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デッド・ルーム

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① ほぼ地盤面下にあるRC造の専用室
② 広さ約10畳(非整形)、天井高さ2.85~3.15m。
③ 各仕上げ
・天井:コンクリート打ち放し
・床中央部:湧水層+モルタル+コルクタイル仕上げ
・床外周部:湧水層+モルタル+防塵塗布仕上げ
・壁:RC躯体/断熱&湧水対策/石膏ボード2重張り/珪藻土仕上げ

④ 使用機器のうちアップできなかった機器
プリアンプ:MarkLevinson No.26.L
チャンネルデバイダー:dbx 234XL
ツィーター:Fostex T925A
フルレンジ:Fostex FE208SS(2016.05.14換装)
SPキャビ:長岡鉄男設計D-58(Fostex作製)

⑤ 電源
・オーディオ用電源 = 専用ライン×3
⑥ アース
・大地アース/DACに設置 ~ 地下を掘る際に地盤の崩落対策として20cm幅・長さ約6mのH形鋼を十数本打ち込んでおり、そのうちの一本をアース棒としている。
・仮想アース/CDトラポ、プリアンプ、チャンデバおよびDACと大地アースとの中間地点に設置。(いずれも磁性体ステンレス&樹脂ケース)

■ SN対策
① 室内音響
・低音のこもり対策/隣室の納戸との間に約1m角の音抜き経路を2か所設置
・壁面/二段のカーテンレールと、天井面にはワイヤーを張って布を設置
(残響時間についてはかなり大幅にコントロール可能 = 今はけっこうデッドに振ってある =昔、サーロジックの村田氏に測定してもらった時、「まるで無響室のような特性だ」と言われた)
② 電磁波対策
・ほぼ地盤面下にあるRC躯体の部屋だが、微弱ながらナントカ Wi-Fiは繋がる。
・気合を入れて聴く時は、部屋の中で稼働している電気製品は以下のモノのみとする。
(手元のLEDスタンド、HDDレコーダー×2)
当然にスマホも部屋の外に出すし、エアコンやAVアンプ、プロジェクターの主電源も落としている。本当ならHDDレコーダーも主電源を落としたいのだが、落としたまま忘れると留守録画がダメになるので泣く泣くコンセントは抜かない。

■基本方針
① 最優先事項 = テンポ感
オーディオ・システムによって、同じディスクの演奏のテンポが、あるシステムではサッサカ早かったり、また別のシステムではゆったりと遅く感じたことはありませんか。
(殊にバラード等のゆったりしたテンポの曲が解りやすい)

ワタシは良い音楽をより豊かに楽しく聴くためにオーディオを深化させています。
(故に、音色バランスや音場の透明度,広さ等にはワリと無頓着だったりします)
なので、テンポがシステムの状態によって変わるナドと言う事は一大事。
テンポが違ったら、それはもう『音楽演奏の正しい再現』とは言えませんよね。
(チェリビダッケを掛けたつもりが、カラヤンに聴こえたら大問題です)

最近、色々な試聴を繰り返した結果、『音の立ち上がり(パッと立ち上がり、パッと消える)』がテンポ感に大きく影響を与えている事が解りました。

体感的には、カラオケのエコーを思い浮かべていただけると解りやすいと思います。

エコーを効かせると、下手な自分の歌でも上手く聴こえます。
エコーを効かせる=音の立下りが遅いと、前後の音同士がつながり、躍動感が産まれます。
要するに常に「イケイケ・ドンドン」な風の、一本調子の演奏となります。
つまり、
演奏家は、タタミかける場面と、ゆったりタメる場面との差異でダイナミズムを演出しているのですが、そうした微細なニュアンスが『音の立下りが遅い』と伝わりにくくなると思っています。

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