山梨オフ会のPart2です。OZ邸を後にして、次は超弩級自作オーディオマニアのフルテック邸に向かいました。
OZ邸からフルテック邸は車で30分程度の所にありました。旧家の佇まいのお宅で16畳(?)程度の広さの専用のリスニングルームに案内されました。
上の写真で見ると普通の自作マニアに見えるかも知れませんが、何が超弩級なのか!先に紹介したいと思います。
ご自宅の現リスニングルームとは別に、将来のリスニングルームとして半地下室の倉庫跡のような場所をお持ちです。
ここが将来のリスニングルームになる場所。
自作オーディオマニアと言われるだけあり専用の工作室も完備されています。
ここで、次々に新たなお試しアイテムが製造されていくのでしょう。
社長室兼構想部屋のような事務所にさりげなく置かれていたダイヤトーン製の80cmウーファー。
どんな音が出るのかとお聞きしたら「普通の音」だと言われていました。
こんな将来構想まで含めた超弩級の自作オーディオマニアなのです。
現在のご自宅の様子に戻ります。
お使いの機材は送りだしの装置以外は全て自作されたものです。スピーカーは自作マニアの常道である長岡式のバックロードホーンシステムです。
高性能フルレンジユニットを基軸に、上はマグネシウム振動板のツイーターを22KHz、18dB/octで繋いであるとのことです。
ギンギンの高域と思いきや、優しい音色を奏でていました。
下は、自作のサブウーファーで支えています。サーロジックのサブウーファーシステムのユニットを使用して、34Hz、96dB/octで繋いであるとのことです。
このサブウーファーが左右に置かれていました。クラシックでは交響曲でもたまに活躍する程度の動きですが、ポップスでは盛大に活躍していました。
プリアンプ、パワーアンプ、サブウーファー用のアンプも全て自作です。[:image4:]機材はリスニングポイントの前側に配置しており、操作が必要な機材はリスニングポイントに座ったままで操作が可能な配置とされています。
自作パワーアンプはスイッチング電源式ですが大型なので理由をお聞きしたら、中を見せていただきました。
大型コンデンサーの塊でした。片ch分で6万μF(3万+3万)はあるようです。
試聴は時間の関係で長くは出来ませんでしたが、交響曲から入り、ヴァイオリン協奏曲・ポップスなどを聞かせていただきました。全体的な感想は、バキバキ系の音かと思いきや、優しい高域とゴリッとした低域でピアノが良く鳴っていたと思います。交響曲では、このシステムでは厳しい点も感じましたが、どちらかと言えばジャズ・ロック向きなシステムなのではないでしょうか。フルテックさんは最近はクラシックを嗜好されているようでしたが、昔からのポップス系で構築したシステムをクラシックに合わせての移行期なのではないかと思いました。お聞きしたわけではないのですが、周辺にあるソフトを見てそんな風に感じた次第です。
聴かれているソースはCDだけでなく、もちろんアナログもありました。
フルテック邸は駆け足での訪問となりましたが、将来性を含めた超弩級の自作マニア魂に触れることができたのは非常に有意義でした。既存の製品を取りそろえるものとは違う、オンリーワンの世界は趣味をやっている上で最上級の楽しみを与えてくれるものなのだろうと感じながら帰路につきました。
以上で、2009年夏の山梨オフ会記は終了です。機会が許すならば毎年でも訪問したくなるようなそんな体験ができたと思います。
コメント ※編集/削除は管理者のみ