夏の終わりにX1おやじ邸を訪問していろいろ刺激を受けて帰ってきたのですが、私にとっての一番の衝撃は鬼太鼓座の「伝説(Legend)」というCDの大太鼓。
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聴かせていただいたのはTrack1の大太鼓という曲。
冒頭の尺八の音色にちょっとうっとりしているといきなり大太鼓の一発が来て思わず椅子から背が浮きました。
この時のスピーカーはB&W800D3。
圧倒的な迫力。
かなりの音量でフロントの壁面の振動と床の振動を感じましたが、その振動の質が良いせいか全く不快な感じはなく太鼓の震えに体が包まれるような不思議な快感を覚えました。
あの巨大な空間と超弩級の再生装置があればこそ可能な音。
参りました。
X1おやじさんが満足そうに笑っています。
このCDを聴いたのは今回が初めて。
鬼太鼓座の音源は2つばかり持ってはいたものの思えば今まであまり楽しく聴けた記憶がない。
今回の体験で大太鼓はこうやって再生するんだというのをX1おやじさんから教えてもらいました。
アレをウチのような一般家庭の部屋で旧式の機器を使って出すのはさすがに不可能…とは思うもののあの大太鼓をウチでもなんとか楽しめるレベルで聴けないかなぁと思ったのが今回のアクティビティを始めるきっかけ。
純粋にこの大太鼓の音を楽しみたいという気持ちと大音量の超低音をうまく再生することがウチのシステムのクオリティの底上げにつながるかもという狙いもあります。
私は爆音派ではないのですがやはり生のオーケストラの原寸大再生は私の昔からの夢でしたので、前にのり・り~ん邸に訪問した時も爆音再生のKARAに衝撃を受け、それを参考に爆音再生のポテンシャル向上を図ったことがあります。
この動機やいきさつはこの日記「プチ(?)爆音トレーニング - めざせ「のり・り~ん邸」」をご覧ください」。
今回も動機は同じなのです。
早速CDを購入しようとしたのですが、既に絶版。でも、なんとか中古で購入しました。
帯封(?)には20ヘルツ・重低音との記述。(笑)
[:image2:]
ウチで最初に聴いた印象は「なんちゅうしょぼい音なの」
いきなり大きな音が出たら怖いので普通のクラシックのCDのちょっと控えめのボリューム位置ですから無理もありません。
それにしてもこのしょぼさは… (^^;)
それから徐々にボリュームを上げていったのですが、今までのソフトではありえないくらいのボリューム設定になったところでほぼ限界。
やはり空間の大きさが違うためX1おやじさんのところのようなスケール感は無理ですが、かなりの迫力になってきました。
この段階でSW(サブ・ウーファ)の入力レベルを表示するLEDを確認すると緑(-30dB)、黄(-12dB)に加えて赤(0dB)も頻繁に点滅しています。
今までの再生では赤が点灯することはなかったのでかなりのレベルです。
これはSWのADC入力が基準値を超えていることを示しているのだと思います。
サーロジックの取説では「入力のピーク時に僅かに赤が点灯する程度が最適値」となっていますので明らかに入力オーバーです。
サーロジックのSWはピュア・オーディオの超低域で使うための周波数補正、高精度の急峻なLPFそしてメインスピーカーに対する距離補正のためにDSPが用いられているので入力にADCが設けられています。
そのために入力レベルの調整が重要になるのです。
このDSPによる各種補正、調整がサーロジックのSWの肝で、ほとんどLFEで使うことが前提になっているようなSWにはない機能です。
鬼太鼓座を再生しながら入力レベルを下げて赤が点灯しないように調整します。
Track1で調整してOKと思ったらTrack2はまだ赤のLEDがかなり点灯することに気がついて再調整。
そうなんです。Track1の「大太鼓」では左寄りの大太鼓ひとつだったのに対しTrack2の「三国幻想曲」では右寄りに置かれたさらに大きいと思われる、つまり更なる超低音の大太鼓が加わって迫力がアップしてます。
特に終盤の連打は超大迫力。
これがわかっていたらX1おやじさんのところでTrack2もリクエストしたのに…。(笑)
入力レベルを下げたので今までと同じ音量を得るためには出力レベルを上げる必要があります。
ボリューム位置では判断できないのでこの調整にはOmnimicを使います。
でも、どうせOmnimicで測定するので、SWの位置を再調整することにしました。
SWをフローリングの板目一枚分、約6㎝リスニングポイント方向に移動しました。
[:image3:]
ところが測定では出力レベルのボリュームは以前とほとんど変わらないところでOKのようでした。ボリュームは少しいじってしまったので正確なところはわからないのですが、わずかに上げたくらいです。
聴感上は前よりも低音が豊かになっています。
SWが発生するパワーは下がっているはずなのにリスニングポイントで感じる超低域の音圧はむしろ大きく感じるのはSWを6㎝移動させた効果なのか…
何とも不思議です。
もう少しレベルを下げたほうがいいかもしれないけれど、しばらくこの状態で聴いてみることにしました。
これで大太鼓を聴いてみると…
さすがにTrack1の大太鼓の最初の一発のビックリ感(笑)はありませんがだいぶ楽しめるようになりました。
ウチでの音圧はX1おやじさんのところまでは行ってません。そのせいかもしれませんがウチではフロンドの壁鳴りはないようです。
でも、床鳴りはあります。
背中合わせに配置されたウーファ2本のSWですし、ウェルフロートも使っているので直接床に伝わる振動はあまりないはずですが、これだけの音量だと空気の震えによって床が振動するのかもしれません。
幸い破たんした感じはないのと他の機器や家具などが共振することもないようです。
やはり大太鼓の楽しさは20Hzまでの低域再生能力と大音量にあることを再認識しました。
おかげさまで今まで持っていた鬼太鼓座の音源、富嶽百景、怒涛万里も楽しめるようになりました。
X1おやじさんには大変感謝しています。
今後も変態低音フェチクラブ会長としてご指導いただければと思っています。
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