グローバルフィルハーモニックオーケストラ30周年記念演奏会

日記・雑記
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8月に入って最初の日曜日。
JR錦糸町近くには東京スカイツリーがその勇姿を見せている。
ブログの方もご覧ください。

今日は今年15回目のコンサートで、すみだトリフォニーホールで開催された、アマチュアオーケストラ「グローバル・フィルハーモニック・オーケストラ」の30周年記念演奏会。
1981年に創立されたグローバル・フィルは、今年1月で46回目の定期演奏会を終えたばかりだが、30周年の節目にこの記念演奏会を開いた。

全席自由で2500円と、アマチュアオケとしては高めの入場料ながら、このオケの演奏レベルの高さからか、30周年の間に培ってきたファン層の厚さからか、会場はほぼ満席に近い大盛況である。
小生は例によって前列5列真ん中の席を確保することができた。

今日のプログラムは、指揮に森口真司氏を迎え、ウェーバー:序曲「魔弾の射手」、.ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容。
休憩を挟んで、メゾソプラノの手島眞佐子、テノールに大川信之という二期会の実力歌手を配した、マーラー:大地の歌という意欲的なプログラム。
森口真司氏の指揮は、昨年夏のミューザ川崎のアマチュアオケの演奏会でも感銘をうけたのだが、さて今日はどんな指揮ぶりを見せてくれるだろうか。

ウェーバー:序曲「魔弾の射手」の冒頭から、おそろしく緊張感に満ち満ちた弦楽アンサンブルから始まりホルン四重奏に引き継がれると、木管楽器から弦楽に主題が渡されていく。指揮者はオケを煽るかのようにタクトをグイグイ突き出すと、それに応えるオケの俊敏さ。
弦楽パートは音量豊かでしっかり楽器を鳴らしきっているし、管楽器奏者は巧者揃いと見える。

2曲目のヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容は、先程のウェーバーとマーラーの主題に出てくる中国趣味を繋ぐ曲目として、このプログラムに組み込まれたという。
ここでは打楽器群が大活躍で、統制の取れた小気味良いリズムに乗って、弦楽器、管楽器それぞれトランス状態になったかのように一気呵成にたたみかける迫力ある演奏であった。

休憩を挟んだメイン、マーラー:大地の歌は全6楽章からなるオーケストラつき歌曲といった風情。
手島眞佐子氏、大川信之氏は二期会の実力歌手。
前列5列目から指揮台横の歌手は本当に目の前にいるので、歌い始めるとその迫力にたじろぐ。
第1楽章「地上の哀愁を憂える首席の歌(テノール)」、第2楽章「秋に独りいて淋しきもの(アルト)」、第3楽章「青春について(テノール)」、第4楽章「美について(アルト)」、第5楽章「春にありて酔えるもの(テノ-ル)」、第6楽章「告別(アルト)」

プログラムには30周年に寄せた森口真司氏のメッセージが掲載されていたが、そもそもは藝大1回生の時に練習指揮者として招聘されて以来というから、プロ指揮者とアマチュアオケといった関係を超えた長いお付き合いと固い友人関係(本人談)に基づいた音楽づくりが成されているのだろう。
望外に深い満足に満たされたコンサートであった。

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