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美人ピアニスト再び - 仲道郁代ピアノ・リサイタル   

日記・雑記
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6月22日、仲道郁代さんのピアノ・リサイタルに行ってきました。

コンサート・ホールは海老名市文化会館大ホール。
写真のパンフレットは小ホールとなっていますが、誤植ですね。

[:image1:]
[:image2:]

私の地元に近いのと演奏曲目が非常にポピュラーで親しみやすいものだったし、おサイフに優しいチケット代ということでカミさんと二人で…
久しぶりの生のコンサート。

仲道郁代さんのピアノを生で聴くのは久しぶりで前に聴いたのは2010年サントリーホールでプラハ交響楽団とのショパンの協奏曲1番。

仲道郁代さんは私にとっては不思議なピアニスト。
テクニックを前面に出すタイプではないし、ベートーヴェン弾きの男性ピアニストのような強靭な打鍵を持っているわけではないのにCDで聴くベートーヴェンのコンチェルトには魅了されます。聴いていて心地よい、なぜだかわからないけれど癒されるような感じで好きなのです。

ホールに入ってまずビックリしたのはピアノがヤマハCFXだということ。

[:image3:]

仲道さんはお父様がヤマハの関係者だとどこかで聞いたような気がしますし、楽器屋さんが配るヤマハのカレンダーにはよく登場しているので想定外ではないもの私が知っている昔の録音やコンサートではスタインウェイを使っていたので…
海老名のホールが最新のヤマハを買うのはそんなに簡単ではないように思われるのでヤマハ持ち込みかと想像をめぐらせたのですが、後の仲道さんの解説でやはりそうだということがわかりました。

この日のプログラムは名曲アルバム。
地方のホールなので客層はクラシックにそんなに馴染のない方も多いのではないかと考えたような(笑)プログラム。
仲道さんが登場してピアノの上からマイクを取り上げてしゃべりだしたのが次のビックリ。彼女のリサイタルは私にとっては初めてだったので、これが普通なのかもしれませんが…
想像以上にかわいらしい声だったのでさらにビックリ。(笑)

このプログラムについては「音楽の花束」という表現をされていました。

どの曲も良かったのですが、私が一番いいと思ったのはシューマンの子どもの情景とショパンのノクターン2番かなぁ。

ひとつのプログラム毎に解説が入るのですが、同世代のシューマンとショパンの違いについての説明は非常に興味深いものでした。
心の動き情景を音楽で表現して内に内に入っていくシューマンに対し、音楽を純粋に音楽として表現するショパンは自分の音楽を言葉や情景を結び付けられることをすごく嫌ったとか…
革命とか別れの曲とかの表題は後から他の人が付けたものでショパンはそれを嫌ったようで唯一の例外が物語という意味を持つバラードだとのこと。

私にとってはショパンは若いころのトラウマ(?)のためか好きな作曲家ではなかったのですが、最近はすこしづつ聴ける範囲が広がってきたので今回のコンサートは心に浸みました。

仲道さんは解説の中でCFXをヤマハが持ち込み提供してくれたこと、7月に芸術劇場で行われる5人のピアニストによるCFX2台、スタインウェイ2台、ベーゼンドルファー1台の計5台のピアノを使ったコンサートのこともちょっとPRしてなかなかおちゃめな感じでした。

久しぶりの生を十分楽しむことができました。

最後にちょっとホールの音響とピアノの音についての印象を書き残しておこうと思います。
この海老名市文化会館大ホールは過去に聴いた記憶がありません。
たぶん初めてだと思います。
収容人員は1000人ちょっと。席は5列目の右寄りでかなり前の方だったのですが、
音量的にはもうちょっとあってもいいんじゃないかと思うくらい。
多目的ホールみたいなので音響的には響きがややさみしい感じを受けました。

ピアノのCFXは前にフィリアホールで三浦友里恵さんのラヴェルを聴いたときの印象と同じ感じを受けました。
すごく端正な音なのです。
低音から高音まで恐ろしいくらい全く揃った音色で、高音のフォルテもきれいなのですが… 私にはあまりにも整い過ぎている感じがして…
スタインウェイの場合は特に高音のフォルテでは独特の破たんしかかっているのではないかと思われるくらいの派手な音になるのでかなり違います。
これは好みの問題のように思います。

アンコール曲

ショパン ノクターン 第20番 嬰ハ短調遺作
エルガー 朝の挨拶 (ピアノ編曲版は初めて聴きました)

サイン会でCDにサインしていただきました。
会場では売っていなかったベートーヴェンのコンチェルトのCDを持ち込んで…
これって反則なのかしらん…
まじかで拝見した仲道さん、10数年前のCDの写真とほとんど変わらない印象を受けました。う~ん、すごいです。(^^;)
残念ながら写真撮影は禁止されていたので残すことはできなかったのですが…

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