Pure Read
最近、DLNAを中心としたネットワークオーディオが盛り上がってきつつありますね。AV関連の雑誌でも、このサイトでもよく取り上げられています。私はパソコン上の動画や音楽をネットワーク経由で再生することには昔から興味があって、ホームシアターなんて作る以前から、IO-DATAのAVeL LinkPlayerを使って楽しんでいました。
PLAYSTATION3が登場して以降、DLNAに対応した製品が充実してきたので、DLNAサーバーとして、レコーダーやパソコン、NASをDLNAクライアントとして、AVアンプやPLAYSTATION3を使って動画や音楽の再生を楽しんでいます。本当はLINNのDSシリーズが欲しいんですが。(笑
音楽CDを再生するときは、ユニバーサルプレーヤーを使っていましたが、今のAVアンプを導入してからは、音楽CDは、CDをパソコンでリッピングしたデータをネットワーク経由、もしくはUSB直結で楽しんでいます。
利便性の向上はもちろんですが、自身の経験上、再生する環境がドライブ部以外同じなら、ハイエンドなCDプレーヤー等でCDを再生するよりもリッピングしたデータを直接再生する方が、良い音で聞けると感じています。
そんな中、この記事↓を目にしてしまったわけです!
http://www.phileweb.com/review/article/200908/18/59.html
導入したのは…
データの精度やリッピングするドライブ、環境によって音が変わるという事は認識してましたが、古いCDのリッピング作業をしてると、何度やってもエラーが発生する状況を目の当たりにし、リッピング作業が面倒に感じてしまい、あきらめてそのまま再生することもありました。
どれほど効果があるのか、あまり大きな期待はしていませんでしたが、’Pure Read’機能を搭載した、パイオニア製DVD/CDライター「DVR-XD09J」を導入してみました。
ネットブックと組み合わせて使いたかったので、ポータブルタイプです。完全に記事に乗せられてますが、量販店では1万円以下で売ってるので、一般的なオーディオ関連の商品に比べれば、安い投資ですよね。(笑
まぁ「Pure Read」とは以下の通りだそうです。詳しい機能についてはリンク先を読んでください。
「CDに正しく記録されている音楽データが、指紋や傷、ディスクのそり、偏芯などにより、
音楽データが正確に読めなかった場合に発生するデータの補間を防ぐため、
様々な読み取り方法で、正確に音楽データを読み取る機能。http://pioneer.jp/dvdrrw/pureread/index.htmlより引用
使ってみると…
もちろん、今回使うリッピング時のモードは「パーフェクトモード」限定です。
パーフェクトモードでは一切の補間をせず、一定回数リトライして駄目だったら読み込みを停止します。マスターモードでは、一定回数リトライしたのち、補間を行います。
と記事にはあります。とりあえず説明書どおりに、付属のユーティリティで「パーフェクトモード」に設定し、これまた付属のアプリケーションで、リッピングを開始します。
実際に使ってみると、キズだらけのCDだと多少時間がかかりますが、ものすごく遅いというわけでもないですし、そんなにストレスは感じません。
古いCDのリッピングしてる最中にドライブの動作音を聞いてると、急に回転速度が落ちたり、何回か同じところを読み直してるような音がします。
今まで使っていたドライブでは、レンタルCDのような細かい傷がたくさんついてるCDだとリッピング時にエラーが出て、ちゃんと読み込めないものもありましたが、このドライブだと大体1回でリッピングできるみたいです。
もちろん、かなり重症なキズを負ったCDはムリでしたが…。
結果は…
いつもよく聞いているリッピングしなおしたCDをいつもどおりAVアンプで再生してみると…。
うん、なかなか良いですね~!^^
私の環境では、背景のノイズがなくなって、なんともいえない透明感のある空気感に包まれて、音の鮮度がよく、元気良く音が飛び出してきます♪ダイナミックレンジも広がる印象で、音の陰影の描き分けが微細になったよう感じられます。
一言で例えるなら
「レンズがキズだらけになったメガネを、新品に買い替えたときのような感じ」
かな。スッキリ良く見えます。
リッピングしなおす前の音でも、別に不満があったわけではないんですが、一度聞いてしまうと、以前の音には戻したくない…。というわけで、片っ端からCDをリッピングしなおしてます。(笑
不満も…
このドライブ、不満がないわけではありません。特にモードの切替、ドライブの電源を落とすたびに設定しなおさないといけないのが超~面倒です。リッピングしたデータをサーバーに移動してから、「パーフェクトモード」に切り替えずにリッピングしたのに気付いて、再度リッピングしなおしました。T_T
リッピングしまくるとサーバー側のハードディスクの容量を圧迫するので、さらなる追加投資が必要になる場合もあって、それもマイナス要因です。あとチョット前にあったCCCD(コピーコントロールCD)は、パーフェクトモードでは必ず止まります。(当然!)CCCD専用のパーフェクトモードとかあると嬉しいですね。って違法か!?(笑
全体として
概ね良い結果となりました。音の勢いや鮮度に違いが出るのも、もちろん良いことですが、パーフェクトモードで読み出すと決めてしまえば、一回で完全なデータを取り出してくれるので、リッピングをしなおす回数が減るので、手間も減りますし、完全に読み出してあるぞ!っていう安心感は、精神衛生上とても良いです。(笑
傷だらけの古いCDを、改めて音楽用のCD-Rなどに書き直せば、傷だらけのCDを読むより、良い音で聞く事が出来そうですよね。
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