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中電と言っても電力会社ではない。。。というお話

日記・雑記
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                     2020年11月07日

「中電と言っても電力会社ではない。。。」
このフリを聞いておわかりになる方が
ファイルウェブにはかなりおられるとは思うのですが。。。
その通りです!
今日は「中電(CHUDEN)」のレコードカートリッジと針のお話です。

この日記のきっかけとなったのは
チック・コリアの実質的なソロキャリアのスタートとなった
1968年リリースの『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』の
ブルーノート再発盤LPを、最近入手したことでした。

このLPは以前に日本盤を持っていたことがありましたが
ずいぶん前に処分していて、今回、無性にLPで聞いてみたくなり
たまたま入手できた2019年盤です。

最初、オーテクのMCカートリッジAT-F7で聞いてみたのですが
どうも昔聞いていたイメージより上品な音のように思えたので
手持ちのカートリッジをとっかえひっかえ聞き比べていました。
その中ではデノンのDL-A100(MC)がイメージの音に近かったのですが
最後に残っていた中電のMG-2805G(MM)で聞いてみると
これがなかなか良いのでした!
https://www.chuden1996.com/pages/2337629/page_201602191746

中低音のドスがけっこう効いていて
チック・コリアのピアノはもちろんのこと
ミロスラフ・ヴィトウス(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラムス)の
音の実体感がうまいこと引き出せています。

このカートリッジの特徴は、
MMとMCの中間的な特性なんじゃないでしょうか。
出力電圧2.4mvがまさにそんな感じで
負荷抵抗、容量47kΩ / 200pFの200pFはかなり高めの設定
針圧も2.5~3.5gと重めにウェイトをかけます。

ダイヤ接合楕円針 CN-300Eは
ダイヤ接合丸針CN-234と交換可能だったので
取り寄せてみました。

う~ん、丸針の方が私の好みかな。
高音が丸みがあって、落ち着いたまとまりになります。
他のLPも聞いてみようということで
良かったのがこれです。

高価なカートリッジのことはよくわかりませんが
この価格帯のものとしては
じゅうぶんに音楽の愉しさを伝えてくれている気がします。
やはりMMの限界のような雑味は感じるところはあるものの
ベースの沈み込みも良いですし
でも女性ヴォーカルは埋もれなくて
ツンツンとしないギリギリくらいで聞かせてくれています。
その塩梅がよいです!

まあこれでやめておけばよかったのですが
例によって、脱線していってしまいます。。。
中電の主力の商品はというと
このMMカートリッジのほかに
セラミックカートリッジがあるのだそうで
社長の言葉を引用すると
「今はセラミックカートリッジってないのでは?という方も
いらっしゃいますが、現在も多分レコードカートリッジでは
世界で一番多く使われています。
(1万前後のプレーヤや、カセット、ラジオ、CD一体製品、
ポータブルレコードプレーヤには
ほぼセラミックカートリッジが使われています)」

昔なつかしいな~
おそらく私が幼少期聞いていたのは
ポータブルレコードプレーヤーだと思うので
今はどんなものがでてるんだろう
と検索をかけてみると、ありました、ありました。
がぜん聞いてみたくなり
ついにこんなものを入手。。。

なかなかかわいいでしょ。
さすがに低音はでませんが
ラインアウトで出して聞いてみると
中高音は音像がけっこうしっかりしています。
ところどころで回転ムラがあるのはご愛嬌
味として愉しむということで。。。
でも上で紹介したアルマ・ミチッチのようなヴォーカルものは
まあまあ聞けますよ。

カートリッジとシェルの接合は特殊なもののようで
だいたい針のみ交換ということのようです。
もともとついていた針は中電のものとよく似ていますが
微妙に仕様が違う気がしました。
そういえば中電の社長も嘆かれてました。
「コピーされて、ほとんどはコピー品が搭載されてしまってます。」
これはもう本家を聞くしかありません!

ということで、CZ-800という
セラミックカートリッジ(サファイヤ丸針)を入手して
とりあえず針だけ交換して聞いてみました。

(左が元々の針で、右がCZ-800のサファイヤ丸針)

けっこう音が変わりました!
本家の方が解像度がやや高まる感じがします。

サファイヤ針っていうのも、なつかしいですよね。
もうここでしか(正式には)作られていないようです。
サファイヤ針は研磨の技術が他とは違うそうなので
それがきちんとできる技術者がもうあまりいないのだとか。。。

そんなこんなで、
最後は秋の夜長に、なにやら回顧モードで
ポータブルレコードプレーヤーなんぞで遊んでいるオヤジの
酔狂レポートになってしまいましたが、
ひと味違うMMカートリッジとして
中電のカートリッジが
定番以外のコレクションの一助となれば幸いです。

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