音質追求へ移行 – 仮想アース3

日記・雑記
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ウルトラ級のコストパフォーマンスをみせてくれた金属たわし仮想アースだが、こんなもので・・・と思うような効果を示してくれたので、音質追求をしてみたくなった。

 

拙宅の環境における、ステンレスマグカップに金属たわしを押し込んだ実験では仮想アース材として活用する金属たわしは、ステンレスたわしが音質的に一番よいと感じた。比較結果は以下だった。

 ステンレス>ステンレス+銅>スチール

なぜだろう?こんな風に思うのは自然なことかもしれない。
そこで物性を調べてみたところ音質に影響する主な理由は、磁性と電気抵抗によるものと思える。ステンレスは銅の約40倍、アルミの約30倍も抵抗が高い。
ーーーーーーーーーーステンレス  銅  スチール アルミ
磁性・・・・・・・・・・・・なし   なし  あり   なし
電気抵抗(μΩ-cm)・・・・・ 72………1.7………9.7……….2.7

熱変換するための材料としては、磁性がなくて適度な電気抵抗がある材料が好ましいと思える。期待していた、ステンレス+銅がもう一つだった理由はよくわからない。

一方で、熱変換材料に素早く万遍なく電気を回すには抵抗が低い方がいいはずだ。せんべいさんがアルミホイルを選ばれたのはこの考えからだと思った。

そこで、熱変換材料はステンレスたわしのままで、電気を素早くステンレスたわし全体に回し、電気容量も確保できるケースはなんだろうと考えた。材料的には磁性がなく電気抵抗の低い、銅かアルミが好ましい。

銅かアルミで、この仮想アースのケースとして使うのに適していてコストがリーズナブルであること。この条件で探してみた。

・銅のカップや食品容器はコストが張る
・アルミのカップや食品容器も適当なものが見つからなかった

悩んでいたら、灯台下暗しだった。

小型アンプ用のアルミケースがよさそうだと思った。容量、特性、見栄え、コスト、全ての面で及第点だ。材料が届いたので、まずは一つ作ってみた。

ステンレスマグカップとの効果比較や音質評価は今後実施して、更なる音質追及をしてゆこうと思う。今後の音質を追及していく上で、金属たわし仮想アースの呼び名は気になるので、ステンレス・スパイラル仮想アースと呼ぶことにしようと思う。

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自分は機械工学系なので電気は弱いんですが・・・
以前にアースのことを「アースのはなし」伊藤健一著で勉強したところ、下記とありました。
①アースには「電力用のアース」と「エレクトロニクス用のアース」が存在する。
②「電力用のアース」とは、何か事故が発生した場合でも機器などの対地電圧が上りすぎないようにし、感電事故などのトラブルを防止することを目的としたもの。
③「エレクトロニクス用のアース」とは、ふらふらと揺れる電圧変動を近くにある金属の塊につかまることにより安定化させることを目的としたもの。
④実際の電気(電子)機器の回路には、②を必要としたアースと③を必要としたアースが存在する。
⑤③を必要とした回路のアースは、大抵機材のシャシに取られている。
もう少し詳しいことは11年前の日記に記載しました。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1796/20081005/7519/

一般の仮想アースは、「エレクトロニクス用のアース」だと思うのですね。

ですが、オーディオにおけるアースの必要性は、機器の各所から取られるシャシアースが機器内を駆け巡ってノイズが回り込むので、外部に逃がしてあげることです。

この時に、「エレクトロニクス用のアース」でも逃がすことは出来ますが、熱変換した分以外はまた機器内に戻ってしまうことが考えられます。ですから、大地に逃がす接地アースが好ましいのです。

このせんべいさん発案の金属たわしを用いた仮想アースは、金属たわしの熱変換で除電までしてしまおうという発想が素晴らしいのです。「エレクトロニクス用のアース」と「電力用のアース」の両方の機能を果たしてしまおうというものです。

ですからノイズも除去する機能があるはずなんです。
拙宅では低抵抗な大地アースを実施していますので、ノイズ除去効果を顕著には感じませんが、アースを取っていないお宅ではノイズ除去効果も感じるはずです。

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「解析ノイズ・メカニズム」(岡村迪夫著)が古本で安かったので買い求めました。そこでの記載内容についての考察は自分も読んでからの方がいいかなと思いますのでその時に実施したいと思います。

さて、提起を受けて自分のアースの基礎知識と経験的に思うことを記載しておきます。

1、オーディオにおけるアースの機能は2種類ある
A;電位基準の安定化・・・シャシアースの金属隗の増加
B;アース電流の除電・・・不要な電気を外部へ逃がす

2、上記の2種類は音への影響が異なる
A;電位基準の安定化⇒音の力強さを上げる
B;アース電流の除電⇒ノイズを減らす

3、仮想アースと呼ばれるものは、上記の2種が一つのものとして混同されている

4、この日記の金属たわしアースは上記の二つの機能を同時に実施しよとするものである

5、ゆえに、優れたアイデアとして真剣に取り組んでいます。

ご提示のように、A;安定化のアースも、除電のアースも完全に機器ごとに分離できるメリットもありますね。集合させるとノイズが回りこんでしまうデメリットが考えられます。大地アースを実施した場合も途中の経路で集合し繋がっているのが一般的ですね。ですから回り込みもループも起こりえます。給電の原理と同じです。

このアーシングシステムはまだまだ未完の状態ですが、更に育てていければと思いました。

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