私の部屋のスピーカー配置地獄のはじまりは、新築の時、シアターインストーラー屋さんの見積もりが百数十万以上と出たところを、住宅メーカーの設計士さんが私がスケッチを書いたら、それにしたがつて埋め込みスピーカーとスピーカー端子、壁内配線など設置しますから、その先はご自分でということで、お金を節約しようというもくろみを抱いたことでありました。お金をかければ余計な労力と時間が省略できるのに、貧乏根性の私は、、、やってしまうのでした。
その時に、Dolby Atmos, SACDマルチチャンネル、Auro-3Dのスピーカー配置推奨もしっかり確認すればよかったものを、なんとなくこの辺かなというスケッチをつくってしまい、あとであたふたするというはめになったのでした。
「教訓その1」ホームシアター、プロに頼まないなら、自分でよく勉強して計画すべし。
ウェブ上にはそれぞれの推奨スピーカー配置の情報が存在します。
AtmosもAuro-3Dも多分御本家のウェブサイトにあったんだと思いますが、Dolby Atmos Home Theater Installation Guidelines Dec 2018、Auro-3D HOME THEATER SETUP Installation Guidelines (Rev.6, Date 2014 Oct 28)というpdfファイルがあったのをダウンロードして参照しておりました。
まずは水平方向の情報をまとめたのが下の図となります。
1)フロントスピーカーとは左右30度ずつが理想ですね。なのでスピーカーと視聴位置が正三角形になる。
2)SACDの配置とAtmosのサラウンドスピーカーの推奨はオーバーラップしているが微妙に違う。前者は 100°~120°、Dolbyは90°~110°。
3)サラウンドバックはSACDでは定義なし、135°~150°に置く。
4)Auro-3Dのフロアスピーカーは、Dolbyとコンパチブルであるので問題なし。
5)問題は第2層(耳より高い~頭上)のスピーカーの配置。ほんと悩ましい。
デノン・マランツのアンプのAVC-6700HやSR8015(13chプリアウト可)では、Auro-3DとAtmosを同時にお楽しみただくには、4チャンネル使う場合はフロントハイト+リアハイト、6チャンネル使う場合はフロントハイト+トップミドル+リアハイトということになる。私の場合トップミドルが埋め込み式Klipschのスピーカー、フロントハイトとリアハイトがPioneerのS-31B-LRをあてがったが、これがうまく音が移動しなかった。音色も場所によって変わるようである。いろいろ試行錯誤をした結果、Atmosは天井スピーカーKlipschで統一して、トップフロント、トップミドル、トップリア(実際にはリアハイトの位置だが)、Auro-3Dの時はフロントハイト、サラウンドハイト、センターハイト、トップサラウンドをPioneerのSPに切り替えられるようにして精神的安定が得られることとなった。ちゃんとAtmosのデモでヘリコプターが頭上で旋回するようになった。
6)そもそも10畳の部屋でフロア7ch 上部スピーカー6chもいるんかいという疑問については、SR8015 では13chスピーカーが鳴らせるから鳴らしてみたいという単なる好みが優先しているので、いらないと思う人はフロア、上部とも2チャンずつ間引きしてもたぶん感動レベルに差を感じる人はあまりいないかと想像しています。
さて、垂直方向のレイアウトは下図
7)図はAtmosの天井スピーカー6個の際の視聴位置からの推奨角度を示している。何とかその範囲に入れようと頑張った。
なんせ10畳で奥行きないので、トップリアスピーカーの設置角度を保つと、後ろの壁に配置することなり、これはトップリアといわずリアハイトではないかという疑問?も生じる。しかし結果が良ければいいのであると自分では納得させた。
8)Auro-3Dのハイトスピーカーは、フロントの真上にフロントハイト、サラウンドの真上にサラウンドハイトで、視聴位置から25°~40°が推奨となっている。天井ではない。さらにセンターハイトとトップサラウンドはそれぞれセンターの真上で仰角25°~40°、視聴位置の真上付近で仰角65°~110°(至適90°)となっている。視聴位置でSPが落ちたら頭直撃の感じがすると怖いので、頭より少し前に会った方が心やすらかである。
9)なぜKlipschの埋め込みスピーカーなのか?埋め込みスピーカーにも妥協しないぞという変な根性で、ホームシアター先進国のアメリカではなにつかっているのかと アマゾンの USサイトを検索した結果です。2018年当時は、日本ではほとんど語られることのなかった KlipschやPolk Audioがあちらではメジャーであることを悟った。そのなかでもすごく評判のいい天井スピーカーがKpipschのCDT-5650-C IIだったわけです。日本でこの天井スピーカー使っている人いますかね。マイナー志向の私の面目躍如だなと悦に入っているのですが。
その後、KlipschやPolk Audioのフロア用スピーカーが日本でも普通に売られるようになり、知っている日本人も増えたのが残念です(?)
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