Auro3Dの映画に関しては、これまで、拙宅には『Blade Runner 2049』と『ゴーストバスターズ』ぐらいしかありませんでしたが、このほど、ついに<決定版>と思えるようなAuro3D映画ソフトに巡り合えましたのでご紹介します。[:image1:](写真1。一番左側のBob Jamesは先の記事で紹介しましたので今回は割愛)
それは、
『Twister』(ドイツ版)
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『ツイスター』(Twister)は、1996年に公開されたアメリカ映画である。アメリカの竜巻多発地帯を舞台として、竜巻に極限まで接近し、危険な観測に挑む竜巻研究者夫婦の姿を描いた。
スピルバーグ製作総指揮、監督はヤン・デ・ボンである。脚本をマイケル・クライトンが担当した。デ・ボンの監督作としては『スピード』に続く第2作である。コンピュータグラフィックスによって迫力ある竜巻がリアルに再現された。視覚効果はILMが担当している。
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(Wikipedia より引用)
この映画、Auro3DのフルスペックCh数である、13.1ch(7.5.1+SW)で録音されているという点において、すでに私的にはパッケージを見ただけで(笑)テンションMaxなんですが、取り寄せたのが東京の自宅だったので、Auro3D環境なし。しばらく伊豆に行く予定が立たなかったので、取り敢えず日本版でストーリーだけは追っておこう(このAuro3D版は音声言語はオリジナルの英語と吹き替えのドイツ語、字幕も同様)と、「普通の」BDソフトを取り寄せ、自宅のしょぼい6.1.4(?)環境で「予習」してから臨みました。
すでに、このコミュニティでもK&Kさんとグランドスラムさんには伊豆の拙宅でこのソフトを視聴して戴きましたので、「客観的な」感想はお二人にお願いするとして、Auro3D友の会会長(自称=笑)としては、Auro度Rating 5 out of 5でございます!
言うまでもなく竜巻のシーンが何度も出てきて、そこがこの映画の<見どころ・聴きどころ>であるわけですが、まあ、その風が建物や車や牛(!)などを巻きながら上昇するすさまじい音の再現性と言ったら… 私は見ていて「風」(暴風ですが)が部屋に起きたのを感じましたし、嵐が去った後のシーンの時に、思わず自分の家の天井を見て「ああ、吹っ飛んでなくて良かった…」って思いましたもん(笑)。
(写真2,3)[:image2:][:image3:]
まあ、最近強化したばかりのStormのマルチチャンネルパワーアンプ導入の効果もありますが、やはり、Auro3Dならではのアドバンテージを最大限に活かした映画音響であると言えると思います。
おさらいですが、ハリウッドで主流のAtmosに比して、ヨーロッパ生まれのAuro3Dの<アドバンテージ>とは、1.上方のスピーカー群への音の割り振りが、チャンネルベースであるために、オブジェクトベースのAtmosに比してAVアンプ側での演算が不要なため、音質(レゾルーション)を上げることができる(Atmosの48Khzに対して、Auro3Dは二倍の96Khz)2.スクリーン正面真上と、視聴位置真上という、Atmosにはないスピーカー位置がある―の2点に集約されます。
つまり、<よりハイレゾで中央真上の音場表現に勝る>、というこの特徴を、「竜巻」ほど活かせるコンテンツはないかも?というのは、ちょっと想像力のある方なら言うまでもないことかと(笑)。
ちなみに、これはISP MK2の竜巻シーンの出力データです。私の少ない経験ではありますが、「TOP(23番)」と「CFH=Center Front Height(24番)」に対し、ここまでレッドゾーンに入り続ける出力を要求するソフトは、これまではありませんでした。
(写真4)[:image4:]
映画評論家やオーディオ評論家のような、映像や音場を語りつくせる多種多様なボキャブラリーのない私とって、唯一断定的に言語化できるのは、Auro3D版の方が、「圧倒的に怖い」(このドイツ版には、Atmos版も入っていて、見比べ・聴き比べた結論です)ということだけです(汗)。完全にAtmosに対するAuro3Dの「映画音響としての」優位性を示せるキラーコンテンツです。公開当時は、恐らく劇場用のAtmosすらなかったと思いますが、これこそ3Dオーディオのために作られたような映画で、公開後四半世紀以上経って、スピルバーグがAuro3D化を許可した気持ちが分かる作品です!「Auro3Dの存在価値」を疑う方を黙らせること間違いなしの、イチオシです。
おまけとして(笑)、もう一つご紹介しておきます。同じくドイツ版ですが、『Red Tails』。
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『レッド・テイルズ』(Red Tails)は、アンソニー・ヘミングウェイ監督、ジョン・リドリーとアーロン・マクグルーダーの脚本による2012年のアメリカ合衆国のアクション・ドラマ映画である。原案はリドリーであり、実際にあった出来事を基にしている。また、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めている。第二次世界大戦に活躍したアフリカ系アメリカ人で構成された陸軍航空軍部隊タスキーギ・エアメンの物語であり、『インディ・ジョーンズ』と『スター・ウォーズ』以外のルーカスフィルム作品は『笑撃生放送! ラジオ殺人事件』(1994年)以来である。出演者はHBOのテレビ映画『ブラインド・ヒル』でもタスキーギーを演じたキューバ・グッディング・ジュニアや『ジャスティス』で演じたテレンス・ハワードらである。北米では2012年1月20日に公開された。日本では未公開。
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(Wikipedia より引用)
言うまでもなく、見どころ・聴きどころは戦闘機の空中戦ですね(さすがルーカスフィルム、『スターウォーズ』を彷彿とさせます)。このソフトのAuro3Dは、11.1ch録音と書いてあり、恐らく7.1.4だと思いますので、Atmos用のスピーカー配置しかない環境でも親和性はあります。拙宅のAVプリはこれをAuroのフルデコードとなる7.1.5.1にアップミックスし、さらにそれを先の記事でご紹介した、「Storm XT」で、9.1.7.1化しますので、17ch(+4SW)による「嵐」と「空中戦」の音場を楽しめます(「楽しめる」というより、「怖い」だけですが…笑)。
スピルバーグやルーカス作品が好きで、Auro3D環境を整えておられる方は、是非、お取り寄せください!
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