Phil-Mの皆様、ご無沙汰しております。
このところ寒暖差が大きい天候が続いていますが、日差しは確実に春のぬくもりを運んできているのを心地よく感じてハーベス部屋でついうたた寝してしまうバズケロです。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?!
バズケロは今年に入ってからオーディオもそろそろ落ち着けたいなあと思うようになってきました。
これまではイケイケで音質改善を楽しんでいたのですが、このところ随分と落ち着いてオーディオを楽しめるようになってきたのが背景にあります。
今後オーディオに予算を回すこともほどほどに抑えて行きたい年頃ですし(笑)
使えるものは使い倒したい。
さて、本題としてテーマにしたオーディオの終活?!
この先も使えるものは一生使い倒したいという思いがあって、そうしたセレクト自体を楽しもうというあれこれをご紹介。
アナログ機器類は基本的に生涯使用できるものばかり…と思っていた時期もありました。
バズケロが使用している機器類も今となっては古いものばかりです。
トーレンスのプレイヤーもレアなリジッド機種800シリーズでは駆動ゴム紐が既にディスコンとなっています。
最終ロットとなった純正ゴム紐は値段も高騰する中何とか2本入手しましたが、既に予備は1本。
今後バックビルダーを期待して待つしかありません。
古いものを愛でる文化があるイギリス魂に祈る気持ちです。
イギリスといえばバズケロが長年愛し続けているのがSME3009のトーンアーム。
実はSMEもサービス終了して久しいブランドです。
特にSME3009,3012で重要なのがバランスウェイトを支えるカップリングゴム2点。
へたってくるとウェイトが垂れ下がって支えきれなくなってきますので定期的な交換が必須の部品です。
幸い消耗品であるカップリングゴムはイギリスでは入手可能な様子。
純正品かどうかは知りません。
現在問題なのが交換作業をSMEがサービス終了ということでオーディオショップもなかなか請け負ってくれなくなったということです。
やってくれるところもありますが、既ににメーカー保証もありません。
今回、細かい作業がめんどくさいので懇意のショプに聞いてみると「いやだ!保証できん!バズさん自分でできるんだから自分でやって!」と突き放されました(笑)
仕方ないなあ〜(汗)
札幌にSME3009,3012カップリングゴムを輸入販売してくれるジャストフレンズさんという専門店があるので部品を取り寄せて自分で交換しました。
お店がやりたがらない理由は簡単で、劣化したカップリングゴムはアームパイプ内に接着剤で固着されていて、ゴム取り外しとクリーニングすることが難しいからです。
部品の取り付け方法は紹介されていますが、クリーニング方法はリスキーなこともあるのでしょうか?!日本語のネットでは取り外しと正しいクリーニング方法は紹介されていません。
海外ネットは見ていないので知りません。
このコミュニティでは愛好家が色々チャレンジされている情報を知る場所としても有用と思いますのでバズケロの方法をご紹介。
あくまでも我流なので応用される方は自己責任でお願いします。
劣化したカップリングゴムは加水分解でボロボロなのでトーンアームエクステンション部分を捻るだけで簡単に分解されます。
問題はパイプ内周にこびりつくゴムを取り除く作業。
本体側はスピゴットという名称の軸ピンが突き出ていますから、その外周(パイプ内側)のクリーニングは隙間が小さいのでやりにくい。
さらにはエクステンションパイプ内部も4センチほどの深い位置までゴムが固着しています。
ラジオペンチやピンセットの類では穴の奥まで入らないので取れません。
バズケロの手法は電気ドリルを活用することです。
装着するドリル刃は小さい径から初めて少しずつ太くしていきながら掻き取ります。
ゴムの切削カスがどんどん出てくる様子は快感。
ドリル刃を使用するメリットは接着剤膜も切り出してくれることです。
穴に挿入する角度が悪いとメッキ層が傷つきますから角度には注意してください。
最終仕上げではトーンアームエクステンションパイプ内周ギリギリのサイズでなぞる様にゆっくりと。
バズケロは切削後の洗浄はアルコールと綿棒で拭き拭きします。
黒いゴムカスも綺麗に拭き取れます。
ここまで来れば後は楽勝で、2つのカップリングゴムパーツを接着剤で取り付けるだけです。
注意するのはスピゴットに挿入するジョイントゴムは外周のみ接着剤を塗布しスピゴットには接着しません。スピゴットの先端に接着しエクステンションパイプの奥に入るパーツは外周部に接着剤をつけず、スピゴット先端だけに接着剤をつけること。
そうしないと次の交換時に地獄を見る…と思います(笑)
カップリングゴムの取り付け方法は画像検索でイメージもいくつかあるようなので割愛(作業風景はあっという間だったので撮り忘れた)
今回の交換作業時間は賞味30分ほどで完了しました。
接着後1週間はウェイトを取り付けないで固着が安定するまで寝かせました。
確か前回も1週間寝かせた記憶があります。
もしバズケロ日記を眺めて、おいおい、リスキーすぎるだろ!本当はこうやるんだ!という情報をお持ちのマニアがおられましたら正しい方法を教えてください。
そうすることで救済されるSME3009,3012愛好家が結構いるのでは?!と思います。
いずれにせよ復活したSME3009の音の力強さには惚れ直しました。
これからもバズケロは使い続けようと改めて思いました。
この覚悟で腹を据えることこそ、オーディオ終活序章の楽しみというわけです。
そんなこんなでめでたくSME3009はバズケロオーディオ終活リストにランクインしました。
この先…次回交換が先か召されるのが先かは知らんけど(笑)できればもう1回は交換を元気に楽しみたいものです。
そんな切り口でこれからも少しずつオーディオ終活「選び抜く編」日記を気が向いたときにでもご紹介できたら面白いかな?!
それともネタ自体が暗い?夢がない?!読まれた皆様のご意見をお聞かせください。
オーディオも音楽も楽しい!
では、では
コメント ※編集/削除は管理者のみ
バズケロさん、おはようございます。
オーディオ終活ですか。。。?
まあ無理でしょうね。
それほどにオーディオも音楽も楽しい!ですから(笑)
買い物終活ですかね。
タイトルはタイトルとして、
日記の中身は「SME3009のメンテナンス」かなと思いました。
器用なバズケロさんならではですね。
ですが同じピックアップでも、デジタルのプッチーニに比べたら
アナログは知れているのかなと、
器用さと根気の勝負になりそうですね。
バズケロさま
トップの写真と 『オーディオ終活?!「選び抜く編」』と言う文字… 「えっ? JBLが…」(終活? 選ばれた?)と思っちゃいました。
誕生年にミスが無ければ「ため」なバズケロさん。 終活って…早っ! と言うか 計画性のある凄い方なんだろうと思いました。
自分なんて 今でも アレが欲しい! アレが欲しぃ!と 汗水垂らして働く日々です。 (笑)
アコスさん
こんばんは!
ははは!確かに!
セピア色のJBL、終活、なんて文字が並べば、ドキっとしますよね〜
ご心配をおかけしてすみません。
ちなみにJBLとハーベスは最後まで相棒の伴侶として当確です。
今となってはどちらが愛人?!本妻?!というのはどうでもいいですが…愛があれば(笑)
オーディオ機器はヤキモチ焼かないし!ハーレムもOK!
ところで年齢は「ため」だったのですね!
アコスさんはずっと年上と思っていました(汗)
あれが欲しい、これが欲しいと汗水流しているのはバズケロも同じですよ。
その上で次に入れるのであれば最後まで!がテーマにもなります。
その場合の条件としてメンテナンス、あるいは発展性というのがとても重要なキー。
その一端を楽しみつつこれからもオーディオを楽しみたいという主旨でした。
いずれにせよ、オーディオも音楽も生涯の伴侶となることは確定ですから!
めっちゃ楽しいですね!
では、では
ヒジヤンさん
レス、ありがとうございます。
さて、ここで言う「終活」ですが、バズケロのスタンスでは「終」は読んで字の如しで、「活」はポジティブワードなんです。
「終」に向けて後腐れなく思い残すことのない状況を構築してから思う存分楽しく生きよう!という捉え方です。
一方通行で萎みゆくベクトルではない!ということです。
オーディオと音楽そのものは「終」までポジティブに楽しむのが大前提!
その上で最後の最後まで寄り添う「相棒」選びの楽しみ方を日記として取り上げてみたのです。
古い機器はメンテナンスができなければ音も出ずただの粗大ゴミ。
CDPなどはピックアップが終焉を迎えればそれで終わり。ディスクも読み取れず手も足も出ません。
その点、調子を崩しても音だけは出てくれるアナログは終焉まで頑張れるハードルが低いのです。
最近レーザー出力の低下が原因なのか、エソもdcsも読み取りできないディスクが絶対数は少ないけれど少しずつ増えてきました。
メーカーオーバーホールを済ませてまだ2年たらずにも関わらず…なのですね。
アナログならばダメなりにも音は出るのに、CDはどうしようもないわけです。
読み取れなかったディスクが愛聴盤であれば余計に悲しくなります。
本当に辟易するほど。
メーカーさんが保証を切るまでの期間も短いし、それが過ぎれば交換パーツなし!諦めて買い替えて!ですからねえ。
CDPの雄であるエソテリックさんには意地でもメンテナンス体制を維持してもらいたい。
CDP再生環境は今後更新してでも維持するとは思いますが予算投入は抑制すると思います。
いわゆる見切りも終活の一つですかね?!
今回はSME3009のメンテナンスが中心の話題なのですが、メンテナンスが自分でこなせれば部品さえ入手できれば末長くお付き合いできる良き相棒となるわけです。
メンテナンスできれば…これがキーワード。
古いからと諦めることはない!使い続けることができる!
これが表題の内包していたメインテーマですね。
まあ、プッチーニのチューニングに比べれば、アナログのメンテナンスは裾野が広くてシンプルなのでその気になれば大勢の愛好家が工作気分で楽しめるのがいいですね。
アナログはデジタルに比べれば、楽しめるハードルが低いので電気に弱くても工作ができれば十分趣味として楽しいというわけです。
まあ、お金を後先考えず注ぎ込むのはそろそろ終わりましょうというところはその通りですかね(笑)
この切り口では近いうちに改めて日記を書くこともありそうです。
いずれにせよ、オーディオと音楽は楽しくて、生涯やめられませんね!
では、では
バズケロさん、
3009のメンテナンスなんて、お茶のこですね。
30分で、完成なんて、凄い‼️ 良いものを長く大切に使うには、やはり、自分でやるしかなくなるのかな私は完全に人任せですが、?❔❔?
もうすぐ、フリーになるはずですので、バズケロさんとこにも遊びに行きたいな‼️
こちらの工事は、大分遅れていて、設計がやっと、いいとこ進んでる位で、いつになったら出きるやらです。
来月に大きな買い物をしますが、それが、最後かなと、
断捨離は、なかなか進みません、
X1おやじさん
レス、ありがとうございます。
愛するSME3009ですからね。
要領さえ掴めばそれほど難しいことでもないですし、情報さえあれば皆様もできると思います。
今回の日記でお一人でも救済されるのでしたら幸せです。
落ち着かれたら遊びにいらしてください。
見た目は変わりませんが、随分と熟成されてきていますから楽しいですよ!
今ではすっかりクラシックが好きになってしまうほど聴き込みました(笑)
新しいお家の設計、ワクワクが止まりませんね!
心置きなく得意のアイデア満載オーディオルーム作りを楽しみましょう!
次回は完成後の新潟巡りですかね。
お泊まりの準備をしてゆきます!
楽しいね!
では、では