久しぶりのオーディオ・オフ会に出掛けたご利益が二つ。ラーメンの食べ歩きも捨てたものではないと思った!
一年ぶりのベルウッド邸訪問でいろいろな刺激を受けてきた。サウンドの進化を堪能し、最新PCオーディオの進化も味わってきた。そんな食べ歩きから転がってきたのが二つのご利益だった。
一つ目は後に日記にする予定だが、二つ目がかなり刺激的だったので先に書くことにした。
素材はfo.Q(フォック)。3日ほど前に日記に書かれている内容。オフ会の時にも話は伺っていたのだが、あまり感心は湧かないでいた。理由は10年以上前に遡るが、CDPとAMPの電源インレット部の防振材としてfo.Qと絆創膏を比較したところ、絆創膏の方が良かったからだ。その他の部位でも、あまり効果は感じなかったので殆ど剥がしてしまっていた。でも、日記のコメント欄でやり取りをしている中で急激に興味がわいたので、早速ポチっとしたもの。
試してみたいと思う部位が思い浮かんでいたので、早速試してみた。試した場所はスピーカーの不要振動を逃がす、ツイーターとスコーカーのアース部。(スピーカーアースについては、日記の最後に以前の日記をリンクした)
この部品はツイーターとスコーカーの振動板が発生する不要振動を伝達し逃がすための手製のアース・プレートだ。アルミ板の揺動と板に貼り付けたダイナミック・ダンパーで吸収する構造としていた。
ここに新たにfo.Qを追加した。
これは効いた。
fo.QはHPで解説されている通り、金属表面の微振動を吸収する能力が非常に高い。見た目も悪くない。
テープ状のfo.Qを貼り付けるだけだ。
効果は、いつもの試聴Discで確認した。
その効果は、平たく言えばアク抜きの効果だ。SN、雑味、付帯音などと呼ばれる、ラーメンで言えばアクを丹念に取り去る効果。その結果、音がよくなったと感じるのだが、それ以上に音楽の感動がより深まるという効果の方が大きいと感じる。
この結果に感動したので、急ぎ日記にした。
ラーメンの食べ歩きも悪くない。
他にも効きそうな場所を探してみよう。
そして、ベルウッドさんに感謝!
<参考>関連リンク
1.fo.QのHP
2.スピーカーの不要振動を逃がす検証-ツイーター構造
3.スピーカーの不要振動を逃がす検証-ツイーター&スコーカーの効果
4.fo.Qの原料である分散型有機ハイブリッド制振材PIEZONの技術情報50Hzから20000Hzまで安定した減衰性能を持つ特性も素晴らしいと思います。
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ヒジヤンさんの日記を拝読していて、拙宅のDDDユニットの場合でも、この不要振動を起こしているパーツ有るのか考えてみました。
考えられるのはトップの磁気ユニットに被せてあるカバーですが、再生中に手で触っても振動を感じないし、音色の変化も感じません。
バックロードにかけての振動はあると思うのですが、ベンディングウェーブが発音の主体だからでしようかね?
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椀方さん、コメントありがとうございます。
日記のアースプレートへのfo.Q採用の効果はアク抜きの追加です。もちろんこれまでもアク抜きはやってきている中で、吸取り紙を新たに使ってみたら、これまで取れなかったアクが取れたという感じの効果です。
ですから、音色が変わったとか、低音が出るようになったとか、キレが出たと言うような効果ではないです。一見地味な効果です。でも、このような地味な追い込みをすることで音楽の感動がより深まるものだと改めて感じられるような変化でした。ですので、近くでちょっと聞きをして、「変わった!」と感じるものとは違います。耳をすますとより音楽の中に浸れるような感覚でした。
スピーカーの振動板が振動して空気に作用するとき、質量のある振動板が動くと、個体振動を発生させてしまいます。これが不要振動です。
DDDユニットを使用するユニコーンは一つのユニットで全帯域、全方向をカバーする素晴らしいユニットである反面、バックロードホーンで低域を増強するなどの無理があることも否めない構造だと思います。低域の振動が中域や高域に影響を与えてしまうのも、構造上やむ得ないことと感じます。したがい、全帯域に効くfo.Qをうまく使って不要振動を抑えれば、必ず良い効果が出るはずです。
そんな想定と、椀方さんの美観を大事にすることを合わせて考えると、下記の思いが浮かびました。
⇒続き
そこで、最新の椀方ルームの写真を拝見した限りでの判断で提案したいのは以下の3点です。
1、トップの磁気ユニット部
⇒想像するに樹脂のトップカバーが設定されていると思いますので、これを外して磁気ユニット部に合わせて丸く切ったfo.Qを置くだけです。(テープで貼らないでよいと思います。fo.Qは形状を歪ませない方が効果が高いとグラフで示されていました。)
fo.Qの厚みは0.3/1.0/2.0mmの製品があるようですが、振動源ですので厚めな2.0mmがよさそうだと思いました。(厚い方が振動吸収効果は大きいとのことです。)
2、DDDユニットとエンクロジャーの取り付け部
⇒取り付け部の外周に合わせてfo.Qを切り抜き、支柱を避ける形でfo.Qを貼り付ける。こちらは貼らないとfo.Qがずれ落ちそうです。厚みは1と同じ理由から2mmがよさそうだと思いました。
3、エンクロジャー背面、壁との間の面のDDDユニットに近い部分の平面に貼り付ける
⇒ユニコーンは箱鳴りも合わせて音作りがされているはずです。ですが、壁に近い面での箱鳴りは少々気になります。この部分の振動を抑えると低音が出なくなったと一時的に感じるかもしれませんが、中域と高域の音が澄んでいることに気づくはずです。音楽性を大事にする椀方さんはきっと気に入るのではないかと思いました。
平面にベタ貼り出来るfo.Qも、0.3/1.0/2.0mmの製品がありますが、効果を出すためには1.0か2.0mmの製品がよさそうですね。貼り付け面積や場所など各種仕様を試してみるのはどうでしょうか。
こうしてみると、ユニコーンはfo.Q遊びの宝庫かもしれないと思います。色々やってみると楽しそうだと思いました。
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ヒジヤンさん、おはようございます。
早速のご提案ありがとうございます。
1についてはトップカバーの制振ではなくユニットそのものの制振により、微細な不要振動を取り去ることで滲みを取り去る効果を得るのですね?
仮説検証の前に質問ですが、ヒジヤンさんならfo.Qと同様な効果が期待できる日用品、目星有りますか?
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やってますね。
私の家訓には、スピーカーには使うべからずというのがあるのですが、なるほど、例のメカニカルアースの振動減衰に応用するという、関節技ならぬ間接ワザということですね。私の場合、サイドプレススタンド、ウェルフロートと試してもよい結果が得られず、今は、一番下の御影石ベースに丸く切ったパッチを貼り付けているのが残っています。スタンドもウェルフロートもまだまだ振動の通り道ということなんだと思います。御影石に貼ったのは、石独特の鳴きを止めるという発想だったのですが、なるほど、ここが最後のアース部分だと考えるのが正解かもしれませんね。
固有振動というのは、高調波も含めればいろいろなポイントがあるので、まさに音の雑味や滲みという「アク」みたいなものですね。foQは、まさに、細かく丁寧に、そのアクを取り除くというグッズですよね。
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椀方さん、また難題を~~~
スピーカーの必要悪が個体振動発生ですね。空気の圧縮/伸長が必要な機能ですが、半面の悪影響として振動板の質量があると個体振動を発生してしまいます。やむを得ないことですが、これがオーディオにおける振動の諸悪の根源みたいなものです。
B&Wのスピーカーはこの個体振動を振動板から出来るがけ逃がそうと、後方からワイヤーで引っ張り固定する方式を採用していますが、ワイヤーの先に振動は伝わります。このワイヤーの先の振動をアースプレートに逃がしてエネルギー吸収するのが、手製のスピーカーアースの考え方です。このアースプレートにfo.Qを採用することで振動吸収効果が高まり、アク抜きの効果が高まったのが、本日記のメカニズムだと考えます。
そしてfo.Qの効果を確認するための代替品ですね。
fo.Qの原料である分散型有機ハイブリッド制振材PIEZONの技術情報からの推定は下記です。
1)6倍の厚さのゴム板(厚すぎる)
2)2倍の厚さのブチルゴム(ベタベタになる)
ただ難ありですよね。
提案3は試しやすいです。提案は、100均のおはじきを使ったダイナミックダンパーです。作り方は下記です。
・おはじきの片面にクッション式の両面テープを貼る。
・クッションテープは、おはじきの外周、1/2、1/4などの円形として各種仕様を作る。
・このダイナミックダンパーをエンクロジャーの背面に数個貼る。
このダイナミックダンパーは特定周波数に効果がありますので数個のクッションテープのサイズ違いを使用すれば試せます。この簡易的なダイナミックダンパーでよい効果が出たらfo.Qを試してみればよいのではないでしょうか。
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追記です。
fo.Qが効きすぎて音が死ぬなどの記述も見かけますが下記の特性から、使い方を間違えなければ心配ないかと思いました。
1、可聴周波数帯域に均一に効果がある
2、貼るだけで効果は出るが、薄いシート材なので大きなエネルギー吸収は出来ない
やってみたけど効果がない、或いは別な材料の方が良い効果が出た、ということは考えられます。
使い方の極意は下記かな。
不要振動のありそうなところに、
「載せて置くだけ」「歪まないように貼るだけ」
自分も0.3/1.0/2.0mm品を入手していますので、いろいろ試してみます。情報交換致しましょう。
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ベルウッドさん
fo.Qのご利益感謝です。
このfo.Qですが、10数年前に試したのですが使いこなせずに私の家訓では「使うべからず」としていたものです。当時は乳白色の半透明な材料でした。
それがベルウッド邸訪問をきっかけに再トライしたら有益な効果を出すことが出来ました。やはり使いこなし次第ということですね。そんな自分の教訓からは、「私の家訓には、スピーカーには使うべからず」も見直す時期が来るかもしれないですね。
ちょっと話がそれますが、ウーファ―が生み出す個体振動のエネルギーは甚大ですのでfo.Qごときで活きたエネルギー吸収出来るとは思えません。よくてもスコーカーやツィーターでしょうか。だから、ウェルフロートのような大掛かりなエネルギー吸収装置が必要になりますね。
fo.Qが得意なのは、HPや技術資料で示されている通り、微振動の吸収です。だから、ベルウッドさんがたとえられた「アクを取り除くというグッズ」なんだと思います。そんなものですので、音が死んだり、効きすぎたと感じたときは、使い方を誤ったか、微振動のアクで音作りをしていたことになりますね。
ただ、理論的はそのように思えますが、現実のオーディオサウンドは、歪みや付帯音込みでの音作りですから、単に振動を(アクを)取り去ればいいわけではないところも難しいところです。考えてみれば料理だって、アクを取りすぎたらあっさりし過ぎて味気ないということもありますよね。ですから、オーディオでのサウンド作りは、理性も感性も音楽性や知性も総動員しながら作りこみしなければならないから面白いのかもしれません。
それにしても、過去の経験から来る思い込みを見直し、新たなカードを追加出来たことはハッピーでした。時間を見つけて、fo.Q片手に宝探ししてみます。
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スピーカーにfo.Qは使うべからず!とお聞きしたので、確認のために試してみました。
1、fo.Q 2mm B5版を802Dの鋳物台座部左右にベタ置き
⇒メッチャ効きました。雑味、付帯音などのアク抜き成功です。
2、fo.Q 1mm 200×150を半分に切ったものをウエルフロート上面左右にベタ置き
⇒こちらも効きました。何故かわかりませんが、重心が下がります。
3、fo.Q 1mm 200×150を半分に切ったものを砲弾型のスコーカーキャビネット、ツィーター キャビネットに乗せた
⇒ダメでした。伸びやかさが失われます。このことを音が死ぬといっているのかと思いました。
結論:1も2も外せません。
fo.Qの2mm品を追加注文入れました。
ベルウッドさんには、またまた感謝です!
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椀方さんへ
ゴチャゴチャ言わずに、早速fo.Qを注文して試してみるべし!
2mmの品がお勧めです。
効かなかったら、ヒジヤンが買い取ります(笑)
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ヒジヤンさん
これで良いですか?
https://www.yodobashi.com/product/100000001003788178/
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訂正です。スピーカー下のウェルフロートにはダメと書きましたが、私の大いなる記憶違いでした。
そもそも、ウェルフロート天板には、サンシャインの制振シートを載せています。これは超薄鋼鈑と粘弾性材とのサンドイッチ鋼鈑ですので、foQシートを載せるのと基本的に同じです。サンシャイン超薄型シートを選択したのは、サイドプレススタンドの鋭いスパイク脚がMDF製の天板に刺さらないようにしたかったからです。
しかも、ウェルフロートの内部メカ部の金属プレートにはfoQを貼り付けています。いまもそのままです。
思い込みで間違ったことを申し上げてしまいました。読者に誤解を与えるとまずいので、お詫びして訂正します。
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椀方さん、これです。
自分もヨドバシのオンラインで買いました。
0.3mmと1.0mm品はアマゾン・プライムで買えたのですが、2.0mm品は無かったのでヨドバシで買いましたので少し遅れて到着となりました。
自分の経験からのお試し案です。
ブツが到着すると、A5判の無加工fo.Qが2枚入っています。このブツを先ずはそのまま使って効果確認のお試しから始めるのがよいかと思います。
1)エンクロジャーのDDDユニット横の上面にベタ置きして効果を確認します。
⇒この時に最低10分は聴きなれた音源で効果を確認します。最初は寂しくなったような印象を受けるかと思います。ですが、じっくり聴いていると雑味や付帯音が減っていると感じられると思います。その違い(よさ)が感じられたら、いろいろな音源で効果を確かめられるとよいと思います。
2)次に、エンクロジャー壁側の背面、DDDユニットの近い位置に両面テープを少しだけ使って軽く接するように貼り付けて1)と同じ音源で効果を確認します。1)と同じような効果と低音が減ったような効果が合わせて感じられると思います。ですが、1)よりも中域、高域はより澄んだ音になっていると感じられるのではないかと想像します。
1)と2)の音の変化の仕方がわかったら、その後は椀方さんの好みのサウンドに仕上げるべく、・設定位置、・fo.Qの大きさ、・組み合わせなどの調整です。ここが一番楽しいサウンド作りの作業になりますね。
以下、補足です
・効きすぎたと思ったらfo.Qを小さくカットします。カットしても同じように置く、同じように貼ることで同様な効果が得られると思いますので、心配せずにカットしてOKです。逆にサウンド調整する前に使いやすい大きさにカットしておいて調整を進めるのもよいかと思いました。
・音数が減った感覚で寂しく感じたら、床面に近い部分にfo.Qを設置すると重心が下がり聴感上の補完が出来ました。ユニコーンのバックロードホーン出口の部分にfo.Qを置くのもサウンド調整に使えそうだと思いました。
上記は自分の調査結果と試した結果からの話ですので、試された結果など教えていただけると勉強になります。
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ベルウッドさん、感化されてfo.Qがマイブームになってしまいました!
それにしてもfo,Q遊びは面白いですね。置くだけで即効に効果がわかるので色々なお試しが出来る点が最高にいいです。もちろんよいと感じるケースばかりではなく、同じくらいにマイナス効果を感じる部位もありますね。自宅では、CDPやAMPの天板は逆効果でした。環境や使いこなし状況で変わるんでしょうね。だから、この素材を有効活用するのが使いこなしの技ですし、ウデの見せ所といったことでしょうか。
少し話題が外れますが、アレ見ました。笑えますね~~~。せっかくラーメンの食べ歩き、なんて面白いネタを振ってくれたのに。”アク抜き”なんて、オーディオにとっても最高のキーワードです。あっ、こちらはベルウッドさんの発信でしたね。
そう言えば、アロマオイルの配合も、ラベンダーの香りにわざと土臭いパチュリという香りを加えると何とも深い香りになるらしいです。オーディオも他分野から学ぶことは沢山ありそうです。
これからも情報交換をよろしくお願い致します。
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ヒジヤンさんに喝!を入れられて発注しました。
German Physiks純正の銀メッキSPケーブル用に相性の良い銀メッキバナナ端子等を序で買いしたので出費が痛いです(笑)
日曜午前配達ですがオーディオ用のアクセサリーなんか試すの久しぶりですね。
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椀方さん、自分のことのようにワクワクします。
自分も現在スピーカー回りのfo.Q使いこなしを実施中なんですが、ユニット周りはエラく効果が出ます。ですので、予め小さくカットして試してみるのもよさそうです。最初にA5版をエンクロージャーの上に置いてみて、効きすぎると感じたら半分にカットして試してみるのが良いと思いました。半分にすれば左右で使えます。あるいはユニットから距離を離して設置してみるかです。理屈通りで、ユニットに近い方が強く効きます。
このお試しの中で、上手に使えばスピーカーに(ユニコーンに)大きな効果が出せると確信しました。オーディオにおける振動の根源ですし、いくらメーカーでベストな調整をしたとしても、一旦マイルームに入れてしまえば部屋とスピーカーが一体となった自分だけの音響ボックスになるからです。いろいろ試すと予想通りのことと、予想に反したことがいろいろあって面白いです。
健闘を祈ります!
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