音質追求モードに移行するはずだった金属たわしを活用したアースの作りこみも思うようには進まずに紆余曲折した。
ウルトラ級のコストパフォーマンスと感じた、ステンレスたわしとマグカップのアースをベースに、多少コストをかけてでも更なる音質向上と見栄えの向上が図れないかと考えてアルミケースを使うことにした。
小型アンプ用のアルミケースにステンレスたわしを入れて、アース線をつなげば出来上がりのはずだった。狙いは以下だ。
1、ケースの容量を約2倍とし熱変換能力の増加
2、ケースの材質をアルミにすることによりたわしへの通電性向上
3、ケースの質量を倍以上にすることで電気容量の増加
組上がったアースを従来品と交換して音を比較してもよくない。おかしいな、と思っていたところ、写真のケースはアルマイト加工がされているので通電しないものだと教えてもらった。
とんだミスをやってしまったと思ったが、アース線はアルミケース内を這わせていたのでたわしへの通電はしている。これで一つの検証が出来た。(ステンレスマグカップ仕様との比較)
検証1:ステンレスたわしをシールドし、たわしのみの通電
結果:音の力強さが減り、細身の音となった
反省:ケース自体への通電が必要
そこで、テスターで通電チェックをしてみたところねじ部を通じてケースの内部は通電する。表面のアルマイト部分だけが絶縁されてしまうようだった。
そこで悩んだのが、アルマイトを剥がすか否かだった。
アルマイト加工がされているので綺麗な箱だ。剥がすと黒ずんだ薄汚いケースになってしまう。だから剥がすのは止めて、アース線をつなぐために切り起こした部分のみをアルミの地肌にすることにした。これで、ケース内部は通電し、ケースの表面は通電しないことになる。たわしへの通電は、ケース内に這わせたアース線でやればいいだろうと考えた。
これでどうだと試してみたが、ステンレスマグカップの時と比較して、ややSNがよいが、力強さがやや劣る印象だった。
検証2:ケース通電とたわし通電を別々に実施
結果:マグカップ仕様と同等の効果
反省:たわし全体を包み込むような通電が必要
であるなら、これは初心に戻ってせんべい式のアルミホイルを使う手だと思った。たわしをアルミホイルで包み込めばまんべんなくたわしへの通電が出来る。これで、当初の狙い通りの仕様となり、ケースの美観も保てる。
今度こそと思い機器につなぐと手ごたえがあった。マグカップ仕様に比較して、こちらの方がSNが向上する。
検証3:ケース通電とたわしを包み込む通電を同時に実施
結果:マグカップ仕様と比較してややSNが向上する
音質追求をしようと思って取り組んだが簡単ではない。マグカップ仕様でもほぼ同等の効果があり、コストパフォーマンスを求めるならこちらがお勧めだ。
@330+α
オーディオ機器らしい外観と若干のSNの向上を求めるならアルミケースだ。
@2110+α
ちなみに拙宅では、ステンレス マグカップ仕様4個とアルミケース仕様1個を全部つなげている。数を増やせば効果は上がる。質より量かも。
あなたならどっちを選ぶ?
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金属たわしでアースするアイデアはとってもよいですね。最初は低抵抗で大地アースを取っているので効かないだろうとたかをくくっていたのですが、試してみたら効くじゃないですか。それも数を増やしていけば増やすほど効果が増すのでビックリです。今では5個もぶら下がっているんですよ。しかもアースループの心配なしです(笑)
自分はこれまでのアース実験で積み上げてきた考え方をベースにして、いろいろと試してきました。
1、オーディオにおけるアースの機能は2種類ある
A;電位基準の安定化・・・シャシアースの金属隗の増加
B;アース電流の除電・・・不要な電気を外部へ逃がす
2、上記の2種類は音への影響が異なる
A;電位基準の安定化⇒音の力強さを上げる
B;アース電流の除電⇒ノイズを減らす
ですが、レスをもらう中でいろいろな考え方があるものだ、と思いました。せんべいさんの考えを聞かせてもらい、最終的にどのような仕様に落ち着かれるのかを楽しみにしています。
多くの方の考え方と実験結果を教えてもらえると、よりよいものに繋がりそうですね。こちらも合わせて楽しみです。
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もちろん100均実験ならやらないわけには行かず、真似りました(^^;
ステンレスマグカップとステンレスたわし・・・
なにせ、集合住宅でアースは未接続なので・・・(汗
拙宅のSPボード上面は9mm厚鉄板、アンプSP間はバイワイヤなので
1)SPの低域マイナス端子とVVF1.6mmで直結
2)SPの高域マイナス端子とVVF1.6mmで直結
結果は 1)>2)
(うちでは高域端子はどこか押さえられた印象(好み?))
ステンレスマグカップ仮想アース(ステンレスたわし×2)
3)SPの低域マイナス端子とVVF1.6mmで接続
4)SPの高域マイナス端子とVVF1.6mmで接続
結果は 3)>4)>1)
(仮想アース接続でほんの少し音量が上がった印象)
※マグカップとをSPボードの鉄板の導通がある事に気付いたので
3)マグカップをSPボードの鉄板に直乗せ(導通あり)
5)マグカップとSPボード間に木片挿入(導通なし)
結果 3)>5)
ヒジヤンのアルミケース化を見て・・・
手持ちの0.5mm厚銅板(6cm×18cm)をカップ内のVVF1.6mm螺旋とカップ壁面の間に挿入した銅板入りバージョンを追加製作し、ノーマル版と比較
6)銅板入りを低域マイナス端子とVVF1.6mmで接続
結果 6)>3)
(銅板入りの方が少し音量が上がった印象)
アンプ下のボードも上面は9mm厚鉄板なのと、ノーマル版が余ってるので
7)アンプのSPマイナス端子にVVF1.6mmでノーマル版を接続
結果 7)>6)
(アンプへの追加で低域のグリップ増し音量が上がった印象)
こんな感じでした!(^^;
後は、ノーマル版にも銅板を入れるか?ですかね・・・
非常に簡単に、タップリ楽しませてもらいました!
ありがとうございましたm(_ _)m
では・・・
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