音場を微修正 と おまけ

日記・雑記
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前回の日記で、「部屋が消えてマーラー再生への取り組みも卒業」などと豪語してしまいましたが、少しだけ音場の微修正をしました。

聴き込みを進めていく中で、音場が左右方向や後方に広がる反面、前方のステージの「音像に若干のボケを感じた」ためです。音像と音場の関係は本当に難しいです。

【微修正1】
「リスナー後方 コーナーパッチ内に吸音材追加」

 

天井コーナー部からの反射音は、リスナーを包み込むような音場を作るのに役立ちますが、反面として音像をボヤかす傾向があります。

加えて、小さなパッチ内の空間にも音は入り込み、反射を繰り返しながら、また出てくるものです。この音が濁りを生じさせたりします。

そこで、コーナーパッチ内に入り込んだ音は吸音することにしました。

<効果>
・ステージの音像がクリアになる方向に進んだ。
・リスナー周囲の音場に悪影響は感じない。

そこで更なる対策を追加します。

【微修正2】
左右の音を揃える反射板背面に吸音材の追加」

これも微修正1と同様で、反射板背面に入り込んだ音対策です。

反射板裏は、何もしないほうがいいか、吸音するか拡散するか迷っていましたが、吸音でよい方向に進みましたので、天井付近は音を回しすぎない方が良い結果が出そうだと思いました。

<効果>
・ステージの音像がクリアになる方向に進んだ。
・リスナー周囲の音場に悪影響は感じない。

ここまで実施して、リスナー周囲の音場感が左が強いように感じましたので、更に一手いれます。

【微修正3】
「左コーナーパッチ下に反射抑制の麻布設置」

こちらは気持ち程度の効き方ですが、聞き耳を立てたときに感じる、音場感が左が強い感じが抑制できたので、この状態で様子をみることにしました。効き方は背面空気層の取り方で、ある程度は調整が出来ます。

パネル裏面の吸音材は、旭ファイバーグラス「アクリア」を使用しました。

もう部屋いじりは終わりにしようと思ったのですが、中々終わりにさせてもらえないでいます。

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【おまけ1】:サーロジックパネルの活用方法「左右バランス取り」

サーロジックのHPから写真をお借りしました

オーディオルームとして左右の環境が揃っているのは理想ですが、中々そうもいかないのが現実です。写真のように右側が窓で、左側が壁や家具というケースも少なくないと思います。

ですが、こんな時も写真のようにパネルを活用して、左右の音響を整えるなんてことも可能です。パネルの活用方法も様々ですね。

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【おまけ2】:「音大生にふさわしい音響学の授業について」

オーディオルームの音響を考えるといっても、考えるためのネタがないと難しいものです。上記は、クラングさんが紹介してくれた、音大の授業で使われる内容です。生演奏と、響きの情報が入っている音楽ソフトでは、まったく同じとはいきませんが、同様に捉えることは可能です。

自分の経験からすると、音楽ホールでは1.5~2.5秒の残響時間がありますが、オーディオルームでは0.4~0.7秒程度が理想と言われています。一般の部屋は0.2~0.5秒程度ですね。この理想残響時間の違いが主な違いで、音響としての考え方は同じだと思います。

そこで、音大授業での音響学の紹介です。

こんな前書きから始まります。
「音楽から響きがなくなったら、どのように聴こえるのだろうか。反射音が全くない無響室で演奏すると、音は記号の羅列のようにしか聴こえない。音程は合っていても音色の異なる演奏があるのはなぜだろうか。・・・」
<内容>
・響きはどのようにして生まれるのか
・直接音と反射音
・初期反射音と後期反射音
・水平の反射音と垂直の反射音の違い
・響きの質
・音量感、臨場感(親密感)
・明瞭性、透明感
・空間性
・音の高低のバランス
・音色とはなにか
・倍音—— 楽譜に無い音
・倍音構造と音色
・エネルギーの時間的変動
・雑音的成分、噪音(そうおん)
・楽器から出る音の方向性、指向性
など

◇資料は30ページのPDFファイルですので、気になる部分だけ見てみるのもよいかと思いました。

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おまけ4:楽友協会ホールの壁面
【大ホール(黄金のホール)】

【小ホール(ブラームスホール)】

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