電研NCTを採用して、その効果に満足していたのですが、ことは順風満帆には進みませんでした。この日記では、NCT採用の最初から現在までの大まかな動きを振り返ってみることにします。
CDPにNCTを採用し、更に2台目をカスケードしたところまでは、情報量、定位、立体感などが向上し、何より音楽を聴くのが楽しくなったことに満足していました。1月の日記から3月まで空いているのも、その表れかと思います。
ところが、SUNSUIのX11使用時以来に聴いてもらった友人から、「オーディオ的快感が感じ難くなった」との感想が気になりました。自分でもそんな感覚を持っていたからです。気にしていることを指摘されるのは痛いものです。「音楽性とオーディオ的快感の両立」が課題と思いました。
その指摘に対する対処は、ステンレスたわしを増加することで難なく解決したように思えたのですが・・・
以前から、オーディオ機器の電源経路のすべてにNCTを採用すると効果が高いかもしれない?と思い描いていました。ただ、パワーAMPの給電にトランスを介すとデメリットも出るのでは?と悩ましく思っていました。
そんな時に、他の方がパワーAMPにNCTを採用した際の空気録音を聴いたところ、音の広がりが大きく向上しているように聴こえましたので、「やってみよう!」と決意したものです。
ところが、CDPへのNCT採用時には、接続した瞬間から良い効果を感じたのですが、AMPに追加で採用した時は効果を出すのが簡単ではありませんでした。とにかく接続後の音の変動が大きくて、電源を入れっぱなしの状態でも、1週間は上がったり、下がったりのジェットコースター気分でした。
ようやく1週間ほど経った時に、音の変動は収まってきて、今後の変化は音が柔らかくなる方向と見切りました。最終調整をCDPで実施した時と同様にタワシの材質配合で調整すればいいはずと高を括っていたのです。
ところが、MFさんとのオフ会の前日に最終調整をしようとタワシの入れ替えに取り組んだのですが、どうも思うような音にならずに苦戦しました。定位が安定しないので、スピーカー位置や音響調整材の変更も実施しながら、ようやく他人様にお聴かせ出来るレベルに仕上がったと思いました。オフ会の中でも概ね好評で、NCT採用の効果を感じてもらえたと思います。
ところが、オフ会の中で、「オーケストラが総奏する部分でのジャーンという音のインパクトが落ちたのでは?」とのご指摘です。自分でもそのように感じていたので、居ても立ってもいられません。なぜなら、自分のオーディオでの目標が、「狭い部屋で、オーケストラをスケール豊かに鳴らす」ことだからです。根幹にかかわる事項なのです。
よい面はあるものの、マイナス面もある。そのマイナス面が根幹にかかわることならNCTは外すしかないのか?本心悩みました。そんなことを巡らせている中で、「これが原因では?」「こうすればよいのでは?」との思いが浮かんで来るので、さっそく試してみることにします。
ですが、そんなアイデアを試してみるものの、簡単には満足いく音は出ませんでした・・・
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