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アナログ全盛末期のテクノロジーによる70年代ソフト再生

日記・雑記
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アナログ全盛末期のビクターのQL-Y55Fを手に入れて調整を楽しんでいたのですが、ほぼ落着いてきました。

組み合わせていた同世代のカートリッジMC-1の腹擦り問題はMC-1が原因ではなく、QL-Y55Fの問題で針圧が異常に大きくなっていたためだということがわかりました。
QL-Y55Fのトーンアームは電子制御の共振ダンプ機構、EDサーボを持っているのですが、針圧印可を電子的に行うダイナミック・バランス型です。
この針圧調整用ボリュームのガリのために過大な針圧が加えられたことがMC-1の腹擦りの原因だったようです。

ボリュームを少し動かしてやったところだいぶ落ち着きました。
今はプレーヤの電源を入れると真っ先に針圧のチェックを行っていますが、安定した状態が続いています。今後また不安定になったらボリュームを止めて固定抵抗に変更しようと思います。
カートリッジを換えることはほとんどないので…

針圧などの調整がボリューム使用なのがこのプレーヤーの泣き所ですね。
制御部にはMPUを使っているのでデジタル的な抵抗切替もできるはずなのですが当時の価格競争の中ではそんなコストもかけられなかったのでしょう。
ちょっと悲哀を感じます。

MC-1には「ついにへたったか…」とか暴言を吐いて申し訳ないことをしたと思っています。ホントにここまでよく持っていると思いますが、もう少しがんばって欲しい。

そしてこのプレーヤーには分不相応なのですが、ウェルフロート・ボードを与えてしまいました。

[:image2:]

Harubaruさんに協力してもらってMDFとバーチの2種類のフルコンメカ付きのボードを試してみました。

私としては安いMDFにしたかったのですが…

[:image3:]

このやまがたすみこのオルゴールA面冒頭のピアノの音があまりにも違ったので結局2倍も高いバーチを導入することになってしまいました。
MDFの方がちょっと沈んだ音だったのに対し、バーチの方が気持ちの良いのびやかな高音だったからです。

DL-103付きで入手したこのプレーヤーの3倍近い出費。(涙)
「釣った魚にエサはいらない」はずなのに…
(言葉の使い方が間違ってますね…(^^;))
もっともだいたいにおいて釣った魚にすごくエサ代をかけている方が多い(ほとんど?)と思いますのでしょうがないか…(ナンノコッチャ)

前回の日記にも書きましたがアンチスケーティング補正もかなり軽めに設定して今は絶好調です。

[:image1:]

手持ちのソフトはそんなに多くはないのですがとっかえひっかえ聴いてます。

[:image4:]

このプレーヤで私が聴くのは70年代から80年代前半くらいまでのソフトなのですが、その時はこんな音では聴けなかったのですごくうれしく思っています。
当時は20Hzまで再生できるような装置は持っていなかったし、そんな再生が可能な環境でもなかったわけで…

電子的な共振ダンプ機構を持ったトーンアームが当時のマニアに受けなかったのはそんな低域が再生できる環境を持った人がほとんどいなかったのでその価値がわからなかったためかなぁと思ったりします。

私が使用しているサーロジックのサブ・ウーファは私の使用環境では15Hzまでほとんどフラットになるように補正されていて実測もほぼその通りになっています。
そのため共振ダンプ機構のない今までのトーンアームではソリの多いレコードをかけるとウーファがフラフラ揺れてサブ・ウーファをオフにせざるを得ませんでした。でも、今は全く気にする必要がなくなりました。
音も今まで得られなかった低音の安定感と音像の定位感、奥行き感に満足しています。

たぶんこれで私のアナログへの投資は終わりになると思います。
70年代中心のJ-POP(当時はこんな言葉はなくてニューミュージックと言っていたと思いますが…笑)を聴くだけなので…
問題はこの古い機器群があとどのくらいがんばってくれるか…かも。

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