9月15日は東京オペラシティコンサートホールで行われた「池辺晋一郎80歳バースデー・コンサート」に行ってきた。池辺先生はdonguri的には、NHKのN響アワーの司会で知りった、起きている間は常にダジャレのネタを考えているおっさんのイメージが今でも焼き付いていますが、実は現代日本を代表する大作曲家でもあり、最近家内が所属する合唱団の指導もいただくようなったので、表敬もかねてその作品を聴かせたいただいたのでした。現代音楽のテイストが強く、最近のdonguriの好みとはちょっとずれてはいるが、聴きごたえのある素晴らしい作品ばかりです。一番印象に残ったのは オペラ「死神」の女性の死神が歌うアリアでした。やっぱり駄洒落じゃん!と でも池上先生の作品、オペラ作品は古典的和声感が多めになるので聴きやすそうかつ面白そう。全編聴いて見たくなりました。
大きいコンサートホール3月以来でしたが、あの空気感と生オケ、生合唱が楽しめました。オーケストラ・アンサンブル金沢は、ドビュッシーのペレアスとメリザンド以来でしたが、良いオケやな。でもなんでコントラバスが2名だけ?ちょっと低音は物足りない。逆にグランカッサの決めがドキッとするほど効く効果になるのかなとも思いました。
3Dマルチチャンネルに興味がある一つの理由には、あのコンサート会場の空気感が10畳くらいの部屋でいつか再現出来たら良いなというのがあるのですが。週末の自分の部屋で聴くAuro-3Dの再生を聴くと現状、全然別もんですな。テクノロジーの進歩と使いこなしで今後どこまでいけるものやら。
16日~18日連休中には、気になっていたセンターハイトスピーカーの位置の変更と天井側吸音・拡散パネルの配置変更を行い。Auro-3DとAuro-Maticの音がどう変わるか、簡単にチェックしてみました。
ハイトスピーカーは下側に約30センチさがり、さらに奥に約15センチほど移動したことになりました。天井の吸音・反射パネルも色々といじって写真の位置になりました。
Auro-3Dの再生においては、上方への音源の持ち上がり感が軽減し、奥行き感は増した印象を受けました。ベルリオーズ・レクイエムのSACD 5.1音源では、Auro-Matic 3Dレベルを8くらいにすると、以前に感じていた奥行感、上方の開放感がnarive再生より強調され、しかも定位感の低下も少なくAuro映えが復活した感じがしました。「フロアレベルのスピーカー・再生環境レベルが上がるにつれ、Auro-3D再生環境もより精緻にしないとありがたみが感じられないのでは」というdonguriの仮説に反しない結果と解釈しております。
最近のヒジヤンさんがPhil-Mにアップされている「A.S.C.元会長の来訪」の日記を読ませたいただきましたが、2chオーディオの大御所の方々の突き詰め方のレベルは敬意の念を抱かずにはいられません。そのような方々からみたらdonguriがやっている3Dオーディオの突き詰めはまだまだと思ってしまいます。一方で、2chで追い込んでこられた方々の感性・経験で3Dマルチの音を聴いた時の違和感もすごいことになるという点も不思議ではないとおもいました。面白いと思うポイントが違う感じがしてます。まあdonguri個人的には今の感じでそこそこ面白い音体験ができているので、自分の時間と財力の許す範囲で少しずづ楽しみながらやっていければいいやと思うこの頃であります。
週末は古い映画のDVDを手に入れたので鑑賞いたしました。「哀愁のロトイメライ・クララ・シューマン物語」です。もともと1983年の作でDVDもモノラル録音(ドルビーデジタルモノラル2.0)というものでしたが、クララもシューマンも解説・伝記などで紹介される顔のイメージと俳優さんのイメージがピッタリで、シューマンとクララの恋愛とその当時の音楽界の様子、ところどころで流れるシューマンを中心とするその当時の「新曲」をクララが演奏している雰囲気が味え、donguriの期待に応えてくれる作品でした。できれば最新のテクノロジーで再映画化してほしいなー。
ところで、モノラルの音源を最近の3Dマルチチャンネルに拡張するアルゴリズムとして、Marantz SR8015で使えるものでは、Dolby-Surround (Dolby Surround Upmixer)、DTS Neural:X(DTS Neural:X Upmixer)、Aruo-Maticがあるわけですが、今回の映画について少し比較してみました。
DTSはセンターチャンネルが強すぎで広がり感が最低、使いたくないレベルでした(ステレオ作品の時にはそんなにひどいイメージは無かったです)。Dolbyはそこそこ広がり感が感じられそれよりはいい、しかしAuro-Maticが広がり感が自然かつ最大で一番良かったです。Auro-3D再生用に最適化されているdonguriの部屋じゃ当たりまえかもしれませんが、 Dolby Atmos用のスピーカー配置に切り替えて試してもAuro-Maticは良かったです。まあ、Auro-3D友の会の会員が言うのですからバイアスかかってるだろと思って当然ですし、Dolby、DTSの方の使いこなしの知識がないので使い方によって印象も変わるかもしれません。
お手持ちのAVアンプでAuro-Maticが使える状況でしたら、モノラル音源の再生時にAuro-Maticを一度試してみてはいかがでしょうか?
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donguriさん こんばんは
流石の行動力ですね。 スピーカーの位置を修正し,しかも 反射板を裏返したんでしょうか? 一人では とても危ない作業ですから 奥様のお手を借りての作業だと思いますが 無事に終了されて 視聴の確認も 上々との報告を見て,ほっとしています。
CH オンリーの 方と サラウンド(Auro-3d)を こよなく愛する方とは 聴き方,聴こえ方が そもそも違いますからね。
Auro-3dそして Auro-maticの 再生に満足されて 何よりです。
しかも モノラル版を Auro-matic再生は 良いですね。
私も 古い映画には試してみます。
donguriさん
いい音楽と出会えたようで何よりです。またコンサートご一緒したいですね!いい演目があればお誘いください!
さて、物理的な微修正に加え、最適なAuro-Strengthレベルが見つかったようで、同慶の限りです。私のStormと同じ「8」になったんですね。まずは<ど真ん中>のここからスタートですよね!
偶然ですが、実は私も先日、珍しく(笑)映画を観たんです。『Titanic』の3D版です。3Dメガネを新調したので、動作確認を兼ねて。
これ、すごい値段するのですが、3D版はAtmos(=4K版)ではなく、5.1chしかないんです(恐らく、データ容量の関係。3D版はなんと前編後編と二枚に分かれる。BD一枚では収められないデータ量となるらしい)。しょうがないので、DTS-XかDolby-SurroundかAuro-Maticかを選びたいのが我々のようなシステムを持っている人間のサガですよね!
まあ、ちょっといろいろと遊んでみましたが、結局、Auro-Maticに落ち着きました(笑)。やはり普段音楽で聴き込んでいるせいか、その再生世界に耳が慣れているんですよね。映画では最も肝心な、セリフも明瞭でしたし。
来月、X1さんとお二人で拙宅に再訪していただけるのを楽しみにしております。
Auro3Dさん
コメントありがとうございます。ARTの導入を中心とするAuro3D邸の春からの進化を体験できることを楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。
x1おやじさん
コメントありがとうございます。
天井反射・吸音版は今回は高さの調整だけでした。結構それだけでも効果はありました。裏返しは今後のお楽しみということで。
すぐできる試みとして、優先順位の高いのがAudyssey条件の適正化ですが、今後レポートいたします。スピーカー距離のだまし(?)テクニック(参照:Auro-3D友の会のサイト)どうなるのか興味あります。
donguriさん、
行動が素早い!
私は、だらだらとハイトスピーカー用のアルミフレームを組んでいます・・・
Auro-3Dでは、どのような調音が有効かはなかなか情報がありませんので、
とても参考になりました。
2層以上のスピーカーがあると、天井側の吸音・拡散のバランスが2chとは異なりそうですね。
私は天井の調音は配置が落ち着いてからと言い分けをして、まったく手をつけていないのですが、
これからいろいろ調べていきたいと考えています。
きょやさん
コメントありがとうございます。
2chの場合と違って10個以上のスピーカーがある場合、
基本天井・上方の壁もデッドの方が良い気がしてますが、
なにせ上方の吸音などの物理的対応は大変ですね。
やっぱり電子式に補正ができるのなら、
そっちを利用するのが楽だなーと思ってます。
donguriさん、お早うございます。
早速調整されて、音像が浮き上がりすぎる点を解決されたようで、おめでとうございます。Auro-3Dの復活ですね!
ところで、今回の上方に上がり過ぎた原因についてですが、ハイトセンターSPの位置であれば、ハイトセンターを元々使わなければ(例えばMagnificatは9.1chなので、元々はHCには何も入っていない)起こらなかったんでしょうか?
拙宅のプリアンプはHC、VOGをサポートしていないので、HCはありません。これが(Magnificatの合唱に関し)拙宅ではあまり上方に浮き上がらないことの一因かと思い質問させて頂いております。HCの影響度(効果)は大きいので、設置に関して細心の注意が必要なのかと・・。現状で、HC/VOGをOFFにできるなら、一度聞いてみて頂けると幸いです。
Tomyさん(donguriさん、横レス失礼!)
>現状で、HC/VOGをOFFにできるなら、一度聞いてみて頂けると幸いです。
これは拙宅のStormではPC上から簡単に1chずつOn/Offができますので、今週末に拙宅で実験させて差し上げましょう!
Tomyさんは、残念ながら「フォッサマグナツアー」には参加できなかったわけですが、できれば拙宅にお越しになる前に、なるべく多くの「課題曲」をご自分のシステムで聴き込んできてください。それを拙宅のシステムの音と聴き比べれば、<疑似>フォッサマグナツアーになって、ツアーに参加された「友の会」のメンバーとも共通言語を少しは持てると思いますので(笑)。
ARTもありますし、研究課題の多い充実した合宿になりそうで楽しみです!!!
Tomyさん
コメントありがとうございます。
センターハイトの効果、確認してみたいですが、
今後3週間ほど自宅に戻れない状況なので、
超遅レスとなります、ご容赦下さい。
donguriさん、Auro3Dさん
了解しました!!
donguriさん、やってますね。
実施された取り組み内容は、自分の府にも落ちる内容でした。
2chとサラウンドを2年間でまとめ上げてしまったことといい、Auro-3Dの追い込みの取り組みと言い、「音を立体的に捉える能力に長けている」のではないかと思いました。
先週にお見えになったKY氏も優れた能力をお持ちでしたが、「経験により培われたもの」であると感じました。その面、donguriさんは持って生まれた能力を感じます。
そう考えると、1層と2層、3層の「音響的なバランス取り」については、難儀なことながら「電気的に実施するよりも、自分の手で物量を使いながら実施する方がよいのではないか?」と思い始めました。
頑張ってください、期待しています。
ヒジヤンさん
コメントありがとうございます。
部屋の再生環境については、
物理的な面と電子的な面、
両面で、できるところから
試していきたいと思っています。