先にお伝えしました通り、先日、WOWOW技術局エクゼクティブ・クリエイターの入交英雄博士とMQA Tokyo Officeの三上勉氏が、台風にも関わらず、お約束どおり拙宅にお見えになりました。試聴結果やいただいたアドバイスなどの詳細については、後日別途記事にしますが、取り急ぎ、皆さんからご質問いただいたことに関連する回答を、ここに記します。
ただし、WOWOWが現在取り組んでおられるハイレゾ・3Dオーディオのストリーミングサービスは、まだ開発途上の技術で、現在は事業化前の実証実験段階なわけですから、現段階では表に出せない、いわゆる「ここだけの話」の類がたくさんありました。入交さんには、肩書を出してネット上に記事にすることをご了承いただいていますが、その代わりに、以下のメモは事前にご本人のチェックを経た「裃を着ている」もの(笑)であることをお断りしておきます。言うまでもなく「ここだけの話」は文字化できませんので(汗)、それが聞きたい方は、私とお会いした時に(笑)。
1.Danteの利用について→danteは業務用として普及してきたが、民生機器への応用は今のところ見受けられないようである。将来的に民生用が出るかはメーカー側の問題なので答えられない。
2.本配信開始の予定の有無→現在、需要について調査中であり、事業化については未定である。しかし、映像音声の高度化は必要と考えており、状況に応じてテスト配信など柔軟に対応したいと考えている。
また、3Dオーディオを広める活動について推進しており、試聴会、勉強会など随時開催していきたいと考えている。
3.コンテンツ提供レーベルの有無→我々は放送局であり、レーベル事業をしている訳ではない。この問題は、むしろ音楽レーベルに「Auro-3Dの音源を売ってくれ」とアピールしてもらいたい。
4.対応ハードウェア製造メーカーの有無→我々の様なプレイヤー単体のハードウェア製造メーカは知らない。我々が製造しては、という意見も伺ったが、単独で独自デバイスの開発となると資金面で難しい。
アマゾンファイアースティックや、Apple TVのアプリという手はあるかもしれないが、検討段階に至っていない。
5.Windows用ω(オメガ)プレーヤー提供予定の有無→商用開発においては配慮する予定。
6.細かい設定や手間をなるべく省いたホームシアター/オーディオグレードのストリーマー/レシーバーが提供されるか→ 我々もAVアンプクラスは素人の手に余ることを承知している。より簡便に使える機器は必要であり、ωプレイヤーも商用版ではもっと簡単に使えるようにしたいと考えている。
また、Auro Sceneという2chスピーカでマルチチャンネル再生をシミュレーションするヴァーチャルスピーカ技術やサウンドバーなどが充実してくれば、Auro-3Dへの入門機となり、将来的に本格的なAuro-3Dシステムの導入につながることが期待できる。
7.モニタースピーカーユニットのねじ締めについて→あるエンジニアは毎日、スタジオに入るとやる者もいるが、全く気にしないタイプのものもいます(笑)。
以上
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