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Auro3Dまねっこセッティング

日記・雑記
日記・雑記
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上から降り注ぐ音は高さを感じさせるのみでなく、サウンド全体に影響があるものです。Auro3D邸で、この思いを益々強くしましたので試してみることにしました。

室内音響について手を入れるのは何年振りでしょうか。
天井から降り注ぐ音を感じて、最初に感銘を受けたのは、2013年のウィーン・オーディオ修行の旅の時でした。

当時の日記から抜粋すると下記と記してあります。
「ウィーンのシューベルトホールで感じた音が、あまりにも衝撃的でした。冒頭のチェロのひと弾きで「ブーン」と言う音が体に「ブーン」と響いてきたのです。・・・・そこで聴くサウンドを注意深く聴いていると、高音が上から降り注いでくるような音に感じます。もちろん音が上から聴こえるのではありません。あくまで体に感じる音が上から降り注いでくる感覚でした。・・・・」

この時もいろいろと試しはしたのですが失敗しました。今残っているものは何もありません。
今回は、Auro3D邸で生粋のAuro3Dを聴かせてもらったので、その配置やサウンドイメージをもとに、手持の材料で試してみます。

材料はこんなものです。
自宅では、スピーカーから出る音を部屋全体に回し込んでいるので、拡散材をつけることで、

「そこにあたかもスピーカーを付けたような効果が得られます」

現在でも手製の天井部のルームチューニングは実施しています。

ここに手を入れることにしました。

まず最初は、竹の格子で出来た鍋敷をイメージポイントに設置してみます。
[:image4:]天井の感度が高いポイントは、従来からの検討でわかっていたので、拡散用のスダレの裏側に設置して様子を探ります。

「体にビリビリと響くような音が出ましたが、長く聴いているとヒリヒリと感じます」

どうも上だけを拡散させたのではバランスがよくない感じでした。
しばらく考えて、クリスマス用のリースをリスニング前方のセンターの反射パネルの裏面に設置してみます。

「音がマイルドになり、音場感も出ていい感じです」

しばらく、この状態で聴き続けましたが、

「音像のボケが気になりだしました。」
《音像と音場のバランスは難しいです》・・・そして、自分は音像派です。

どうしたものかと思案しながら改良を続けて、天井の拡散を下記とすることにしました。

竹の鍋敷をダブルに重ね、拡散する音の帯域を分散する形状とします。

これをスピーカーに近い側の天井に設置することにしました。

「これで音像を殆ど犠牲にすることなく、音場の拡大が得られたと感じました」

この仕様で、更に確認試聴を続けます。
ですが、聴き込みを進めるうちに不満が出て来ました。
もうひとつインパクトがないのです。
コンサートホールの中ほどの席でゆったりと聴いている感じです。
自分は、身体で音を感じるようなサウンドが好きです。

どれだけの仕様を試行錯誤しながら試したでしょうか。
最後は、別の場所で使っていた鍋敷を剥がして、センターの反射パネルの裏面のリースと交換してみたらこれがGood!でした。

天井と同じ、鍋敷をダブルに重ねた仕様です。
この仕様にすることによって、音場感の向上のみでなく、身体に感じる音も向上させることが出来ました。

「自分史上 過去最高の音が出ています!」

この取り組みは、のびーさんの日記での区分では、「好きな音」への取り組みかと思いますが、不思議と、「よい音」にもなったように感じられ、「正しい音」も向上したような感覚を受けました。

Auro3Dまねっこセッティングはここで一旦完了としますが、落とし穴がないとも限りません。更に聴き込みを続けて追い込みます。

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おまけ:ウィーンのペータス教会
・一番の中心街である、シュテファン寺院の左方1分くらいのところにある、比較的小さな教会です。

楕円形の断面を持ち、床面積は小さいのですが天井は高いです

昼時にオルガンコンサート(無料)をやっていて、何度も聴きました。
◇響きがすごく強いのに明瞭に聞える!あれは奇跡ではないかと思えるほどでした。

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Auro3D邸で聴かせてもらってよかったです。
以前に取り組んだのですが失敗に終わっていたことが、「真正Auro3D」を聴かせてもらったことで、イメージが完成し開花させることが出来ました。感謝します。

さて、コンサートホールでの感動体験からの具現化ですが、

>護摩を焚いて座禅を組んでいるんじゃないでしょうね

これは失敬ですよ(笑)
何度も言っていますが、ヒジヤン流KKD式音響理論に基づくものです。

・部屋を鳴らしているのだから、部屋のどこからでも音はリスナーに認知させることが出来ます。
・大元はスピーカーが生み出す圧力変化(音)です。
・この圧力変化(音)は、部屋中を減衰しながら秒速340mで駆け巡ります。
・この駆け巡る音は「反射」「吸収」「拡散」を繰り返しながら消えていきます。
・オーディオ的に捉えると、スピーカーからの「直接音」「初期反射音」「響き」と区分出来ます。
・この「初期反射音」をコントロールしているのです。
・スピーカーからの直接音は、振動板から球面上に広がっていきます。
・天井部分にももちろん届きます。
・この天井に向う音を拡散させました。
・拡散する音は人が認知しやすいです。
・だから、「そこにあたかもスピーカーを付けたような効果が得られるのです」
・ただし、認知させたいのは高域のみです。
・狙いは「ふりそそぐ高音」だからです。
・ですから、目の細かい「高音」のみを拡散するような物体(鍋敷)を採用したのです。
・前方のスピーカー間にも同じ拡散を入れたのは、過去の経験から来る勘です。
・反射音も響きもバランスを取らないと違和感を感じるのです。
・場所は、マルチサラウンドにならって、センタースピーカーのツイーター位置につけてみたら具合がよかったと言うことです。
・形状がいびつな方が、特定周波数でなく幅広い帯域に分散して拡散するのは説明は不要ですよね?

二つ下の日記で語たられているのは、無響室におけるステレオ理論です。昔、勉強されたのでしょうね。ですが、それが刷り込みになって信じ切っておられるのでしょう。

音も脳が認知するので、「そう思って聞くから、そう聞こえる」と言うことも考えられます。その方には、本当にそう聞えているのではないかと・・・

◇だから、中途半端な勉強ならしない方がよいと考えています。
◇本当に応用して使いこなすためには、仮説⇔検証を繰り返して、自分のものにするしかないだろうと。

これは、釈迦に説法でしたね。

◇無為自然体で音を見てみること、これが大事かと考えています。

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