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音場調整用音源 – カンターテ・ドミノ

日記・雑記
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またまた音場再生の壁に当たりましたので日記にしました。音像と音場は簡単には両立してくれないようです。

これまでは、音像主体にセッティングを追い込んで来ました。
1)左右のスピーカーから出る音の焦点を合わせる
2)スピーカーから出る音を部屋との整合を取る

【音像主体のセッティング】
1)左右のスピーカーから出る音の焦点を合わせるには、多重録音のギター音源で、ピント合わせを実施しています。

2)スピーカーから出る音を部屋との整合を取るには、1)の後でカリヨン/幸田浩子とカノン/オルフェウス室内管弦楽団の2種の音源で音像定位を確認しながら、また1)に戻る繰り返しでの追い込みを実施しています。

ところが、最近の取り組みである「音場再生」を進める中で壁に当たりました。
左右のスピーカーの音を揃えるルームチューニング
部屋が消える:立体空間再生
音場を微修正
これらを実施後に、再度スピーカーセッティングの合わせ直しをしてはいたのですが・・・・

きっかけは、長岡Discで有名な、「カンターテ・ドミノ」を聴いていた時のことです。

響きが全身を包み込みような音場の中で気持ちよく聴いていたのですが、オーディオ試聴でもよく取り上げられるTr11’JulsNg’で気になる点が出たのです。

【音場再生不具合】
・ソプラノの声が右に寄って聞こえる
・前半と後半のソプラノの高さと奥行きの違いが感じられない

これはNGです。音像主体のセッティングの時は、ソプラノはブレなくセンターで歌う。前半は高い位置からやや遠目で、後半は少し下がって前に出て歌う。これらの音像セッティングで確認した定位が狂っているではないですか。。。

おかしい、おかしいと思いながら調整し直しました。やはり響きがたっぷりと入った音源を、その響きを全身に感じるように再生すると、諸々の課題が出て来るようです。わかり易い現象としては、響きに歌声が引っ張られることです。

ですが、おかしさを感じられるのはセッティングを追い込むチャンスでもあります。

【音場再生のセッティング】
音像主体のセッティングは実施済みですので、響きの音場のみを調整することにしました。自分の中では、「音場再生とは、臨場感(あたかもそこに居るような感覚)」を生み出すものです。

ですから、録音場所から確認しました。
「Recorded:Oscarskyrkan,Stockholm」
スウェーデンのストックホルムの教会です。

教会の中は、「奥の祭壇側」

入り口上方に「パイプオルガン」設置

ここで聴いているような感覚が湧けばよしです。「カンターテ・ドミノ」には多くの曲が入っていますが、写真を見ながらイメージを湧かせながら聴きました。

響きがたっぷりと入った音源で、その響きを部屋中に回すと、「歌声は響きに引っ張られる」ことがわかりましたので、調整用として向くのは下記と思います。

【音場調整用音源とポイント】
①’JulsNg’(CD:Tr9、SACD:Tr11)
・教会の響きを全身に感じ、上から降り注ぐような音を感じること
・ソプラノの声がブレなくセンターから聞こえること
・ソプラノの声は、前半が祭壇の上部で歌い、後半が祭壇を降りたところで歌うように聞こえること
・コーラスが左右のバルコニーで並び、写真のように整列(手前が広く、奥に行くほど狭く)して歌うように聞こえること
・パイプオルガンは、反対側にあるため、比較的音がボケたように聞こえる

その他も特徴がつかみやすいのは下記と思いました。
②’Cantate Domino’(CD:Tr1、SACD:Tr1)
・パイプオルガン側での録音で、オルガンの音が明瞭
・教会の響きを全身に感じ、上から降り注ぐような音を感じること
・コーラスはオルガン前のバルコニーに並ぶ・・・自信ないです

③’Hosianna Davids Son’(CD:Tr5、SACD:Tr7)
・祭壇側を向いた録音
・教会の響きを全身に感じ、上から降り注ぐような音を感じること
・コーラスは、祭壇に並ぶ
・パイプオルガンは、反対側にあるため、比較的音がボケたように聞こえる

具体的な調整方法は、独自すぎるので記載は避けますが、上記をポイントに調整するとよさそうだと思いました。

◇音場再生不具合からの、付け焼刃での「音場再生の調整」について書いてみました。こんな調整でよいのか?自信はないです。皆さまの調整方法なども教えていただけるとありがたいです。

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