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RIRA邸訪問記

日記・雑記
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久しぶりの訪問記です。先日同じ県内のRIRAさん邸にお伺いしました。

愛知県は晴れていたのですがその日は台風の日でした。3時半頃到着し早速聞かせていただきます。エアコンが別室の関係で戸をあけて冷やしておいたオーディオ部屋と、温めておいたオーディオ機器が待ち構えていました。

[:image1:]
最初にRIRAさんの普段使いの音源を聞きます。平行法なのにボーカルがスピーカーより奥に小さめに定位しています!これには驚きました。そしてクラシックをかけていただいたときはスピーカーのま後ろに定位させるという荒業を披露。2回目の驚きです。

まだまだ驚きの安売りは続きます。

現在のシステムはフルレンジスピーカーを2セット、ネットワークなしカットオフ周波数なしで同時に鳴らしているとのこと。試しに単独で鳴らしていただくと上セットだけや下セットだけでも十分楽しめる美音を奏でます。

アンプは真空管とDクラスの2台。それぞれ独立に音量調節されていて、特にボリュームに目印などはなく、すべて勘で調整されていました。メインのブビンガスピーカー(上段)につながっている真空管アンプに至ってはボリュームノブも左右独立のため、左右の音量差さえ勘です。3回目の驚きです。しかし若干の不安も伴います。

響きの最大化と歪の最小化について、RIRAさんの様々な取り組みを聞かせていただき、実演もしていただきました。

なるほどシステムにはそこかしこに独特の響きチューニングがされています。固いところは穴をあけたり削ったりして周囲との固さのバランスをとり響かせ、鋭いカドは金属製品であっても徹底的に面取りして歪要因を取り除いてあります。さらに不要な電子部品は撤去という徹底ぶりでした。中古でリリースできなくなることはまったく念頭にありません。

そして響きチューニングとは真逆の「響きを殺す石」なるものをお持ちでした。これをブビンガスピーカーの上に置くと、響きが瀕死に。いわゆる音楽が死ぬ状態になりました。インシュレーターをスピーカーの上にポンと置く、たったそれだけでです。4回目の驚きです。(後ほどこの強力な響きを殺す石を譲っていただきました。)

エアコンがなく真空管アンプのある6畳の部屋に大人二人。時々エアコン休憩を取りながら今度は自分の持ち込みソースを聞かせていただきます。

フルレンジから想像される低音不足は半分あたりで半分はずれでした。

音楽として十分な躍動感や臨場感があります。それに良い響きです。思った以上に奥行感もあります。半面、低音の強い曲はうまくいきません。高価で希少なフランス製ユニットを底つきさせてしまいました。(^^;)私が普段聞いているような低音エクストリームな曲は、RIRAさんはあまり聞かないのかもしれません。

上セットと下セットの音量差のコントロールがシビア過ぎるのか、それとも機器が温まり過ぎてしまったせいか、途中から定位がやや迷子になりはじめます。(不安の的中)そしてスピーカーを動かしたりしたものですからボーカルがあらぬ方向に行ってしまうという事態に。

スピーカーをいろんな角度から聞いて解決策を話あったりしているうちに外が暗くなって来たので(※台風の日です)大雨になる前に解散しました。6時過ぎだったでしょうか。長時間お相手していただきありがとうございました。

後日談その1:

家に帰るとRIRAさんが削りたくなりそうなカドがたくさんありました。スピーカーを削られないように気をつけなければ。

後日談その2:

定位問題は解消されたとのメッセージをいただきました。RIRAさんの響きチューニングに良き進展あらんことを!

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