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スピーカーの内部振動を逃がす検証

日記・雑記
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手持ちのDiscを片っ端から聴きたくなる、そんな時がありますよね。サウンドがまとまると、これはどうだろう、あれは…などの思いがわいて来て、次々と聴きたくなるものです。

一度は落とし穴に嵌ったスピーカー内部振動アーシングですが、各種材料が届き調整を進めていくとその効果に驚きます。たったこんなことで・・・と思うようなことなのですが、その変化は音楽を聴くことが楽しくなるような方向だと感じています。

反面、効果が大きいだけに調整は微妙です。前回の日記では、エンクロージャーと台座の間に挟んだスピーカー・アーシングの効果が、中域~低域をクリアにする反面、高域に甲高い響きを乗せてしまったことでした。その対処として振動を受けるアルミ板と振動を伝達するステンレス球の間に極薄の半紙を挟むことにより、高い周波数の振動伝達抑制を図ることで解決ました。

ですが、よく考えてみると甲高い響きを起こす原因から絶つ方が効果的だろうと考え直しました。エンクロージャーの振動を吸収する機能を出来るだけスポイルせずに、アルミ板からエンクロージャーに戻ってしまう振動を抑制する取り組みとなります。

アルミ板からエンクロージャーに戻る振動を抑制する方策として考えられる方策は下記となります。
・振動を受けるアルミ板の共振を抑制する
・アルミ板の共振をエンクロージャーへ伝達するエネルギーを抑制する

上記の奥側がオリジナル仕様で、手前が改良仕様です。
改良点は以下となります。

オリジナル仕様:振動板2mm厚アルミ板、振動吸収部20mmエプトシーラー(70%圧縮で使用)
改良仕様:振動板4mm厚アルミ板(板厚を上げて共振し難くする)、振動吸収部10mmエプトシーラー(50%圧縮で使用)圧縮率を下げて反力を下げる

この状態で比較試聴すると、改良仕様では接触部に半紙を挟まなくても甲高い響きの付加は感じません。そして、中域~低域のクリアさが増すと感じました。それでも、試しに接触部に半紙を挟んでみると音像の安定度が更に増すと感じました。音として感じるか感じないかに係わらず、振動板からエンクロージャーに戻る不要な高域振動はフィルターをかけた方がよさそうです。これで仕様FIXしました。

今回のスピーカー内部振動アーシングの取組とこれまでの取組を重ねてみることで、振動吸収システムの仕様設定のイメージがつかめた気がします。
「振動のエネルギーが大きい部位からの吸収は、振動版の板厚を厚めに設定すべし」
「振動のエネルギーが大きい部位からの吸収は、振動吸収部の反力が大きくなりすぎないように注意すべし」
「吸収したい周波数外の振動は適宜フィルターを設定して、振動の戻りに配慮すべし」
特に接触部への半紙設定は、エプトシーラー吸収タイプの全仕様に実施していくことにしました。

今は次々にDiscを換えて音楽を楽しんでします。今回はウーファーのエンクロージャーの不要振動を逃がす取組の日記でした。聴き込みを進めながら、スコーカ―とツィーターの取組もまとめていこうと思います。

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いろいろやっておられますね。

私のスピーカースタンドは、よくよく眺め直してみればスタンド全体がアーシングメソッドみたいなものだと気づきました。なのでこれ以上弄りようがありません(笑)。

ただし、その設計思想は、どちらかと言えばスタンドは振動しまくりという考え方です。その方が音が開放的です。スタンドも細身で軽量の方が音が良いと感じました。最新バージョンは、高張力鋼による高剛性化によってフレームを細身にして軽量化したもので、これを旧バージョンと聴き較べしたことがあります。軽量スタンドのほうが音の繊細さ、透明感に大きな差があって、音楽のニュアンスの表現力がぐっと増したというのが当時のインプレでした。やはり原理は同じようであっても、アプローチに違いがあるということでしょうか。

接触部セッティングですが、アイデアを拝借してCDP/DACのアーシングに応用したところGOODでした。最終的には、美濃紙&薄シルクのハイブリッドで仕上げています。

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二つ目のシステムを 構築して, ラックの新設 ,移動と 体力と 頭を フル回転させて, セッティングに 追われています。

二つのシステムを 聴き比べながら, 互いの 得手,不得手を 補いながら,調整しておりますので

今まで 気づかなかったところへも 配慮出来るようになり

ますます オーディオが 楽しくなります。

アージンクの アイディアも 方法,工夫を重ね, どんどん 進化??

していくのが 楽しいですね。 力強く, 早く 重くて 早い低音が 実現しそうです。

それにしても スコーカー,ツィーターのアヘシングは どんな風にするんでしょうね。

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ベルウッドさん、お帰りなさい。ご旅行からは無事に帰還されたのですね。

お使いのスピーカースタンドはよく考えられていますね。ただ、今のオーディオ製品は、この「不要振動を逃がすこと」や「振動を伝達した後に戻ってくる振動」についての配慮はまだまだ浅いと言うのが、CDP,AMPそしてスピーカーでの取り組みの結果の考察です。自分が使用しているB&Wのスピーカーも振動板の振動影響についてよく配慮されているスピーカーだと思うのですが、まだまだメスを入れる余地があったという結論に至っています。お使いのスピーカースタンドにもメスを入れる余地は沢山あると思います。

今回のスピーカーアースは、それほど馴染みの影響が出ませんので、お越しいただいたときにひとつひとつの変化のデモを実施しますね。きっと触発されて、新たな取り組みを始められるのではないかと。

接触部のセッティングの話ですが、球形受け座を使用したタイプですと、美濃紙&薄シルクの二重構造が効果的だったのは接触面の摩擦抵抗が緩和されたためではないかと推察しました。このあたりは伺ったときに、聴かせていただくと共に拝見させて下さい。

おっしゃられるように、原理は同じようであっても、アプローチの違いもあり、更にメスを入れていくのも楽しいですね。市販品は様々な制約条件の中で製造され販売されているので、先日のカートリッジ削りの話しかり、使いこなしの段階で手を入れる余地はまだまだ残されていますね。

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取組まれていますね〜

嬉しさが十二分に伝わる日記です。
その成果もよ〜く分かりますよ!

>音として感じるか感じないかに係わらず、振動板からエンクロージャーに戻る不要な高域振動はフィルターをかけた方がよさそうです

はい、バズケロも同様にフィルターをかけています。
こちらはオイルですけどね〜

このスピーカーへのコンプレッション・アーシングは、ユーザーの感性が大きく問われる諸刃の剣です。
さらにコンプするか?止めるか?引くか?といったところの線引きが非常に繊細です。
数多くのジャンルを聴き込む事で誤差が小さく成って来る感覚は、自分を信じる意外どうしようもないですから…

どうしてこんなに、楽しいのでしょうねえ…
おばかと言われても仕方ないですよねっ!
次の成果報告を楽しみにしています!

では、では

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X1おやじさん、精力的に活動されていますね。

>体力と頭をフル回転させて, セッティングに追われています。

このときこそオーディオしている実感と充実感を味わっておられるのではないかと推察いたします。自分も今は一段落していますが、スピーカーアースに取り組んでいるときは、それこそ寝食をも忘れて子供のように夢中になっていました(笑)

それにしても、二つのシステムを聴き比べながらの調整とはよいアイデアですね。自分の中にある生体験やオーディオで培われた脳内にある音と二つのシステムの音を聴き比べながらの調整はとても有効な方法だと思いました。それが出来る環境もうらやましいです。

>今まで 気づかなかったところへも 配慮出来るようになりますますオーディオが楽しくなります。

よくわかります。脳内サウンドと単一システムの絶対値での比較ではわからなかったことも、二つのシステムの相対比較で判断するからこそわかることもあるものですね。自分もスケールこそ違え、スピーカーアースで各種の比較仕様を作ったからこそ気づけたことが数多くありました。

そして、スコーカー,ツィーターのアーシング方法ですが。。。
よくぞ気づいて下さいました。これが今回の取り組みで一番頭をひねった部分です。結果を見れば、「なあんだ。」と思うと思いますが、そこにたどり着くまでが悩みまくりでした(笑)次の日記でまとめますので楽しみにしていて下さい。

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バズケロさん、ありがとうございます。

本当に達成感と音楽を聴く楽しみが同時に味わえて、楽しいを通り越して幸福感を味わっております(笑)

なるほど、バズケロ流はオイルフィルターなのですね。オイルでの高周波吸収は、低域や中域の振動伝達率を下げないよい方法ですね。ある程度オイルの量が必要なので、取り扱いが難儀な点もありますね。

>このスピーカーへのコンプレッション・アーシングは、ユーザーの感性が大きく問われる諸刃の剣です。

本当にそうですね。CDPやAMPの時は誰にでも簡単に出来る方法だと思いましたが、スピーカーは効果も大きいですが微妙なので誰にでもお勧めと言うわけにはいかないですね。上手く調整するためには、脳内サウンドにも磨きをかける必要がありそうですね。

オーディオに色々な楽しみ方がありますが、この楽しさ、この喜び、止められませんよね。いろいろな事がほっぽりぱなしになっております(笑)つづきも楽しみにしていて下さいまし~

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