塩梅でした。
いちばん自然にセピアな秋色を感じられました。

ヒルシュホルンはラトビア出身。
レニングラード音楽院で学び、国際的な活躍の後、ベルギーに移住。
1996年に50歳で亡くなってしまいましたが
ジャニーヌ・ヤンセンを育てた先生とも書いてありました。

ルクーの全集自体は、まだ聞き込めていませんが
「フランクの最後の弟子として将来を嘱望されたが、24歳で夭折」
とある通り、フランクっぽい印象は随所に感じられます。
ただ彼の作品は、いずれも独特のほの暗いトーンを纏っていて、
蒼みがかったセピアの色合い。
おそらくパーソナルなものもあるのだと思うのですが
少し世代的には前で、ほぼ同時代のフランス音楽である
バンジャマン・ゴダールの作品にある
暖色系の混じったセピアの色合いというか
泣き笑い的なおかしみというか人懐っこさようなものとは
質的に微妙に異なるものを感じています。

続いては、秋が深まるとなぜか聞きたくなる?ブラームスの新譜。
シルヴァー=ガルブルク・ピアノ・デュオの
ピアノ四重奏曲第1番のピアノコンチェルト版
+ハイドンの主題による変奏曲で
いずれも四手による、いわゆるピアノ連弾の演奏です。

「Silver-Garburg Piano Duo – Brahms: IV. Rondo alla Zingarese: Presto (Official Music Video)」
https://www.youtube.com/watch?v=gLhRmUTzODQ

ピアノ四重奏曲第1番のピアノコンチェルト版は
やはりひきこまれました!
シェーンベルクのオーケストラ編曲版とは
まったく反対のアプローチと言いますか
ピアノが目立ちすぎるのを嫌がったシェーンベルクの編曲は
聞いてみて、私は正直あんまりよくわかりませんでした。。。
このピアノコンチェルト版は、
それに比べると、やや通俗的なのかもしれないけれど
ピアノとオケのテンションと協調がよく出ていると感じましたし
なにより聞いていて愉しめるところが魅力で
私はなぜかラヴェルのピアノコンチェルトなんかを
感じるところがありました。

ハイドンの主題による変奏曲の収録も
私にとってはうれしいものでした。
ちょっと久しぶりにふれたブラームスによるハイドンタッチに
涙がちょちょ切れそうになりました(笑)

その勢いでもう1枚。
フィンランドのフォルテピアノ奏者トゥイヤ・ハッキラによる
ハイドン:鍵盤楽器のための初期の8つのソナタです。

「Haydn: 8 Early Sonatas」
https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_l7HIG6SANSP1Zos-Dut749ih-9XyVMQGg

これはもうピアノの音色にひかれて
ということですね。
このアルバムでは2種類のフォルテピアノが演奏されていて
そのうち主となっていたのが
ハッキラ自身が所有している
1790年代製作者不明のウィーン式5オクターヴのオリジナル楽器
‘Bureau de musique Leipsic’で
モダンなピアノの音色も混じって聞こえるような気がして
トランスフォーメーションの美を勝手に感じています。。。
以前に紹介したアン=マリー・マクダーモットと似た
瑞々しさも感じられて、
実は最近いちばん聞く機会の多いアルバムなのでした。。。

お昼になっても今日は気温が上がりませんね。
今晩は鶏鍋でもしようかな~なんて考えで
頭がいっぱいになってきましたので
今日はこのへんで。。。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました